
まぁ、平常通りにレビューを書いている時点で管理人の状況はお察し頂けると思うのですが、こう、イルミネーションやらクリスマスケーキの売り子さん達やらで、街がお祭り気分に華やいでいて、何とも楽しい気分になる日ですな。
さて本日は、無道叡智先生の『ロリレコ-性徴記録-』(茜新社)のへたレビューです。先生の前単行本『すくーるこんぷれっくす』(同社刊)のへたレビューもよろしければご参照下さい。
キュートでエッチなょぅじょさん達との甘くてお馬鹿なラブコメディが満喫できる1冊ですよ。

なお、短編「ぷりまっ!pretty much!」は前単行本に収録された短編「ぷりぐっ!」の続きですが、まぁ、素直になれないながらもラブラブな少年少女が野外Hに勤しむ話ですので、今単行本から入っても特に問題はありません。
描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は8~18P(平均17P弱)と控えめなボリューム。とは言え、コミカルなシナリオの動かし方が軽快であるため、楽しい読み心地が感じられ、またエロシーンも十分量を確保しています。
【お馬鹿なノリと萌えエロ系の甘さの融合】
ダークなラストに落とし込む短編「forbidden」や一種の寝取られ系とも解釈できる短編「ゆみなぶろぐ」といった作品もあるものの、その他の作品は明るく楽しいラブコメ・エロコメで統一されており、コミックRin掲載作らしいポップ&キュートなテイストが持ち味。
萌えエロ系らしく少女達のリリカルな愛の囁きを紡ぐこともありますが、恋愛感情の描出はかなり軽めであり、女の子達の性への興味と快楽に対する率直な欲求でサクサクと濡れ場へ進行するエロ漫画的桃源郷を素敵に展開してます。
セックスを背徳的な行為ではなく、単純に気持ちの良い一種の児戯、または恋する人との睦み合いの一側面として描いているため、読み手の精神にほとんど負担を掛けないのも抜き物件としては最適解の一つ。

素直なラブラブハッピーエンドは意外に少ないのですが、覚えたてのエッチに夢中になってしまった女の子の幸せそうな姿か、コミカルなギャフンオチで終わらせており、最後まで読書感は概ね良好。なお、上述の短編「ランドセル☆らんど」に関しては、予測不能の珍妙ギャグオチが展開され、一見の価値があると思います(笑。
上述の通り、シナリオの比重は軽く、お馬鹿系を除けば萌えエロ系として平凡な作劇なのでシナリオ重視派な方にはあまり向きませんが、イージーな展開も含めて賑やかさや楽しさのある作風であり、エロとの調和を良い構成と言えるでしょう。
【華奢なボディな小○生ヒロインズ】
親戚の三姉妹とコタツで隠れながらエッチな短編「カルテット」に長姉の中○生ガールが登場するのと年齢不詳なランドセルの精霊さん(見た目はょぅじょ)を除けば、皆さん小○校高学年のいたいけなアリス達。
前単行本ではたわわなおっぱいを装備した女の子も登場しましたが、今単行本にはフルフラットかほんのり膨らみかけな貧乳さんしか存在しないのでヒンヌー教徒の諸兄には正に福音となっております。また、小なりと言えども、汗ばんだキャミソールや水着、レオタードの下からツンと存在を主張するピンク色のさくらんぼ乳首が大層エロティック。

少女の可憐な弱弱しさがフューチャーされる一方で、ぷにぷにと盛り上がった股間を除けば、所謂“ロリぷに”系の味付けは体型描写には施されていませんので、そちらの嗜好の方は要検討。
瞳の大きな顔の造作など、萌え色の相当強い絵柄であり、その如何にも人工的な画のあざとさを楽しめるか否かは評価に直結してくるでしょう。
近作では絵柄のアクの強さを抑え、よりキャッチーにしている感があるため、多少絵柄には変遷が認められますが、評価に影響する程の変化ではなく、また作画も単行本通して安定しています。
【アイディア力が光るエロシーン】
長尺とは言えないながらも十分なボリュームのあるエロシーンは、悪戯チックなノリも時に絡む前戯パートと抽送パートとにバランスよく分量を配した構成になっています。
エロ展開の前半部に関しては、小さなお口でち○こを奮闘するフェラ、小さな陰核がまだ包皮に覆われている未成熟スジま○こ弄り、オナニー視姦プレイやら、お漏らしやらでなかなか多彩なプレイが楽しめます。

エッチの快感がよく分かっていない女の子にエロ台詞を教えて連呼させたり、コタツに入った三姉妹が代わる代わるにエロアタックを仕掛けてきたり、ピストン運動にバランスボールを絡めて見たりと、エロシチュに関するアイディアが豊富なのも単調さを回避する上で強いアドバンテージ。
ハートマーク付きの描き文字で表現されるエロ台詞の量は控えめである一方、ヒロインの快楽に蕩けた表情から言葉にならない声が絞り出されてくる様は煽情的です。
エロ展開上の必要からぶっかけフィニッシュになることもあるものの、基本は小さな秘所にたっぷり中出しで終わらせており、ぽっかり空いた膣口から粘度の高い液体がどぷっと言う音と共に溢れてくる様に何とも充実感があります。
地味ではありますが、複数のアングルを周囲に配置しながらのコマブチ抜き絵は作画面における確かな技量の顕れでしょう。ただ、視点を引いたコマでは作画が結構抜ける上に、そういったコマをエロシーンでも割合に多用するのは個人的には減点材料。
萌え系エロ漫画ではありますが、人工的な甘さよりもテンションの高さや勢いの良さが重視されているため、読書感が終始軽快であり、それでいて実用性が非常に高いというのが嬉しいところ。抜きツールとしてのロリエロ漫画をお探しでしたら是非お勧めしたい1冊です。
個人的には、黒髪ロングの妹ちゃんと猛暑の室内で汗だくエッチな短編「ナツックス」と、アブナイお薬キメたかの様なトリップ感が魅力の大馬鹿エロコメ・短編「ランドセル☆らんど」が特にお気に入りでございます。