HighTension.jpgディスクヘブンに買いに行こう行こうと思いながらTestamentとDeath Angelの新譜を買えていません…。時間ないしアマゾンで買おうかなぁと。
Deidideも未購入だしなぁ…。

さて、本日は土居坂崎先生の『ハイテンション』(KTC)のへたレビューです。一月前から発売を心待ちにしていましたので読めてうれしい限りです。
ユニークなアイディア、キャッチーなキャラ造形、勢いのあるエロシーン、そしてその全てを台無しにしていく(誉めてます)ハイテンションなお馬鹿コメディが楽しめる作品です。

CrazyConfession.jpg収録作は、セルフフェラを切っ掛けに恋に落ちたフタナリ娘の2人を描く「Futanaric らぶ」前後編(←参照 前編より)、最早言葉で説明する気が起きない(笑)打ち切り展開漫画「UNHALLOWED」前後編、および短編7作です。
1作当りのページ数は8~20Pで、平均14P強。短めの作品が多く読み応えには乏しいですが、土居先生に読み応えを期待するのはそもそも無意味(凄く誉めてます)なので問題は全くありません。

短編「SWAMP HELL」のみ、シリアスなファンタジー系凌辱作品でしたが、その他収録作は無駄に高いテンションで駆け抜ける、お馬鹿ギャグとパロディ満載のコミカル作品です。
全体的にギャグの調子がやや平板であり、リズミカルな作劇そのもので笑わせるという点での構成力はあまり感じないものの、突っ込みどころ満載の阿呆な台詞回しの楽しさは一級品。
描き下ろしの短編「帝国非道物語」では、「おい、この捕虜どうする?」「犯そうぜ!」というある意味すごい会話や「もう完治したから気にしてねえけど許せねえ!乳首吸わせろ!!」という既に日本語としておかしい台詞が登場します。他の作品も大体同じ感じです(苦笑。

どうしようもないギャグとパロディの嵐ですが、その思いきりの良さこそが素晴しい魅力であることは確かです。多くのエロ漫画において、”変にコミカルな味付けをしようとしてギャグが空転→作品全体の雰囲気がチグハグに”というケースが多い中、空転とか雰囲気とかのレベルを超越してしまっています。それがエロ漫画としていいのかは別ですが。
MMR.jpg打ち切り展開の見本市のような構成で各所で話題の「UNHALLOWED」第2話(←参照 王道の”実は生きてました展開”)ですが、本当にどーしょもないネタをこれだけ詰め込んでしっかり笑いが取れている土居先生は実は凄いのではないか?と思うのです。
有名な「土居坂崎先生の来世にご期待下さい!」という文もご自分で入れてくれるよう編集さんに頼んだそうです(カバー裏作品解説より)。このエピソードだけでも十分面白いセンスの持ち主だと思います。

笑いの側面ばかりに注目が行きがちですが、エロの実用性は十分高いです。(特に男性の)台詞を一切読まなければですが
SoftBomb.jpg柔らかそうな質感で描かれる垂れ気味巨乳は実に魅力的(←参照 短編「ドラゴンファイナル3~そしてチンカスへ~」より)であり、パイズリ発生率高めの上に揉まれたり舐められたりとおっぱい大活躍です。フェチ系に強いキルタイムらしく、全身タイツやスク水といった特殊衣装とおっぱいを絡めているのもいい味付けです。
古めの作品では、絵が多少スカスカな印象があったのですが近作ではキャッチーさをキープしつつ、局所描写のエロ喚起力が確実にアップしています。
このため、断面図等を含む性器描写でのエロアピール力も高く、所謂”みさくら語”に近いハイテンションな台詞と汁とか母乳とかを撒き散らすエロシーンはなかなか魅力的。
快感に理性の光を失ったアへ顔を晒し、ばっちり中出しされるフィニッシュシーンのエロ的な爽快感も◎です。

まぁ、お馬鹿要素が無かったらの話なんですけど。上述の通り阿呆な台詞回しと意地でも真面目になんぞならないギャグ展開がエロ妄想を笑いに塗り替えていってくれます。
Suddenoppai.jpgキルタイムの度量の広さをいいことに、フタナリやニプルファック、果ては複乳(←参照 実は僕は好きなジャンルです 短編「複乳のススメ」より)などマニアックなシチュエーションが多いのも(元からスポイルされ気味とはいえ)人によっては実用性を低くしていると思われます。
ただ、極度に濃厚な描写はなく、そういった変態的な要素すらギャグに取り込んでいますので、笑いとしての側面を期待している方はあまり気にする必要はないかもしれません。

エロ的にいい技術を持っているのに抜き物件として高評価はできませんが、失礼を承知で申し上げれば”愛すべき馬鹿作品”という称号がぴったりのギャグ作品集です。
エロの比率をもう少し上げて欲しいとか、ギャグの展開に緩急が欲しいとか個人的な願望はありますが、今後も存分に暴れて頂きたいものです。