2010年も残すところ僅かとなりました。この時期になると毎年年間ベスト20に何を選出するかで悩んでおります(笑。
今回は上半期に引き続いて、2010年下半期の私選10作を挙げさせて頂きます。
年間ベストを書くならいらないのでは?と思われているのかもしれませんが、年間ベスト選出のためにいったん考えをまとめておきたいというのもありますし、何より僕にとっての一つのけじめでもあるのです。

本年7月から12月に発売された(アマゾンの発売日に準拠)エロ漫画新刊のうち、12月30日現在において僕が購入・読了したのは147冊(内、未レビュー3冊)となっております。
毎年のことではございますが、明日発表予定の年間ベスト20の方では順位を付けるのに対し、現段階ではまだ順位付けをしていません。
また、各作品の詳しいへたレビューは短評内のリンク先をご参照下さい。
それでは下半期の特にお気に入りな作品達を紹介させて頂きます!

藤ます『Sweet Lip』(コアマガジン)
SweetLip.jpg高質なアニメ/エロゲー絵柄で描かれる美少女・美女さんがそのお口でたっぷりねっとりお口ご奉仕な優良抜きツール。
作劇がやや設定任せなのは看過できない弱点ではあるものの、続きモノとして描いている場合には適度な面白さがあって今後に期待が持てます。
お口エロだけでなく、艶やかな肢体描写を活かしたセックス描写もまた抜き所として強烈。→単行本レビュー

鈴木狂太郎『魔法教えました!!』(ヒット出版社)
WhatABeautifulWorld.jpg初単行本から並々ならぬ実力を示していた作家さんではあるが、今単行本では高揚感のあるドラマ作りとパワフルなエロ構成とを更に改良。
現代的なキャッチーネスを色濃く有しながら、背徳感や攻撃性、しっとりとした叙情性など多彩なカラーを混ぜ込める作画の魅力も実に見事。
長編作も素晴らしかったですが、表現力の高さを如実に示した無声劇の短編「茜色!覗いていろ!」も文句なしに秀作。→単行本レビュー

いのまる『いたずら専用 華比良生徒会長』(ティーアイネット)
StudentCouncilPresidentHanahira.jpg着実に続きモノを描く実力を上げてきた作家さんの単行本フルの長編作。
真面目なクール美少女と卑劣な校長との静かに熱いバトルはしっかりとした緊迫感があり、その分ラストも爽快。
ラブエロから凌辱調教までエロも多彩であり、熱っぽさとハードさが共に在るエロ描写も実に煽情的。→単行本レビュー

西安『自慰支援委員会』(ワニマガジン社)
TheOnanieSupportingComittee.jpgベテランらしい巧さが光る作画・作劇の質の高さが相変わらず頼もしい作品集。
コンビニ誌掲載作としてのノリを順守しつつも、性愛のほの暗い面を淡麗に香らせる作品構築には味わい深さがあります。
アナログ作画でインパクト豊かに描き上げる肢体の量感、動きのダイナミズムの強さが美少女・美女の痴態を描く上での強固な魅力。→単行本レビュー

エレクトさわる『PANDRA』(キルタイムコミュニケーション)
Pandra.jpg凶悪なレベルで快楽への陶酔を描き込む濃厚エロ描写と重厚なファンタジードラマの構築が両立された長編作。
キルタイム系のファンタジー凌辱エロを代表する作家の一人でもありつつ、同社の長編作品の重視もまた体現する作家さんとなってきました。
定番のドロドロ白濁液の大量ぶっかけや、アヘ顔での隠語連発等、凄まじいドライブ感で読み手を圧倒するエロ描写は◎。→単行本レビュー

こけこっこ☆こま『ちるるぷれ』(久保書店)
ChillePlait.jpg少年少女達の性愛の在り様の幸福と不幸を巧みに描き分けた秀作短編集。
甘いラブエロ話もビターなシリアス作品も、共に押し付けがましくなくすっと心に入り込んでくる叙情性が実に見事です。
派手さ・激しさこそ乏しいものの、少女の儚げな肢体を実にエロティックに描き上げるエロ作画も嬉しいところ。→単行本レビュー

オイスター『人デ無シ乃宴』(一水社)
VeranstltungsraumeVonBrute.jpg“凌辱エロの帝王”最新刊は、最初期作から近作まで積み重ねてきた数多くの要素を盛り込んだ集大成的な長編作になっています。
ひたすらに破滅へと突き進んでいく中で示される人間の美徳、そしてそれすら泥沼へと飲み込んでいく人間の悪徳を容赦ない筆致で描き上げた屈指の名作。
絵柄にキャッチーさがかなり高まったこともあって、残酷絵巻な凌辱描写の凄みがより増した感させあります。→単行本レビュー

T.K-1『Fの誘惑』(茜新社)
TemptationOfF.jpgふたなりチ○コ曼荼羅な乱交ファックという非常にぶっ飛んだファンタジー作品集。
ふたなりエロとしてのドギツサもしっかりとありながら、漫画チックなファンタジー世界の中で生き生きとしている登場人物達が実に快活で素敵に映ります。
不思議で賑やかでエロエロな世界をワクワクドキドキしながら読めることが素直に嬉しい1冊と言えましょう。→単行本レビュー

ドリル汁『スペルマスター』(富士美出版)
SperMaster.jpg近年稀に見る熱血展開エロ漫画であり、時にオトボケコメディに、時に手に汗握る猛烈バトル展開へと自由闊達な作劇が痛快。
大量の液汁描写やハートマーク乱舞の白痴系エロ台詞などの飽和感のあるエロ演出で押しまくる濃厚ハードファックのエネルギー感も見事です。
漫画として読んで面白く、かつがっつり使える構築を為せる技量が大いに花開いた4冊目。→単行本レビュー

清水清『ミルクタンク症候群』(久保書店)
MilkTankSyndrome.jpgたぷんたぷんと柔らかい巨乳・爆乳の美女を描けば、未だに業界屈指の水準にある寡作のベテラン作家が約7年ぶりに世に送り出した最新刊。
不条理ギャグからSFもの、日常ドラマまで何でもござれの引き出しの多さと、エロ漫画がエロもある漫画であった時代の良さを保ち続けるスタイルが実に魅力的です。
私的な思い出補正が効いていることを否定はしませんが、それでもかつてのエロ漫画の手法論が現在にも通じる事を示したという意味で快哉を叫びたい1冊。→単行本レビュー

と、以上が下半期ベスト10です。
相変わらず、様々な作風・趣向の作品にバラけてはおりますが、まぁ、雑食派な僕らしい選出になったかなと自負しております。
どれも本当に楽しんだ作品でした。

なお、上半期ベスト10と今回の下半期ベスト10の作品、および双方の惜しくも選外な作品を含めて、現在38作を年間ベスト20選出にノミネートしております。
その中からのベスト20選出および順位付けに関しましては、現在絶賛難航中ではありますが、年末恒例?となっておりますので、しっかりと書きあげたい所存。

下半期に紹介した全ての作品とその作者様・出版者様、そして当ブログの読者諸氏に心よりの感謝と敬意を表して
一エロ漫画愛好家 へどばん拝