WorldIsMine2.jpgTVアニメ版『大正野球娘。』最終第12話「土と埃にまみれます」を観ました。原作小説も大好きですが、アニメ版はアニメ版でラストまでとっても楽しませてくれたなぁと思いました。
“勝つ”ことよりも“真剣勝負”にこそ意味があるというのは原作とちゃんと同じでしたなぁ。最後の小梅ちゃんの幸せそうな笑顔が実に素敵でした。


さて本日は、オオハシタカユキ先生の3冊目『わーるどいずまいん2』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。駆け出しレビュアーだった時のもので、文章があまりに酷いのが恐縮ですが、前単行本『わーるどいずまいん』(同社刊)のへたレビューもお閑でしたらご参照下さい。
しいなかずき先生やおおたたけし先生などと並んで、現在のアブノーマル系エロ漫画シーンにおける重要な作家さんの一人ですね。
いい意味でハッタリを効かせたB級SFファンタジーとアブノーマル要素満載のハードエロで押しに押しまくる1冊です。

WorldIsMine2-1.jpg収録作は、有機精子不足に陥った未来の世界で謎の石“スペルムーン”を探す謎の少女とそれを追う地方勢力の闘いを描くタイトル長編作「わーるどいずまいん」第5話~最終第12話(←参照 地方勢力“アキハバラ”のメイド戦士コンビ 第6話「maid in Heaven」より)+アナザーエピソード2話+描き下ろしフルカラー掌編4P。今回はカバー裏のお馬鹿ネタが無いのが個人的にはちょっと残念です。
今単行本を十分に楽しむためには、1~4話が収録された前単行本は勿論、世界設定を共通する長編「怪盗ブルーライスチャイルド」が収録された同名の初単行本も読んでおくのがベターです。
アナザーストーリー掌編2作が共に4P、長編各話が12~20P(平均18P弱)と中の下クラスのボリューム。読み応えのある重厚なストーリーとは言えませんが、終始ドンパチを繰り広げるシナリオ展開のドライブ感に心地よさがあり、また濃い口なエロの満足感も良好という印象です。

【いい意味でのチープさを貫くバトルアクション&エロエロSF】
前単行本で鉱山に落下した謎の石から出現した黒衣の男が主人公である謎の少女に襲いかかって幕を開ける今単行本は、一気に話のスケールを広げてそれぞれの思惑を持つ各勢力の闘争を繰り広げていきます。
コミカルなキャラ作りに比して、話としてのギャグ展開は元々抑えめな作家さんですが、今回の長編作の中盤以降は登場人物の隠された狙いや強力な“侵略者”の存在など、比較的シリアスに話を展開しています。
その一方で、精子を巡って戦争が行われる未来といった奇天烈な世界設定を有するいかにもB級なSFストーリーを大真面目に進行することで、作品に一種の諧謔性を生み出しているのは面白みの一つ。
ストーリーそのものは比較的陳腐であり、エロ要因と化して作劇上は使い捨て状態になったキャラ達の存在など、作劇面におけるかっちりとしたコンストラクションを求めるのは避けるべきですが、その場その場のノリでパンキッシュに大団円なラストまで駆け抜けてゆく勢いの良さは十分に魅力的です。
前単行本で関連を匂わせていた長編「怪盗ブルーライスチャイルド」と今回の長編作のストーリーをつなげた構成もファン心理をくすぐる要素であると同時に、作品世界の奥行きを増すことで作品から受ける印象まで平板にしてしまわないのは○。
WorldIsMine2-2.jpgそれまで無口で正体がつかめなかった分、終盤で自らの記憶と使命(と存在感)を取り戻して大活躍する主人公の姿もなかなか痛快で(←参照 第10話「Defeat」より)、上述のシリアス成分や多少の陰惨さを含有する後述するようなゴリゴリのアブノーマルエロによって話が重く沈みこみ過ぎるのを防いでいます。
なお、能力を覚醒させるために連続アクメが必要とか、世界を救うために大乱交とか、ケレン味たっぷりの超展開が健在なのも嬉しいところ。

