TemptationOfF.jpgよしながふみ先生の『大奥』第6巻(白泉社)を読みました。ストーリーも勿論非常に面白いのですが、一番最後のページの綱吉と吉保の老女の着物姿にぞっとする様な艶がありますなぁ。
しかし、綱吉の将軍としての、また女性としての生涯、胸に沁み入る巻でしたなぁ。その綱吉も家宣も亡くなり、いよいよ第1巻吉宗の登場が近くなっており、また大奥のドロドロした部分が出るであろう江島生島事件もどう描かれるか楽しみです。

さて本日は、T.K-1先生の『Fの誘惑』(茜新社)のへたレビューです。あぁ、この如何にも漫画ファンタジーっぽい武者衣装とか褐色肌忍者とか大好物に過ぎます。
特大サイズのふたなりち○こが林立する乱交エロと明るく楽しいファンタジー世界が楽しめる1冊となっています。

7da328dc.jpg収録作は、冒険家のフタナリお嬢様と彼女に使える褐色肌フタナリな蛮族娘とフタナリメイド軍団があっちこっちで大乱交な連作「秘島乱交記」「手禁で射って!」+おまけ掌編「触手の日」(←参照 皆で精液溜め中 「手禁で射って!」より)、および独立した短編13作。
なお、ストーリー的な連関は強くないものの、同一世界観を共有していると思しき作品群が前単行本『ふた姫』(同社刊)にありますので、前巻の読了はある程度ですが推奨。
1話・作当りのページ数は12~18P(平均15P強)とボリューム感は弱めですが、収録本数が多いこともあって単行本としての厚みは十二分にあります。また、小粒で楽しい作品をポンポンと読んでいくテンポの良さも魅力と言えるでしょう。

【カラッと明るい快楽至上主義と心地よいファンタジー空間】
まずは、今単行本は股間から胸部までにょっきり伸びる特大サイズな肉棒をお持ちのフタナリガールズが大活躍な作品群と、ショタ美少年たちが明るく、而して妖しく絡みあうショタエロ作品群(4作)で構成されており、普通の男女の交合は皆無であることは要注意。
妖しげなお薬や魔法によって少女をフタナリ化することもあるものの、フタナリガールズ達が当り前に存在する世界を描いており、その肉体の特異性を気にすることなく、快活に性の快楽を享受している姿が何ともほのぼのとしています。また、性愛に関して背徳的な暗さを充填しないのはショタエロの作品にも共通しています。
7033161d.jpgフタナリ美少女のちょっと甘酸っぱいガールズラブといった日常劇もちょこちょこと登場しつつ(←参照 なお、下の方でもキスしてます 短編「お姉さまはミルクがお好き」より)、剣と魔法と機械文明がごっちゃ煮になった様なファンタジー世界を舞台とすることが多めです。
決して世界観がきっちり詰められているわけではないものの、それらに特徴的なメカや武具といったガジェットを豊富に詰め込み、現実離れしながらも不思議に居心地がよさそうな空間を創出するスタイルは、どこか90年代半ばのエロ漫画的。例えば、道満晴明先生やA-10先生、(エロ漫画家ではないが)速水螺旋人先生の描くファンタジー世界に近いと言えましょうか。
魔法であったり変な儀式であったり、キャラの特殊能力であったりと、そういったファンタジー世界由来のギミックをエロに有効利用しており、とにかく目前の快楽をピュアに楽しもうというアッパーな雰囲気が何より魅力的です。
加えて、エロも含めた登場人物達のドタバタコメディにゆる~いオチを加えて終わらせる作劇も、まったりと心地よく、これといって読後の余韻を残さないことがむしろ軽快な読書感を生み出しているとも評せるでしょう。

