DreamColorEgg.jpg中村光先生の『聖☆おにいさん』第6巻(講談社)を読みました。あぁ、きっとディオも弁財天さんが天上フェスに呼んでしまったでしょうねぇ・・・。
それはともかく二人の周囲の様々な人物?を含めて立川と世界は平和ですな。イエスの歌う「おふくろさん」≒「アヴェ・マリア」にはコーヒー吹きました(笑。確かにそれはそうだ!


さて本日は、前島龍先生の初単行本『ゆめいろ半熟たまご』(茜新社)のへたレビューです。しかし、最近編集のSちゃんさん大人気ですなぁ・・・(あとがき漫画・カバー裏参照のこと)。
それはともかく、最先端&超キャッチーな絵柄と高質なエロ作画が生む高い実用性を誇るハッピーロリータ作品集となっています。

収録作は全て読み切りで短編12作。フルカラー短編である「モデルのお仕事」(8P)を除き、1作当りのページ数は12~20P(平均19P弱)とボリューム感はさほど強くないタイプ。
シナリオから受ける印象の強弱には作品によって結構な振れ幅があるものの、エロシーンにページ数の大半を用いる構成は抜きツールとしての満足感を高めているのは間違いありません。

【イチャラブの激甘タイプからビターな余韻のシリアス系まで】
ふたなりアンソロを初出とする短編「ちん×ちん」は巨乳巨根なふたなりガールと貧乳細長ち○こなふたなりガールのラブイチャ模様と唯一趣向が異なりますが、他作品は性や恋に興味をギリギリ持ち始めたロリっ子達を描く作品で統一。
cc8b19b3.jpg棚ボタ的な展開で無邪気にエロエロなロリータ少女との恋とエッチを楽しむハッピーロリータ調の作劇を今単行本では概ね基本としており(←参照 教え子とチュッチュッ 短編「楽しい書道教室」より)、かつその恐ろしく“非日常的”な事象をさも日常であるかのようにベタとされる展開の中に落とし込む安定感は初単行本らしからぬ巧さでしょう。
その一方で、単に安易な作劇スタイルに安住していないことを示すのは、それらのハッピーロリータ作品の魅力の核となる、少女の美徳としての純粋性を他者に利用される“無思慮”として描く短編「美墨ちゃんのオトナ教室」などのダーク系の作品であり、話としての幸福な甘さが目立つ作風である故にそれらの苦さはよく引き立っています。
この短編作を除き、例えば騙しての凌辱エッチ的な展開(短編「第四種接近遭遇」)や少女を苛む強烈な疎外感とトラウマ(短編「保健室登校」)といった不穏当、暗い感情を描きだしつつ、それらは恋愛の幸福や少女達の純粋さの輝きによって救済されうるものとして描かれており、女の子達の幸せそうな様子で幕を引くラストはハートウォームであり、また爽快。
DreamColorEgg2.jpgとは言え、ここらの微ダーク系の投入、特に少女の暗い部分に踏み込む作品においては、人物に深みを持たせる上手さもある一方で、語り回しの足りなさ故に、ただ読み手の保護欲を掻き立てる“弱さ”の描出に留まっているようにも見えてしまう可能性があり(←参照 トラウマに苦しむ少女 短編「保健室登校」より)、そう受け取った場合には他作品の甘さも含めた需要のしやすさが味気ないものに反転させる危険性を秘めていると個人的には感じます。
他者での作風を鑑みるに、複数の作品に注入されるダークネスはそのような保護欲発生装置として用いていないのは確実だと思うのですが、ここらはそのような作家性を持ちながらもLOという雑誌においてキャッチーなハッピーロリータスタイルを選択したことによる、一種の捻じれなのではと思うところ。

