MeatJuice.jpg岡本倫先生の『ノノノノ』第12巻(集英社)を読みました。皇帝のカッコいい空中姿勢に対して、なんですか、この帯のアオリ文は!(変態VS変態)間違ってないですけど。
“ジャンプが大好きだから”のシーンがグッと来ますなぁ。様々な想いを含みつつもその一念で飛んできたのですからな。色々な意味で追い込まれている岸谷君ですが、皇帝相手にとんでもないことしますなぁ。

さて本日は、坂崎ふれでぃ先生の初単行本『にく☆じる』(サン出版)のへたレビューです。お肉たっぷり、お汁たっぷりとまことにシズル感溢れる表紙絵が素敵ですな。
中身の方も、表紙絵に負けず劣らず柔肉とお汁、そしてアヘ顔が乱舞する濃厚エロ描写がたっぷりと楽しめる作品が詰まっております。

収録作は短編11作+各作品に登場の全女性キャラが一堂に会して驚天動地の大乱交なおまけ漫画(なんと25P!)。
なお、おまけ漫画で明かされる通りに、各作品は世界観をシェアしていますが、話のつながりはほぼありません。ただし、あちこちに登場する謎の猫には要注意です(詳細はおまけ漫画で)。
各短編のページ数は16or18P(平均17P弱)と控えめながらコンビニ誌としては平均並みのボリューム。お話的にはさして印象にのこりませんが、その分エロのパワフルさは圧倒的であり、抜き物件としては十二分に信頼できる作品構築になっています。

【ストレートな欲望でハイテンションに駆け抜ける作劇】
パンキッシュのノリで突き進むエロコメ・ラブコメ調の中で、少年少女がそれぞれの欲望をフルに発揮して相互に快楽を貪り合う作劇が基本であり、開始1P目で既にエロシーンに突入することも厭わないストロングスタイルを誇示。
MeatJuice1.jpgある程度の恋愛要素も介在するラブコメ系もありながら、監禁調教やら薬物投与やら酔いどれレイプやらと不穏当な要素が明示される作品もあるものの(←参照 義妹をエロ調教 短編「無断欠席」より)、ひたすらに先行する若い性欲のパワーがそんな要素すらドタバタ模様に押し込めてしまうのは見事で、陰惨な雰囲気の介入をほとんど許しません。
適度に嗜虐的でぶっ飛んだエロトラブルにヒロイン達が揉みくちゃにされながらも、ニヤニヤ系のラブいハッピーエンドかぎゃふんオチで閉めるラストも読後感を軽やかにしており、その上で忌憚のない快楽至上主義を貫いています。
エロメインの作劇であって、シナリオは基本的に短め・軽めになるように調整されていますが、ヒロイン達を襲うエロ騒動を含めて濡れ場の中で状況を軽やかに転がしていく筆致は良好であり、各ヒロインのキャラ立ちの明確さもそのスムーズな流れを下支え。
作家さん自ら「ストーリーとかいいからエロシーン描かせろよ!」とあとがきで咆哮しており、確かにその様な直情径行型の作りであるものの、話を楽しくかつコンパクトにまとめる能力やエロシチュエーションの的確な形成などは、抜きツールとしての作劇という点においてしっかりとした美点となっています。
モブキャラさえ動員した全登場人物を孤島に集め、媚薬を盛った上で行われる計29名の大乱交を描くおまけ漫画「乱交アイランドへようこそ」は、童貞中○生男子も裸足で逃げ出すエロ願望だだ漏れのシチュエーションの中、ひたすらにハードなプレイと過激な演出を連発させる構成なども含めて今単行本を象徴するような作品となっております。