【ファンタジー要素強いキュートフタナリガールズ&ショタ軍団】
前述した通り、フタナリ作品とショタ作品のみで構成される単行本ですが、前者はフタナリガールズのみ、後者はショタっ子のみが登場して両者が相見えることはありません。
ローティーン主体のショタっ子に対して、フタナリさん達の年齢層としてはローティーン級から成人女性なお姉さんまで幅広めであり、強いて言えばハイティーン級と思しき美少女が多いのですが、年齢不詳な人外美少女も多数出演。というか、キャラの年齢設定など、途中からかなりどうでもよくなります。
TemptationOfF3.jpg甲冑や刀剣を持つ戦闘美少女や放埓たる淫魔といったファンタジー世界の住人も多く、表紙絵の衣装に示される様に西洋風と和風が入り混じった服装は如何にも漫画チックなファンタジー要素で楽しいところ。また、褐色肌娘の登場頻度が高いのも特長となっています(←参照 褐色肌淫魔さん 短編「ふたなり先生は吸われてます」より)。あと、褌も登場頻度高め。
年齢層にも合わせて、ちっぱいさんから爆乳さんまでおっぱいサイズは幅広いですが、乳房のサイズを問わずにその先端には肉厚の大粒乳首が備わっており、超ド級サイズのち○こと併せて自己主張の激しい局所描写となっています。
なお、お持ちの嗜好によってはかなりの忌避要因になる可能性がありますが、ヒロイン達の締まったスレンダーボディは筋肉質であり、腹筋・背筋がしっかりと描かれていることや、キャラによってはあばら骨が浮き出ていることも特徴です。きゅっとしまったお尻も含め、肢体全体のふっくらとした感じはほぼ排除されているので、ムチムチ好きは要回避でしょう。
褐色肌や髪の毛を除いてトーンワークを排したシンプルな漫画絵柄は、シンプルであるが故に広い層に足して訴求できる可愛らしさ・美しさがあるタイプ。多少のラフさはありますが、そこらの荒さも含めてむしろオサレ系として珍重されそうな感さえあります。ただし、キャラ造形面の唯一の弱点と言えますが、この作家さんにキャラの描き分けを期待するのは×。

【巨大フタナリち○こを挿れたり挿れられたり挟んだり挟まれたり】
前述した通りに各作品のページ数は多くないものの、カラッと明るい快楽至上主義で作品を貫いていることもあって、冒頭から即座にエロへと流れ込むことも多く、またエロの内容も特濃ですので、質的・量的な満足感は共に高め。
ショタエロに関しては、まだ幼い少年の肢体を愛撫し、竿を弄りつつキツキツの菊門をやはりショタち○こで攻め立てる、ごく普通のエロ展開を示していますが、ふたなりエロに関しては乱交模様と奇抜な各種プレイを組み合わせたユニークな状況を連続的に叩きつけてきます。
両性具有であるため、挿入するのもされるのも可能なフタナリさん達ですが、その肉棒のあまりのサイズ故にセルフフェラやセルフパイズリも可能であり、また挿入されつつも自分のち○こを相手にパイズリさせたり、アメフラシの交尾よろしく複数人が性器結合で数珠つなぎになったりと、もう皆さんやりたい放題。
TemptationOfF4.jpgエロメカや触手、果ては2本のち○こをお持ちのフタ神様などのギミックを登場させて、ただでさえ賑やかな乱交セックスを更に突飛な状況へと押し上げていく、何と言いましょうか、いい意味でどんちゃん騒ぎを楽しむ感覚は非常に楽しい要素です(←参照 フタ神様。なお今回修正ばかりで申し訳ない 連作前編「秘島乱交記」より)。
決して大量に描き込むタイプではないですが、しなやかな筋肉質ボディの表面をじっとりと濡らす汗やフタナリち○こから撒き散らされる白濁液など、肢体のシズル感がエロシーンにおいて強く高められているのも美点の一つ。
パイズリ、フェラ、肉棒擦りつけ合い、フタナリま○こにアナルと正に全身の性感帯を駆使してお互いに射精しまくる多回戦仕様の締めは、登場した全フタナリさんがハートマーク付きエロ台詞を絶叫しつつ、がっつり中出し&ぶっかけを相互にキメるパワフルなシーンとなっております。

割合に特殊な物件であるのは間違いないのですが、描かれるファンタジー世界の心地よさやエロの強烈なドライブ感が非常に魅力的であり、フタナリ・ショタだからと言って安易に避けるのは大変勿体ないと思います。レビュアーとして、雑食派な諸氏には是非ともお勧めしたい1冊でございます。
個人的には、フタナリ褐色肌な住人達が行うエロエロ儀式を描く連作前編「秘島乱交記」と吸精鬼のお嬢と褐色肌蛮族娘のエロエロ宴な短編「ふたグルメ」、そして美少年剣士とショタ師匠のエロエロ授業な短編「セクハラ先生さん」が特にお気に入りでございます。