どうも管理人のへどばんです。新刊発売ラッシュ週故に、レビューで脳味噌と股間が容量オーバー気味なことに加え、表現規制関連の活動+同人誌作業でもうまいっちんぐですよ。

さて、先日読者の方から“廃盤(原文ママ)になってしまった過去のエロ漫画を読みたいときはどうなさっていますか?”と質問を頂いたので、簡単にお答えする記事を書きます。
基本的に、僕は欲しい単行本は発売時に購入することにしていますので、そんなに廃版の単行本を漁ることはないのですが、エロ漫画における表現の変遷や特定の作家さんの作風の推移を調べる時に、1990年代の作品とかを当ることはよくあります。
当時から好きな作家さんに関しては、十数年ぐらい追っかけてますので今更買う必要はないのですが、どうしても足りない資料が出てくることはありますので、そんな時どうするかという経験を踏まえてお答え致します。

まず、エロ漫画の単行本というのは比較的廃版になりやすいです。実のところ、漫画作品全般に言えることなのですが、書店における販売面積が相対的に小さく、かつエロ漫画の出版社は中小企業が主であるため、安易に重版をかける経営体力に欠けるという点が大きいでしょう。
また、エロ漫画を出版されていた会社の中には、既に倒産したり、成年向けから撤退したりしていることが多く、この場合は書店在庫・流通から外されることになるのも入手のしづらさとなっています。

1.漫画専門店や書店を探す
廃版であるという認識から、意識から外れがちな選択肢ですが、出版社が現在での成人向けを出していたり、該当単行本の作家さんが現在でも一線級である場合、品揃えが良い書店では見つかることがあります。特に、エロ漫画を多く扱う漫画専門店は要チェックであり、個人的には秋葉原のK-BOOKSは割合熱いスポットと思ってます。
あと、地方都市に出張した際にこじんまりとした本屋にいくと、何故かえらい古い単行本が置いてあったりするので狙い目です。僕は、一度とある地方都市の本屋で、ほりほねさいぞう先生の『下水街』(三和出版, 2002)というレア物を見つけたことがあります(まぁ、既に所有済みでしたが)。
長所:新品で手に入る・出版社と作家にちゃんとお金が渡る
短所:基本的に無いことの方が多い・マニアックな作品を探すには不向き

2.ダウンロード販売を利用する
DMM.com等、成人向け単行本の電子書籍を販売するサイトでは、廃版等で現在流通していない、かなり古い作品も販売していることがあります。
最近は、各出版社も、この形式での販売を進めており、重版が止まった水準でこちらでの販売に切り替えるといった方法をとっている会社もあります。
個人的には、漫画は紙で読まないと味気ないと思うタイプですので、ほとんど利用したことはないですが、便利な時代になったものだと思います(←おっさん)
長所:手軽に購入できる・出版社と作家にちゃんとお金が渡る・試し読みが出来るサイトもある・マニアックな作品を探すのに向いている
短所:紙媒体を望むなら不可・本として買うよりも値段が高いケースがある

3.古本屋を利用する
廃版に限って言えば一番有効な選択肢。ブックオフ等を何件もはしごすると、意外に見つかるものですし、特に1990年代の廃版など古い単行本は100円コーナーで投げ売り状態になっていることも多いです。
また、まんだらけの様に漫画に特化した古本屋を当るのもいいですし、アマゾンのマーケットプレイス等の中古通販を利用するのも便利でしょう。
ただし、敢えて申し上げますが、現在でも普通に流通している作品を新古書店等で購入することは、作家と出版社の首をしめて、新たな廃版を生み出すことにつながるということは決して忘れないでください。
長所:足で稼げばあるところにはちゃんとある・かなり廉価に購入できる場合もある・品揃えは比較的良いことが多い
短所:出版社と作家にお金は渡らない・保存状態はまちまち(背焼けや紙焼けは普通)・抜きツールであるエロ漫画の中古品への精神的な抵抗感

4.国会図書館に行く
国立国会図書館は納本制度に基づき、日本で出版された全ての出版物を保存していますので、エロ漫画の単行本も勿論あります。どうしても読みたい場合が行ってみるのも良いでしょう(←やったことある人)。
成人向けの場合は申請すると、別室に連れていかれますが、普通に閲覧することが可能です。
ただし、納本制度は出版社の自主努力によって支えられていますので、納本をしていない会社も多く、実は、納本されていない単行本も非常に多いということには要留意。事前に公式ウェブサイトで蔵書検索をしておくことをお勧めします。
長所:無料で読める・いくら過去の作品であろうが保存されているなら読める・保存状態も良い(ただしカバーは保存されていない)
短所:場所が限られる・当り前だが購入および所有はできない・コピーも禁止・収集されていない単行本も多い・かなり恥ずかしい

5.新装版が出るのを待つ
もはや、選択肢でもない気がしますが、現役の作家さんの過去の単行本が入手不可能になった場合、新装版が出ることはそれなりの頻度であります。
晋遊舎からマックスへと移行したポプリコミックスのレーベルは、過去作品の新装版をしばしば出していますし、ヒット出版も十数年前の作品を新装版にして再発することに比較的熱心です。
待ちに徹する選択肢なので、効率は最悪ですが、雑誌のアンケート葉書等で「○○先生の過去作品の新装版を出して下さい」と要望を出してみるのも手でしょう。
長所:新品で手に入る・出版社と作家にちゃんとお金が渡る・大抵描き下ろしの新作が付くのでファンとしては嬉しい
短所:運任せな部分が大きい・現役でない作家さんの作品の場合はまず出ない

とまぁ、こんなところでしょうか。新刊を追い続けることはエロ漫画のレビュー・考察において非常に重要なことですが、過去の作品との比較検討も大事ですし、何より作家さんのファンなら昔の作品も所持したいと思うのは自然なことです。
少しでも参考になりましたら、一エロ漫画愛好家として幸いです。

読者諸氏のエロ漫画ライフの、一層の充実を願いまして
へどばん拝