Annel.jpg半年毎に新刊を出すというファンには嬉しいペースで漫画を描き続ける狩野蒼穹先生の『姉るせっくす』のレビューです。
このタイトルのセンスが素敵です(笑

姉の幽霊と残された弟妹が、姉の幽体の憑依を利用して未練を無くすためにHに励む「あたしが幽霊だった頃」5部作、大阪さんの如きほんわかな関西弁を話す姉が、弟に胸を揉んで大きくして貰おうとする「もんでふやそ~」2部作(後編は描き下ろし)+短編4作となっております。

タイトルから「ははーん、姉と弟がラブラブな関係になるけれど、近親相姦のタブーに悩まされ、でも後なら問題ないとアナルセックスに励む作品集だな」と思った貴方、残念ながら不正解です。
だって、どの姉弟カップルも「近親のタブー?何それ美味しいの?」といわんばかりに、抵抗感皆無での前への挿入を成し遂げますので(笑。
互いの恋愛感情の分かり易い描写は実はあまり無いのですが(「あたしが~」シリーズはあります)、お互いに好きなんだしHしてもいいじゃない!程度のノリなので、タブーから来る背徳感が味わいたい貴方は別の作品を購入しましょう。
さらに、後の穴をいじったり嗅いだりするシーンは多いですが、挿入することはあまりない(「あたしが~」シリーズに2回+「ずいぶんもんだけど」のみ)ので、アナルスキーは水月林太郎先生の新刊を買ったほうが無難と思います。

Mayuge.jpgエロ漫画界隈では、エロスを匂わせるというより、可愛らしさを前面に出したかなり特殊な絵柄です。特殊と言っても敷居が高いものではなく、非常に親しみやすい絵柄であることは←を見れば分かっていただけるでしょう。

←の下のコマのように、コミカルなシーンで多用されるデフォルメの効いた絵はさらに可愛らしく、Hシーンさえなければほのぼの一般向け漫画で通りませんか、そうですか。

ヒロイン陣は、姉キャラではありながらロリ色が色濃く出され、胸も全般的に小ぶりで股間は無毛、丸みの強いキャラデザとなっています。
それ故、凛とした大人の女性を姉キャラに求める人には完全に不向き。ロリ姉?最高じゃないか!という同志諸兄にはどストライクとなっています。

正直Hシーンにはあまり期待してはいけません。大して性的経験がないだろう弟君の珍棒は、お姉ちゃんの魅惑のあそこに飲み込まれるやいなや2p程で発射→そのまま終了という流れになっています。
このため、ガンガン激しい突きこみをする展開などはありません。むしろ、挿入に至るまでの、姉弟のスキンシップの過激な延長、とも感じ取れる前戯のシーンこそ真骨頂です。
また、Hそのものに発展するまでの、ユニークなヒロイン達が愛嬌にたっぷりと描かれるコミカルな展開に味があります。
抜き用特化の物件をお探しなら回避推奨かもしれませんが、ほんわかエロで満足できる人は買いです。
…ただ、やたらと弟君が「くさい」だの「女くさい」だの言いますので、デリカシーないな君は(笑)と思いました。(まぁ、これは味付けにわざと言わせてるはずですが)


前述の様に、個々にキャラ立ちがしっかりしているヒロイン陣が秀逸。
Geter girl←は「女(姉)は男(弟)で変るというけど」のお姉ちゃん(姓名不詳)ですが、このキャラが反則。
兄が欲しかったとごねる弟のために10年間男らしい生活をしたため、すっかり男っぽい性格に。
しかし、大好きな弟君は10年後に「もっと女の子らしくなって」と不当な要求を。

じゃあ、女らしくということでイキナリ裸エプロンでお出迎えです(笑)。狩野先生のおっしゃる通り、ツンデレの不意打ちは強力です。
まぁ、僕はメタラーなんでギターを持ってる美少女という画に非常に弱いというのもありますが。
男の子っぽい娘が無理して女の子らしく振舞うというシチュエーションが好きな方には悶絶モノです。


Kannsai Dialect柔らかい調子の関西弁を喋る「もんで~」シリーズのお姉ちゃん(←やはり姓名不詳)もよいキャラです。
デレっとした表情、アホ娘臭がプンプンする台詞回しが共に可愛らしいキャラです。

総評としては、話にしてもHにしてもマターリとした雰囲気がお好きな方にはかなり評価が高いと思います。
逆に、体形的に大人の姉キャラや激しいHを望む方には不向きです。