【ちんまいボディにぷにぷになミニおっぱい&ツルツルお股】
前述した短編「ちん×ちん」のフタナリ美少女コンビや、短編「おうちでブール」の姉妹の姉の方(中○生)を除き、小○校中学年なランドセルガールでヒロイン陣をがっちり固定。
電車内で男性に悪戯を仕掛けるキュートなロリビッチから自身の性の在り様さえ分からない純真無垢な少女まで、また、とっても元気なアホ娘から内向的で大人しい女の子まで、キャラ造形は多彩でありつつ、個々にラブリーな少女達から受ける印象に意外とあざとさが控えめなのは嬉しいところ。
初単行本である故に作品間でタッチにはバラつきが認められるものの、現代的なロリ絵柄のキュートネスとオサレ感を両立させた絵柄は初期作から質が高く、LO勢を比較に出すならば上田裕先生的な萌えっぽい可愛らしさと朝木貴行先生の洗練されたオサレ感とを併せ持つタイプと個人的には感じます。
DreamColorEgg3.jpg少数混じるミドル~ハイティーン級美少女(ふたなりさん含む)達はたっぷりおっぱいの持ち主もおりますが、その他のヒロインのお子様ボディは肢体全体の肉付きの乏しさから、少女性愛の背徳性を創出しつつ、膨らみかけな乳房や無毛地帯な股間のぷにぷにと柔らかな質感をも同時に強調(←参照 短編「僕の妹がかわいすぎてやばい」より)。
肢体全体の造形が決してロリプニ色が濃厚というわけではない一方で、体の動きやお尻や胸の柔らかさを示すポージングの中で、この各体パーツの柔らかさを強調してくるため、肢体そのものに対する読み手の欲望を強く刺激してきます。
なお、コミカルなものからシリアスなものまで、少女達の感情描写の鮮やかさは見事であり、漫画的な描き方には未知数なものがありつつ、1枚絵、イラストとしての上手さは確実に持っているタイプと言えます。

【強度の高いエロ演出を多用するエロシーンの陶酔感】
上述したように、シナリオパートを短めに畳んだ構築である分、エロシーンは十分な尺であり、前戯パート・抽送パートの双方を量的にバランスよく描出しています。
描かれるセックスは基本的に好意と性欲の交歓であり、性行為自体に過激なものはあまりないですが、庭のビニールプールで姉妹と3Pエッチ、電動ブラシによるロリお股の徹底的な愛撫、痴漢プレイや机の下に隠れての(男性にとっての)羞恥プレイなど、エロシチュは作品間で結構バラけているのは飽きがこなくて嬉しい点
DreamColorEgg4.jpg特筆すべきは、現代的なエロ演出手法の中で、アタックが強くかつヒロインの可愛らしさを大きく削がない手法を選って使用しているスタイルであり、ハートマーク付きの台詞回しや涙や涎でグシャグシャになる表情、各種体液に塗れる舌や性器などの局所をアップする構図の多用など陶酔感の強い演出によって、画面に十分なプレッシャーを維持させています(←参照 短編「スーパーヒーローごっこ」より)。
おそらくは、もっと過激で、量的な飽和感で押しまくるエロ演出も十分に可能だとは思うのですが、むしろある程度の水準で抑えていることがスムーズな使い心地を保証しているとも言え、未知の快楽に悶える少女に対する嗜虐性を呼び込みつつ、おにゃのこを愛でるという基本スタンスからエロシーンにおいても逸脱していない感があります。
ヒロインのちんまいお胸やぷにぷにで未成熟な秘所を弄り倒す前戯パートにおいて、この陶酔感を十分に高めつつ、女の子達が初めてである故に破瓜の痛みで一旦快楽の強度を下げているのは面白いところ。好みは分かれるかもしれませんが、この破瓜の苦痛がその後に続く性的快楽によって上書きされることで、抽送パートにおける幸福感・全能感をより明らかにさせることに成功。
多回戦仕様のラストを飾るフィニッシュシーンは、キュッと瞼を閉じて体内を駆け巡る絶頂の快楽に抗しつつ、声にならない叫びを上げるヒロインに対し、めいっぱい広げられた秘所の最奥に白濁液を注ぎ込む様を大ゴマ~1Pフルの結合部見せ付け構図で提示しており、そこまでの強度の維持もあって欲望を解き放つ抜き所として大変良好な仕上がりになっております。

何を以て“ロリマンガ新世代”と称しているかには不明確な部分が多いものの、最先端の絵柄を大きな魅力として有し、既存の手法論を上手く取り込みつつ個性を発揮できている作劇・エロ演出の質は高く、初単行本にして高いクオリティを輝かせています。
個人的には、天真爛漫アホ娘が自称宇宙人達にナノマシンをたっぷり注入されちゃう(お察し下さい)もファンタジーなオチが素敵な短編「第四種接近遭遇」と、もっさりパンツの黒髪娘が実にキュートな短編「楽しい書道教室」が特にお気に入りでございます。