World is Mine一般向け漫画の方で良作の新刊ラッシュで財布が嬉しくも苦しい悲鳴を上げております。それはもう、シュミアー(Destruction)ばりの。
例えば、『謎の彼女X』3巻、『3月のライオン』1巻、『未来日記』5巻、『爆音列島』12巻etc…。
個人的には10年近く読んできた『トライガンマキシマム』の完結14巻が出たことが一番大きいですかね。
アニメから入ってずっと読んできましたから、読み終えた時には嬉しいような残念なような気持ちでした。某事件でいわれの無い濡れ衣を着せられたことがありましたが、その時に「あぁ、マスコミの人達は作品の本質やテーマを無視して、上っ面だけの理解で漫画を悪者にするんだなぁ」と骨身に沁みて思わされました。
あれから何年も経ちますが、ひぐらし等へのバッシングを見る限り何も変っていないようで何とも悲しいものです。

さて、エロ漫画関連の各サイト様を拝見する限り、今週一番期待されているのは月吉ヒロキ先生の『独蛾』と思われます。僕も買いましたし、実際物凄くエロイわ、話も面白いわで良作でした。
しかし、それよりも楽しみにしていたオオハシタカユキ先生の『わーるどいずまいん』を先に紹介します。前単行本ですっかりファンになってしまったもので。

収録作は、精子不足に悩む未来の世界でスペルムーンという精子の遺産を追い求める複数の勢力、および謎の少女が登場する「わーるどいずまいん」第1~4話(次巻へ続く)、+短編3作となっています。
コミックアンリアルを主戦場とする先生なので、基本的にファンタジー色の強い作品が中心です。短編「特務捜査官アスカ」を除けば、獣人が闊歩する精子不足の未来やら魔法学校やら、リアリティーなど皆無の舞台設定ですので、あまりに非現実的な作品が好みで無いなら回避推奨です。

「わーるどいずまいん」は前作「怪盗ブルーライスチャイルド」の続編というか、その後の世界の話です。内容に関してつながりはほとんど無いので、前作を知らなくても大丈夫ですが。
第1話で「生死を賭けて精子を奪い合う戦争」「大精子時代」という、もはや笑うしかない文面を見たときには正直、またこの奇抜な設定かいなと仰け反りましたが、まさか世界観が共通していたとはビックリでした。
ストーリーに関しては言えば、未だ物語の本質部分に行き着いていないせいもありますが、今の所あまり盛り上がりは感じられません。ただ、物凄い真面目な文脈や台詞で濃いネタを散りばめながら、全くツッコミをしないという独特のギャグセンスが楽しいです。
Namahage.jpg前述の「大精子時代」の件もそうですが、真面目な戦闘シーンで「私の放つ重力波は36p同人誌1万部と同等…」とかさらりと言いますが、それに対するツッコミは無し。「オオダテ」に行くと何の説明も無くナマハゲが登場しますが、これにもツッコミ無し。
こうなると、読者が「オイオイ!」とツッコムしかないわけで、そこが僕は楽しく感じます。
7d539ee7.jpgあと、たまに平気で毒を吐くのもオオハシ先生らしくて素敵(←参照)

絵柄は見て頂ければ分かりますが、典型的なアニメ絵です。以前はさらに濃いアニメ絵柄でややくどかったのですが、最近は全体的に線が細くなってスタイリッシュさが増したように感じます。
まぁ、苦手な人もいるかとも思いますので、好みに合うか否かは表紙・裏表紙で判断してください。
性器描写はアニメ絵柄と対照的に淫靡に描かれ、小さい消しの下、極太珍棒に目いっぱいまで押し広げられた女性器描写の扇情力はかなり高いです。

エロに関して言えば、オオハシ先生の作風は「ファンタジーの世界で徹底的に非現実的な性交を描く」というものです。
このため、一言で言えば全てが過剰に描かれています。
ふたなりキャラの珍棒は凶悪なまでの大きさで、巨乳キャラの双球は頭部の何倍もの大きさで描かれます。
ファンタジー系陵辱作品では王道の触手やふたなり化、リンカーンなどは言うに及ばず、ニプルファック、ボテ腹さらには犬耳娘の外耳道を犯す行為などなど、強烈な倒錯的行為のオンパレードです。
これだけでも凄いと思うのですが、現実では実現不可能のために、もはや気持ちいのかどうかさっぱり分からないこれらの行為を、さも物凄く気持ちの良い、かつすさまじくエロイものとして描けているのが僕が評価したいと考えるポイントです。
go mad大量の白濁液を体の内側と外側に注がれて迎えるフィニッシュシーンは、理性をすっ飛ばしたかの様なアクメ顔をヒロインが晒します。この表情は以前に比べてグッとエロくなりました。

リアリティなんぞ放って置けと言わんばかりの非現実を描くことへの潔さ、それに説得力を持たせる圧倒的に濃い描写・高いテンションが読み手に強烈なトリップ感を与えます。

総評としましては、かなり非現実性を強く帯びた過激な作品ですので、結構好き嫌いは分かれそうな作品と思います。
普段からオタクコンテンツに馴れているならばあまり問題ないでしょうが、その手のものが苦手という方には完全に不向きな作品です。あとふたなり嫌いな人は全力で回避です、満載ですから。
風変わりな作品や非現実にトリップできる作品を探している方にはオススメです。