Anetoris.jpg前々回と前回紹介したレビューが変化球気味の作品(というか前回のは危険球)でしたので、今回はもっと万人受けしそうな作品をチョイスしました。
というわけで、RAYMON先生の『アネトリウス』のレビューです。

収録作は、前後編構成の「快柔委員長」を除けば全て短編で、全11作とオマケ漫画2pが収録されています。
お姉さん属性のヒロイン満載と表オビにあり、姉や年上キャラ(基本的に女教師)が中心です。
ただし、姉キャラがメインとなる作品は「アネトリウス」「姉の持つ秘密の小箱」および「同級姉」の3作品(+サブキャラとしての登場がある「快柔委員長」)のみなので属性持ちは購入前に要検討。
どちらかというと、同級生キャラ(6作でメイン)が多いような…。舞台も学校が中心です。

最近のRAYMON先生は甘やかし姉キャラとのラブラブHという作品が多いですが、本作はダークな色があった前作『校内艶女交際』からの過渡期的な作品となっており、完全にダークで陵辱色の強い作品(「アップロードトラップ」など)から甘々恋愛Hという作品(「理香ちゃん先生の実験準備室」など)まで混在しています。
中間的な作品「夏の残り香」では、互いの真意が分かり結ばれたカップルが描かれ、ラストも割合ハッピーなエンドですが、男が全裸のヒロインをバックから貫きながら四つんばいでトイレまで這わせるという謎の変態プレイが行われます。まぁ、互いに変態的な側面があることを認め合う通過儀礼的なものなんでしょうが、やや読者を置き去りにしている印象もあります。

コミカルな要素、暗い要素、単純に明るい要素それぞれが含まれている作品が多く、テンションの変化に付いて行けるか行けないかが本作を楽しめるか否かの分水嶺です。
ここが勝負の分かれ目よん(CV.井上麻里奈)

絵柄は流行の萌え系ではないものの、万人受けする(?)典型的なアニメ系絵柄。
Oppai.jpg←のように、女性の華やかさと清涼感すら感じる独特の透明感があるカラー絵は素晴らしい出来です。「アネトリウス」やカバー裏および扉絵でカラー作品を楽しめます。
ヒロインの設定はハイティーンと思しき女生徒と20台半ばの女性教師が中心で、ほぼデフォルトで巨乳さんです。
ロリ無し貧乳無しですので、そちらの属性持ちはご縁がなかったということで。

Hシーンはアニメ絵柄と対照的な淫猥にぱっくりと開いた女性器が珍棒を飲み込んでのガチンコファック。体の激しい動きを感じるダイナミックの作画展開を誇ります。
エロにしても話にしても、どちらかというと女性側が展開の主導権を持っているケースが多いのも特徴です。陵辱系の「アップロードトラップ」においてさえ、男性側の陵辱行為に必要な道具立て程度の役割しか与えられていません。
Bloom.jpg←は「夏の残り香」のフィニッシュシーンですが、独特なトーンワークもあって「快楽を享受する女性」の美しさが前面に押し出されています。
そういう意味ではちょっと少女漫画的なセンスを感じます。

お姉ちゃんが登場する作品には、近親モノにありがちな変にベタベタした感じが無く、姉弟の適度な距離感と愛情が感じ取れます。
より一般受けする作風と思いますが、全てを寛容に受け止めてくれるお姉ちゃんに全面的に甘えたい貴公にはやや物足りないかもしれません。

Misaki.jpgアイディアの勝利ともいえる「姉の持つ秘密の小箱」も良かったですが、一番のお気に入りは←の長身巨乳美少女、三咲ちゃんの登場する「みるコン」です。
自分よりも伸長が高く、かつ巨乳である女性というのはおそらく「慈母」の象徴だと考えているのですが、この娘はさらにその印象を高めるかのように母乳が出ます。
もうね、僕のストライクゾーンのさらに真ん中を貫いてきましたよ(笑
Hシーンでは長身の美少女と、ちょい小さい男の子の対比をしっかりと描きつつ母乳を撒き散らしながらの濃厚エロが展開されます。眼福眼福。

ただ、最後男の子がヒロインの母乳を飲んだおかげで伸長が伸びちゃったYO!というオチなのですが、長身美少女とチビ青年のラブ話が好きな僕としては「それじゃ駄目だろ!」と思いましたが。

作画も安定していますし、作風もよく言えばバラエティに富んでいますので普通に良作です。
ただし悪く言えば全般的に平凡な印象も強く、属性に強いこだわりのある方やとがった作風を楽しみたい方には不向きかと思います。