HoleSweetHole.jpg久米田康治先生の『さよなら絶望先生』第19集(講談社)を読みました。現実だと迷惑この上ないですが、キタ姉の大人のだらしなさってのはなかなかエロティックですよねぇ。スレンダー巨乳な黒髪美人ですし。
僕はマガジンに関しては単行本派なので、今更の話になってしまいますが、第183話で『バクマン。』の細かいネタがあったのがパロディネタの中では一番ニヤリとさせられました。

  さて本日は、浦井民先生の初単行本『Hole sweet hole』(茜新社)のへたレビューです。お馬鹿エロギャグの様でちゃんと作品の内容ともリンクしているいいタイトルですな。オーイ、ミズシマ、イッショニ、ニッポンヘカエロウ(分かる人だけ分かって下さい)。
ぷるぷる震えるおっぱいをお持ちの少女達との恋愛エッチとハードな鬼畜凌辱が一緒に楽しめる作品集となっています。

HoleSweetHole1.jpg  収録作は、ドーナツ中毒でドーナツ=人間というトポロジー的理論まで至る少年と生真面目なメガネ少女の快楽の日々と突如襲う惨禍を描く長編「LET'S GET LOST」全8話(←参照 第1話「LET'S GET LOST」より)、および短編3作。
長編の最終第7話は40Pという破格のページ数を誇りますが、その他については1話・作あたりのページ数は12~20P(平均18P)と標準をやや下回るボリューム。長編各話に関しては一つのエピソードを複数話にまたがって描くこともあるため、話にブツギレ感がないのは好印象です。
 おそらく意図的に淡々とした雰囲気を作っているため、即効的な話の面白みにはやや欠けますが、長編作に関しては深みのあるシナリオ構築が為されており、ページ数以上に読み応えのある作品と言えます。

【性の快楽の明暗に踏み込んだ長編作】
  表紙絵と美少女萌えを押し出す帯の訴求文からロリータ少女との甘々ラブエロ模様を想起される方もおられると思いますが、かなりエグイ鬼畜成分が十分量含まれているため、凌辱耐性が無い方は回避推奨。
昔話の「鶴の恩返し」の駄目な方向(褒めてます)でのパロディである短編「つるのおんがえし」や、店を解雇された男性がバイトの少女に逆恨みしてレイプする短編「誰を怨めばいいのでございましょうか」など、凌辱する側の男性の卑屈さや下種さをきっちり描き出し、そんな人間に蹂躙される少女の苦しみや怒りを包み隠さず表現するため相応に痛みや深刻さを伴う凌辱作品となっています。
幼馴染の少年によって覚えこまされた性感に戸惑いながらもそれを甘受する少女が、その快楽への耽溺によって過酷な輪姦凌辱に巻き込まれる長編作は、それまで幸福感と高揚感をもたらしていた性の快楽が一気にその黒い牙を剥き出してくる構図が痛烈であり、少女の冷静な語りも含めて快楽の正負の側面を話に持ち込むセンスは手放しで評価したいところ。
HoleSweetHole2.jpg  長編作については、少女の妙に冷静な語りが話に淡々としたリズムを生み出し(←参照 長編第2話「続LET'S GET LOST」より)、少年へのもどかしい感情と知り染めた性の快楽に溺れる日々が続く序盤は悪く言うと話としてダレていた感はあります。
しかしその分、中盤以降の怒涛の展開が魅力的に映り、惨劇の解決に関して細部の構築の甘さが残るにせよ、卑劣な男性達による凌辱に心も体も傷付けられた少女の姿が生む重苦しさとそれが少年の強い意志によって打破される爽快感が読み手を話に引き付けます。
繰り返し登場する“ドーナツの穴”命題が何を指すかは個々人の解釈に寄りますが、個人的には快楽という名のドーナツの中空が二人の純粋な恋心によって満たされたと解釈したいハッピーエンドを迎えます。上述の短編2作も、ラストは凌辱側の男性への因果応報をコミカル気味に描きますので、救い無しのバッドエンドに沈み込まないのは、読後感の向上という点では加点材料となる方も多いと思われます。
 なお、冒頭の短編「春爛漫」は女の子がトイレを我慢してオシッコをするだけという内容の、コミックLOの実験的作品で、フェティッシュな味付けにも乏しいため個人的にはそこまで心動かされませんが、好事家の方は要チェック。

