ColorSecretColor.jpg冬コミ(C79)がとうとう始まりましたね。なお、委託先の情報等、僕の出す同人誌の情報を更新しておりますので、チェックしてみて下さい。
なお、3日目がメインなのですが、1日目に無駄話さんに委託した分は完売致しました。少部数とはいえ、会場45分後には既に完売ってどうゆうことですか・・。入手できなかった方、大変申し訳ありません。3日目での頒布か書店委託でお求め下さいませ。

さて本日は、ぬきやまがいせい先生の『いろ、ひめやかいろ』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『ささやいて、あのことば』(ヒット出版社)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
日常の中のちょっとした非日常を様々な心象の中で柔らかく描きだすロリエロ作品集となっております。

収録作はいずれも読み切りで短編8作。巻頭には各作品のヒロインが揃うフルカラーイラスト2Pが収録されています。
1作当りのページ数は18~28P(平均24P)と、各短編が十分なボリュームを保有。表面的には淡白な語り回しでありつつ、広がりのある叙情性故に読み応えはあり、エロの量的満足感もしっかりしています。

【日常の中の非日常を彩る様々な色彩と想い】
前単行本の収録作を貫いていた一つのテーマが“言葉”であるのに対し、今単行本において各作品で登場する一つの主題はタイトル通りに“色”。
de5db9b2.jpg作劇スタイル自体は、主人公と少女の日常とその中にある性愛を肯定的に紡いでいくタイプであり、非常に大まかにくくってしまえばハッピーロリータ系統の作風ではあります(←参照 誘惑 短編「He's Frank」より)。
しかしながら、少女性愛の禁忌性を排除しつつも、決してコミカルさやラブエロの甘さで代替させているわけではなく、それぞれの登場人物達の世界を穏やかな叙情性に包み込んで淡々と紡ぎ出している印象を強く覚えます。
ColorSecretColor2.jpg描かれる日常の中で、非日常、特に登場人物達の想いや感情を密接に結びつく思い出や風景、空間を彩るのが前述した様々な色であり、徹底的に磨き込まれた金属製品の輝きの中に包まれる少女(短編「In Your Eyes」)、ブルーシートのテントの中で見る陽光の青(←参照 短編「Kind of Blue」より)、共に大切な思い出となる破瓜の血と赤い花が咲き乱れる花畑(短編「I Don't Like Monday」)などはその好例。
モノクロ絵で色彩をテーマにすることは相応に困難なことでもあるのですが、単純な色そのものよりも、心象として読み手に思い起こされる色彩とそれ故に可能となる登場人物達へのシンパシーこそが、この作家さんに独特な叙情性を生み出していると言えます。
この色彩の用い方や言葉遊びなども含め、オサレ感がある程度強い作劇であるのは間違いなく、悪く言えば“わざとらしさ”があるのですが、それが決して苦にならずにすんなり読み進められるのは嬉しいところ。

【ぺたんこお胸な思春期入りたてガールズ】
ランドセル級と思しきローティーンで固定されたヒロイン陣となっており、短編8作中5作は妹との近親セックスが描かれています。
とは言え、近所の娘さんだったり幼馴染であったりするので、皆さん主人公の男性を「お兄ちゃん」と呼んでくれるので、そこらのがツボに来る諸氏は要チェック。
頭部を小さめにして等身を高く取りながらも、全体のサイズは小さいという比較的リアル寄りの肢体造形となっており、思春期初期特有の肢体の華奢さが良く出たボディデザインが基本となっています。
ColorSecretColor3.jpg無論、皆さんぺたんこなお胸の持ち主であり、淫核や陰唇などの各パーツが未成熟なスジま○こ(下品ですいません)が走る鏡面仕様の股間、肉付きの弱いお尻等、ロリっぽさの強いボディデザインは読み手の背徳感を上手にくすぐってきます(←参照 法被ふんどしコスプレ 短編「Women in Uniform」より)。
絵柄自体に華やかさがあるタイプとは言い難いのですが、各種タイツやガーリッシュな私服、左上のコマを引用した短編ではマイクロビキニやウェイトレス姿なども登場しており、各種衣装はヒロインの肢体をよく彩っています。
細く淡い描線が特徴的で、そこに黒ベタやグレースケールを丁寧に被せてゆく絵柄はキャッチーさは強くなく、万人受けの難しい独特のクセや粗さがあるタイプですが、無論これは持ち味でもあって、同時に絵柄も作品間で安定しています。

【派手さ・激しさには欠けるが雰囲気が非常に良いエロシーン】
叙情派ではありつつ、エロに結構な分量が割かれており、絵柄が好みであるならば抜きツールとしても十分に頼れる構成となっています。
書き文字で表現される乱れた台詞や結合部アップの描出など、適度にアタックの強いエロ演出を介在させながらも、濃厚でハードなエロ描写とは異なる雰囲気を有しており、インパクトの強さよりかは雰囲気の良質さで官能性を生み出すタイプ。
また、比較的エロシーンのページ数が多いこともあって、エロ展開の組み立てに余裕があり、前戯パートにおいて男性側のクンニと少女側のフェラを両方盛りこむ等、投入する行為を増やしつつもそれぞれに十分な尺を設けられているのは嬉しい要素です。
ColorSecretColor4.jpg個人的に面白いと思うのは、エロシーンにおける少女達の台詞であり、ごく普通に説明的なエロ台詞として機能している場合もありつつ、彼女達の率直な感情が時に滲み出てくるかのような語りに味わい深さを感じます(←参照 磨かれた金属の鏡の中で 短編「In Your Eyes」より)。
そのことが実用性に直結するとは思いませんが、この台詞回し以外のエロ演出もよく練られているのは確かであり、ヒロインの肢体を濡らす各種液汁の表現や小さく散りばめられた各種擬音などが各コマの画の魅力を大きく高めているのは間違いないでしょう。
十分な尺でキツキツな秘所に抽送を繰り返した後に迎えるフィニッシュシーンは、アクメに歓喜の絶叫を上げるロリっ子の中に膣内射精な様子を1Pフルの結合部見せ付け構図で描いており、ここは流石にインパクトで勝負していると思わされる箇所となっています。

押し付けがましくなく、上質な叙情性と適度なオサレ感が魅力的な1冊であり、メガストア系列らしからぬ個性がよく発揮されていることには、コアマガの編集さんにも感謝したい所存。本レビューが2010年最後の単行本レビューとなりますが、こういった作品でトリを飾れたのは評者として大変嬉しいです。
個人的には、“青の中で溺れる”という台詞が非常に印象的な短編「Kind of Blue」と、キラキラと金属が輝く部屋の中でより一層輝く少女が素敵な短編「In Your Eyes」が特にお気に入りでございます。