GirlBazar.jpg  岡本一広先生の『ゼロの旧ザク』最終第2巻(角川書店)を読みました。主人公の回避能力がどっかいってしまった感はありますが、少年少女の戦争ドラマとして完成度の高い作品でした。ラストちょっと涙腺が緩みましたよ。
旧ザクは勿論のこと、ガトルやザクマインレイヤー、MSVからはゲルググキャノンも登場したりといかにも終末戦といった感じがジオンファンにはたまりませんなぁ。イグルーシリーズもそうなんですが、こういったいぶし銀な作品が大好きなんですよねぇ。

  さて本日は、流一本先生の『女の子バザー』(ヒット出版社)のへたレビューです。先生の前単行本『Parabellum2』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
短編作としての安定した話作りと陶酔表現に優れたハードエロが魅力的な1冊となっています。

GirlBazar1.jpg  収録作は、最愛の妹が担任に告白する前にエッチ指導の名目で快感調教しようと画策する兄貴をコミカル寄りに描く連作「タイムリミットバースデー」前後編(←参照 可愛いなぁもう 同作品前編より)、および短編・掌編8作と短編「バザー」の後日談おまけ漫画(3P)。
短編「サクリファイス」や幕間劇に相当する掌編「Parabellum②」(4P)は、現在第1部完になっているファンタジー長編『Parabellum』シリーズと世界観を同じくしているので、既刊を読んでおくと楽しさがある程度増すでしょう。
この掌編作を除き、1作当りのページ数は16~40P(平均25P強)と幅はありながらしっかりとしたボリューム。ストーリー展開が安定している分ページ数の多寡に依らない適度な読み応えがあり、またエロの量的な満足感もしっかりとあるタイプです。
余談ですが、目次のページ数が間違ってますよ、ヒット出版社さん。

【性愛のダークサイドへの踏み込みが強い堕ちモノが中心】
  出来は決して悪くなかったものの、設定に振り回されて話運びに精彩を欠いた重厚なヒロイックファンタジーであった前単行本、前々単行本を挟んで今回は久しぶりの短編集となっています。
ちょいとお馬鹿で平和なエロコメ系の連作「タイムリミットバースデー」からお先真っ暗なダーク凌辱系の短編「サクリファイス」まで、話の明暗に幅がありながら、作品の方向性に併せた安定した作劇が為されているのは、流石コミック阿吽を長年支えるベテランのお仕事。
話の明暗を問わず、快楽調教や“堕ちモノ”の要素が絡むのが最近のこの作家さんらしいですが、収録作ではダーク&インモラル系の作品がメインとなっているので、明るいラブコメ好きな諸兄は要検討。
13662f4f.jpg  何の罪もない清純な乙女達がお薬を打たれて学園の出資者達の性奴に堕とされる短編「バザー」(←参照 凌辱の果てに)、国民のために孤軍奮闘する皇女が非業の最期を遂げる短編「サクリファイス」、零落したお金持ちのお嬢様が学校で馬鹿にしている男子にネチネチとした調教を受ける短編「幸せの家」など、それなりに陰湿な方面への踏み込みが強いのが作劇面における一つの武器です。
ねちっこい快楽責めに加え、少女達の信頼や友情を無惨に踏みにじったり(短編「バザー」)、ヒロインの辛い思い出をほじくり返したり(短編「サクリファイス」)と精神的な責めも相応にキツく、嗜虐的な雰囲気の醸し出し方の上手さも見事。
  女性が“被害者”になるのでなく、天性の悪女が男性二人を手玉にとって破滅への階段を歩ませる短編「トライアングラー」もナチュラルに禍々しさが沁み出てくるのが素敵であり、読み易さと陰湿さとをバランス良く混ぜ込む技術力も評価されるべき点でしょう。

【清楚な印象が強い美少女ヒロインズ】
  登場するヒロインは下は小○生、上は新任女教師と年齢層には幅がありますが、ミドル~ハイティーンの制服美少女達がメイン。
ロリっ娘を描くといかにもキュートなアリスさんといった感じになる一方で、ミドルティーン以上では妙にアダルトなお色気が漂ってくるのがこの作家さんの特徴と個人的には思っています。
GirlBazar3.jpg  膨らみかけのロリータ体型さんも存在しますが、スレンダーな体幹に柔肉たっぷりコンテインな巨乳を備える訴求層の広い体型描写が基本となっています(←参照 短編「トライアングラー」より)。
 清潔感のある漫画絵柄であり、可愛らしさにしろ清純さにしろキャラ造形においてはあまり“性”を感じさせないことが、後述する陶酔感に溢れるエロシーンでの痴態とのいい意味でのギャップを生んでいるのも好印象。
 専属の塗り師による彩色で中身の絵柄と印象が異なることもしばしばあるヒットレーベルですが、今単行本については中身の絵柄がより端麗なのでちょっと粗さが感じられる表紙絵で少々損をしている感があるのは勿体ないところです。

【アヘ顔と下品エロ台詞が特長のハードエロ】

  作品によってページ数が大きく異なるため、濡れ場の尺には長短の幅がありますが、上述したようにエロのねちっこさは共通しておりクオリティも高いので実用性は折り紙つき。
舌と唇を駆使してのフェラでまずはヒロインの口中に白濁液を注ぎ込んだ後、アナルも多用する下半身のハードな叩きつけ合いに移行。膣内の襞を丁寧に描き込む断面図・透過図や、サイズを問わずにプルプルと揺れ弾む乳揺れ描写も頻度高く絡めながらのピストン運動はそれ単体でも十分にパワフルです。
GirlBazar4.jpgこの抽送パートに、  卑語・猥語をたっぷり含めたエロ台詞の連呼と、舌を虚空に突き出すアヘ顔をたっぷり投入するのがこの作家さんの特徴であり、精神を快楽に蝕まれた強烈な陶酔感を強くアピール(←参照 短編「サクリファイス」より)。
武田光弘先生やSINK先生の例を引くまでもなく、とかく過剰な方向性に走りがちなアヘ顔という要素において、ヒロインの美しさや可愛らしさをスポイルしない程度に“下品さ”を調節する上手さも○
ツンと勃起した乳首や淫豆、淫密に濡れる秘裂など、局所描写の質の高さもあって、性器アップ構図やアナル拡張コマなどに直接的な煽情性があるのも実用性の積み上げに大きく貢献。
  前戯パートも含めて多回戦仕様であるため抜き所は豊富であり、じゅぽじゅぽと粘度の高い水音を奏でて肉棒に絡みつく前後の穴に中出しフィニッシュは演出の強さもあってダイナミックに描かれており、子宮内に精液を注ぎ込む様子を描く断面図を絡めてきます。

  やっぱり短編の方が上手いのかなぁとも思わされる1冊ですが、『Parabellum』シリーズも続きを期待して待っております。とまれ清楚な美少女達を快楽漬けにして屈服させたい諸兄には好適な抜き物件
個人的には、ロリっ娘の快楽調教の末にその級友2名を加えた4Pに進展する連作「タイムリミットバースデー」(ユミちゃん可愛いよユミちゃん)とかなり長尺の姫騎士触手凌辱が満喫できる短編「サクリファイス」が特にお気に入りでございます。