【もちもちおっぱい&お尻をお持ちな美少女ヒロインズ】
女子高生さんで統一された美少女ヒロイン集団は、不良娘であったりスポーツ少女であったり、おまけ漫画でも活躍する科学部のマッドサイエンティスト少女であったりと、漫画的なキャラ設定の多彩さも魅力の一つ
正統派のツンデレさんや、ヤンキーがデレるの意味でのヤンデレガール、ジト目がクールな無表情娘など、漫画的なキャッチーなタイプの娘さんも多く配しつつ、そばかす少女やデコ娘、大人しい三つ編みメガネさんなど、地味っ子達もちょくちょく登場しており、幅広いキャラ属性を擁しています。
MeatJuice2.jpgちんまい娘さんからスラッと長身の美少女までおりますが、皆さん基本的にたぷたぷと柔らかい巨乳・爆乳とぷりんとした巨尻をお持ちな肉感ボディの持ち主であり、プラスティッキーな印象すらあるツヤツヤお肌の下に弾けんばかりの柔肉を全身で味わう幸福感を強く喚起(←参照 そばかす太眉ガールの乳尻 短編「まるみえ」より)。
加えて、可愛らしい美少女フェイスと好対照を為す各体パーツの淫猥さもエロ的な強みの一つであり、たっぷりサイズの乳房の先端で強く自己主張する大粒ニップルや、陰毛がそれなりの濃さで茂る股間と、その中央で淫蜜をたっぷりと垂れ流す肉厚の秘貝などの非常に直接的なエロさは読み手の性欲中枢を甚く刺激してきます。
ややラフで硬質な描線と漫画チックなデフォルメ成分が混在する絵柄は、端正さには欠けるものの、90年代半ば~後半に主流であったエロ漫画の絵柄を想起させる印象が個人的にはあり、エロさとキュートネスのバランスが程良く取れた親しみやすい漫画絵柄。
初単行本ということもあって、作品間でタッチの差は相応に感じますが、上述した通りにエロのパワーグルーブで押し通す作品群であることもあって、その辺りの絵柄の違いをあまり気にさせずにグイグイと読み手を牽引しているのは嬉しいところです。

【お肉もお汁もたっぷりと詰め込んだホット&ハードなファック】
MeatJuice3.jpgとにかく描きたいものを詰め込んだといった印象を受けるエロシーンは、濡れ場において変態チックな願望を含めた性欲を大いに解き放って感じまくる痴女さん達が大活躍し、女体のお肉のボリューム感、そこにトッピングされるドロドロな各種体液、そして派手なアヘ顔をとにかく大量投入(←参照 4Pエッチ 短編「科学部のいい仕事」より)。
上述した淫猥な各体パーツが放つエロさを重視した作画になっており、手で揉みしだかれたり、壁や男性の体に押し付けられたりで柔らかく変形する巨乳、指で大きく割り開かれる女性器をどアップの構図で魅せるコマ、男性の方に突き出されるむちむちのヒップなどをエロシーンの随所に配置して読み手の征服欲を間断なく刺激してきます。
また、それぞれのエロシチュの本質に強く踏み込むことはないものの、乱交や拘束エッチ、羞恥系プレイやハメ撮り、オナニーなどなどエロシチュエーションの多様さも魅力であり、ガツガツとした下半身のぶつけ合いを連発させながら単行本単位でも飽きがこない使用感は◎。
エロ展開の序盤を形成する前戯パートでもフェラやパイズリ等で抜き所を形成しつつ、絶頂で女性器から噴出する愛液やおしっこ、お口ご奉仕で射精されてヒロインの口腔や顔面を白く染める白濁液などによって、液汁描写を高めるパートとしても機能しており、ただでさえ濃厚な淫臭が漂う女体の煽情性を押し上げていきます。
MeatJuice4.jpg抽送パートに移行しても、激しいピストン運動が生み出す熱気や双方から溢れる体液のヌルヌル感がしっかりと強調されており、アヘ顔や白痴系の台詞回しに代表される各種の激しいエロ演出とのマッチングも非常に好適な仕上がりを見せています(←参照 短編「ポーカーフェイスになれなくて」より)。淫液の絡みつく下を突き出しての絶頂フェイスを曝け出すフィニッシュも強力な抜き所であり、そのために1Pフルの分量を各エロシーンにおいてしっかりと確保。
作家さんが描きたい行為、表現がオーバーフローしているのか、小ゴマが連発気味であったり枠線を排除した詰め込み画を用いたりと、視覚的にやや雑然としたページ構成でもあるのですが、演出手法故にインパクトの強さはさほど損なわれておらず、それ程多くないページ数の中にエロイ絵をみっちり詰め込みたいというスタンスは大いに歓迎したい点です。

カバー裏にぎっしりと書き込まれた作品解説でも示される通り、描きたいモノへの意欲が非常にはっきりとした作家さんという印象があり、これはなかなか凄い新人作家さんだと改めて思った次第。マガジンウォーでも頑張って欲しいですが、書店売り誌のメジャー誌で十分に輝ける逸材ではないかと個人的には思っています。
お気に入りを絞るのがいい意味で大変難しいですが、敢えてチョイスするならお姉ちゃん二人をエロ調教して泡風呂3Pな短編「お姉ちゃんとあそぼ」とベタな造形ではありつつもヒロインのエロ可愛らしさにしてやられた短編「シャッターチャンスになれなくて」がお気に入り。あと、おまけ漫画は返す返す素晴らしいです。パワフルな抜き物件をお求めな方にはお勧め!