WhiteDecorationOnGirls.jpg朔ユキ蔵先生の『セルフ』第3巻(小学館)を読みました。オナニー道を良くも悪くも深めつつ、宇多ちゃんと妙な一線を越えてしまった主人公ですが、その年になってオカズを探し始めるとか正に天上人ですな。
それはともかく、今巻最大の名シーンは街で偶然出会ったスカウトの兄ちゃんの「人生はオナニーだ。」に続く一連の名言でしょう。不覚にも「カッコいい!」と思いましたよ。

さて本日は、不二河聡先生の『乙女に白濁デコレーション』(ヒット出版社)のへたレビューです。このご時世に何とも挑戦的な表紙絵ですな。先生の前単行本(初単行本)『ペット少女育成学校』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
先の読めない展開に引き込まれる愛憎凌辱劇と白濁液塗れのロリっ娘の痴態とが魅力な1冊になっています。

WhiteDecorationOnGirls1.jpg収録作は、書いたエロ行為が実現されてしまう魔法の日記を手にした少女と周りの少年少女との愛憎が引き起こす凌辱劇な中編「HNK」全5話(←参照 ノートの魔力に取り込まれるヒロイン 中編第2話より)、実はそのノートの持ち主である魔法少女が触手凌辱に~な短編「マジカルナイト」、ツンデレお嬢様の恋路を実らせるために妹様が奇略を~な短編「ザーメンプール」+描き下ろし後日談掌編(4P)、および読み切り短編1作。
1話・作当りのページ数は18~36P(平均25P弱)と中の上クラスのしっかりとしたボリューム。エロメインの作劇でありながら、短編作ではコンパクトな、長編作では重厚な作品構築をしており、それぞれ異なる魅力を有しています。

【小粒で楽しい短編作と猛烈にエモーショナルな中編作】
表紙・裏表紙絵から想起される通りに各作品は凌辱要素を含んでおり、展開によっては陰惨な方向性に走る場合もあるものの、ゴリゴリの鬼畜凌辱劇へと沈み込んでいくタイプではありません。
妹様の粋な計らい?で、ツンデレお嬢様が覆面野郎満載のザーメンプールを無理矢理エッチされながら渡河して人質にされた少年を救い出してハッピーエンドというトンデモ設定な短編「ザーメンプール」や、マスコットキャラと悪役がどーしょもない理由で手を組んで魔法少女を触手凌辱というギャグオチが約束されている短編「マジカルナイト」などは、行為としての過激性・攻撃性を担保しつつも作品全体の雰囲気はむしろアッパーでさえあります。
これに対し、中編作は話としてかなり重く、好きな少年を他の女の子に取られてしまった寂しさで“エロ日記”の与える快楽に耽溺するメインヒロインの少女、笑顔の下で他者への猛烈な敵意を持つ敵役の後輩少女、その娘と憎悪の関係にあるメインヒロインの友人と、学級という閉じた人間関係の中で渦巻く負の感情で愛憎ドラマを牽引。
ドラマ展開においては、ヒロインと想い人である少年の感情のかけ違いを一つの流れとしつつ、エロ日記というツールを介して互いの心を傷付け合った二人の少女の姿をもう一つの縦糸としており、それぞれの感情の爆発が引き起こす陰湿な集団凌辱へと至った終盤手前の展開は緊迫感があります。
WhiteDecorationOnGirls2.jpgそこから各登場人物の救済を描くハッピーエンドへと激走する終盤展開は、少年少女達の決意、懺悔、友情、そして恋心を非常にエモーショナルに描いており、下手をすれば場違いな程気合いの入った作画による感情表現の強さはそこまでの話の暗さを捩じ伏せるような高揚感があって、実に爽快(←参照 中編「HNK」第5話より)。
性愛の暗部から日向へと再び舞い上がる話の流れにスムーズさが欠けていたり、激情的でさえある感情の噴出を作劇上巧く調節できていなかったりするものの、凡百なエロネタから始まってここまで“熱い”展開に持って行った作家さんの意欲を非常に買いたい作品です。

【安定感を増した絵柄で描くローティーンガール】
短編「ザーメンプール」に登場するおっぱいたゆんたゆんな快楽主義者の妹様(サブキャラ)を除けば、皆さん体サイズのちんまいランドセルガール達。
ツンデレお嬢様や自分の恋心に素直になれなかった中編作のメインヒロイン等、愛情を含めた個々の感情を持て余してしまう登場人物が多いのは、この年齢層の男女を扱う上で間違いなく正解と言えるでしょう。
彼女らの寸胴ボディに備わるのは、小さめ乳輪と大粒乳首の組み合わせなペタンコ胸、一本筋が通る鏡面仕様の股間、スラッと伸びる細い手足と、王道のロリータ体型でほぼ統一されています。
スクール水着やブルマ体操服、ガーリッシュな私服類など、年齢層に合わせた衣装のチョイスも好適で、貧相なボディを布地がもっさりとカバーする様がなんとも野暮ったい生々しさがあって素敵。
WhiteDecorationOnGirls3.jpg華奢な描線を丁寧に描き込むタイプの絵柄であり、トーンワークや陰影の多様などによる装飾性の高さはどちらかと言えばオールドスクールな少女漫画絵柄に近いタイプ(←参照 短編「ザーメンプール」より)。
前単行本に比して絵柄の安定感は強まったものの、いい意味でも悪い意味でも作画にやや荒さが残っており、CG彩色の表紙絵の様にすっきり整理されたタッチを期待するのは避けるべきでしょう。

【過激に突っ走る汁ダクセックス】
エロシーンには十分な分量が割かれているものの、シーンの分割構成を取ることが多かったり、シナリオ進行の役割がより大きいシーンが差し挟まれたりと、性欲をダイレクトに刺激する分量はエロの総量に比して少なめ。
とは言え、過激なプレイも投入される分、コアとなるエロシーンにおいて個々のコマのアタックが十分強くなっており、嗜好さえ合えば実用性は十分に高いと言えます。
WhiteDecorationOnGirls4.jpgラブラブエッチも存在するものの、集団凌辱や触手凌辱(←参照 短編「マジカルナイト」より)、やや特殊な形式での睡姦、痴漢エロなど、上述した通りに嗜虐的・攻撃的なシチュエーションが多いので、それらが苦手な方は要注意。
一穴複数本挿入や、大量注入+巨大な肉棒によるボテ腹化などのかなりキツイ責めも多く、グネグネと蠢く未成熟な膣内が蹂躙されていく様を描出する断面図・透過図の多様と併せて視覚的な強烈さを創出してきます。
タイトル通りに白濁液描写には光るものがあり、ぶっかけ・中出し問わず、放たれた大量の精液がロリータフェイスや口腔内、小さな肢体、容積の小さい子宮内を白く染め上げていく様は、どこか破滅の美しささえ感じさせる程印象的で、他の演出を排した静的なコマでよく映えます。
やや駆け足気味のエロ展開ながら多回戦仕様となっているために抜き所はそれなりに豊富であり、1Pフルの中出しフィニッシュで結合部から噴出する程の量の精液を注ぎ込んで両者絶頂できっちり締めてきます。

ほのぼの話と凌辱エロが組み合わさるという独特の作風を今単行本でも延長させつつ、若い感情をよく捉えたドラマ性の強い中編作への挑戦が頼もしい2冊目であり、作画・作劇共に順調に成長中という印象です。
話作りに多少の不器用さは感じたにせよ、幼さゆえに知る性愛の明暗を対比させながら、登場人物と読み手の感情を燃えあがらせた中編HNK」が個人的に最愛。