【ほっそりとした肢体描写と柔らかおっぱいが魅力】
  長編作のエロシーンを一人で担当した生真面目メガネ&黒髪ロングの河東さんと短編「誰を怨めばいいのでございましょうか」の堅物少女が共に中○生、短編「春爛漫」のヒロインはランドセル少女、鶴なので年齢不詳ながら見た目はょぅじょな短編「つるのおんがえし」の女の子とLOコミックらしくヒロインの年齢層は当然低め。
  話が進むにつれておっぱいが大きくなっていった河東さんや年の割に豊満な双球をお持ちのもう一人の中○生ヒロインが登場するため、お胸がフルフラットなロリっ娘の存在感は弱く、貧乳少女を愛する諸兄は購入前に要検討。
HoleSweetHole3.jpgとは言え、全体的に凹凸が乏しく細い手足の少女の肢体はロリ色強めであり、これに加えて小ぶりの乳房がぷるぷると柔らかく震える様が大層エロティックです(←参照 長編第8話「終LET'S GET LOST」より)。
短編「誰を怨めばいいのでございましょうか」の生真面目が過ぎて冷淡さが目立つヒロイン造形にはむしろ合っていますが、語りの豊富なモノローグでの丁寧で繊細な表現に比して、画としての説得力・表現力にはやや不足がある感があり、画としての淡白に過ぎてキャラデザなどにおける旨味が少ないのは△。
 所々でデッサンが微妙になったり視点を引いた画で作画が甘くなっていたり、描線があまりに頼りなかったりと作画面で改善すべき点はまだ多いですが、作品間での絵柄の共通性は良くも悪くもしっかりしています。

【ヒロインのモノローグが効果的なエロ演出】
  凌辱エロが多かったり、長編では少年の押しの強さでセックスに踏み切ったりするため、エロへの導入パートは短く濡れ場の割合は十分ですが、ページ数の関係上作品によって長短の幅はあります。
  ヒロインの小さな乳房や未発達な性器を丁寧にいじる前戯で快感を高めてから挿入という場合もありますが、嫌がるヒロインの口に剛直を捻じ込んで一発ノドに注ぎ込んでから無理矢理小さな秘所に挿入というケースも多め。
HoleSweetHole4.jpg凌辱エロに関してはモノローグを上手く利用してヒロインの絶望感や屈辱感を細かく紡ぐため、ドSな諸兄の嗜虐欲を存分に燃え上がらせますが、凌辱耐性のない方には心身共に汚され、心を壊していく少女の姿はあまりに痛々しいことには注意が必要です(←参照 長編第6話「続×5LET'S GET LOST」より)。
  煽情性の増強の多くをモノローグに依存しており、エロ台詞や擬音などによるエロ演出は比較的控えめなタイプですが、激しく絡みあう体の動きのダイナミズムは適度に演出されており、実用的読書に耐えうるアグレッシブさがあります。
アナル関係やおしっこ、オナニー、厳密には違いますが痴漢プレイ、および集団凌辱など、描かれる性行為もなかなか多彩ですし、学校の制服やブルマ体操服、ジャージなどヒロインの年齢層に合わせたコスチュームも多く用意されています。
ふにふにと柔らかそうな質感のおっぱいに対し、断面図以外では描写することを避けている感すらある女性器描写は魅力に乏しく、その辺りの直接的なエロに期待するのは避けるべきでしょう。
 陰陽の差はありますが性欲のままに狭い膣の最奥に白濁液を注ぎ込む中出しフィニッシュは、性感の高みに登りつめた少女の全身描写を1Pフルで描いており、よい抜き所となっています。

 初単行本らしく、強みと弱みが共にしっかりと出た作品集となっており、エロの趣向的にも好みが分かれそうですが、今後の成長に強く期待ができる1冊と言えるでしょう。