【ふたなり成分も多めな多彩なキャラ造形】
長編「怪盗ブルーライスチャイルド」に登場したサポートアンドロイドがその正体なメインヒロイン・ANAL、かつての相棒・米青子の子孫で現在はアキハバラの幹部である洗無米さん(無洗米のアナグラム(笑))、そしてアキハバラのメイド戦士3人に前単行本から引き続き登場のエロ要因・秋田小町ちゃん、そして敵対勢力イケブクロのフタナリ美人な防衛隊長と登場するヒロインの数は多め。
第3話「チャイニーズデストロイ」(前単行本に収録)に登場したチャイナ服娘ヨーコさんも含め、シナリオ上の存在感が途中から皆無になってしまうキャラもいますが、全ヒロインにエロ的な“見せ場”がしっかりと用意されているのは好印象。
WorldIsMine2-3.jpg貧乳ロリタイプから爆乳お姉さんタイプまで幅広い体型描写になっていることに加え、謎の魔法という便利ツールでロリ体型な娘が爆乳化させられたり(←参照 爆乳化+クリ極大化+ニプル拡張 第8話「嗚呼、悲運のちゃんぽん娘!」より)、逆に爆乳娘を幼児体型に戻して見せたり、クールな眼帯美人のケモ耳娘な正体を暴いたりと、ヒロインの体型や属性を一定させずに更にバリエーションを広げていく手法は作品のノリによくマッチしており、大変面白いですし勿論エロイです。
なお、通常の女性の身体でのエッチも多いですが、大抵のヒロインが一時的なフタナリ化を経験し、超特大サイズの肉棒を生やして性の狂宴を繰り広げるので、可愛くてもチ○コ娘はちょっと・・・という貴兄は回避推奨。
各種コスプレ要素を絡めるのがお好きと思われる作家さんで、メイド服の登場頻度がかなり高くてコスチュームの多様性に乏しかったフラストレーションが最終話で爆発したのか、ラストの第乱交ではページをめくるたびにヒロインの衣装が変化するという離れ業をやってのけています。
萌え成分も十分に取り組んだ最先端のエロゲー絵柄は、前単行本まで発展途上でしたが今単行本でほぼ完成した模様で絵柄は高質で安定。バトルシーンでの躍動感や濃厚なエロを支える絵としての密度の高さが大きく増強されているのは高く評価できます。

【アブノーマル要素てんこ盛りなハードエロ】
描かれるエロ行為の過激性に関しては商業エロ漫画業界においてトップクラスの作家さんでありつつ、それでいてあまりに極端な異常性にまでは走らないバランス感覚の良さは強い美徳。
上述の巨大フタナリ化や人体改造に加え、触手エロやニプルファック、尿道挿入、搾乳、飲尿、大量中出しによるボテ腹化、果ては子宮口を膣外に出しての子宮姦などなど、アブノーマルなエロ要素を大量に投入してくる豪胆さは見事です。
WorldIsMine2-4.jpg苦痛描写は極力抑えられていますが、理性を失ったかの様なイキ顔を晒しながら絶叫するヒロイン達の姿には破滅的なエロティシズムも強く宿っており、読み手の嗜虐欲/被虐欲を存分に掻き立てるだけのアグレッシブさが強固に存在(←参照 第6話「maid in Heaven」より)。
大量の触手やふたなりチ○コの装備などにより、女性キャラの全身をくまなく嬲るエロシーンとなっており、限界まで拡張される性器やアナルをダイナミックに見せつける構図などでその突き抜けたパワフルさを一層高めています。
要所で長尺の白痴台詞を用いたりしますが、キルタイム系としては擬音やエロ台詞による過剰なエロ演出は比較的大人しい方であり、描かれる行為の突き抜け方と比べるとちょっと物足りない感も個人的にはあります。
少々ワンパターンな感もありますが、フィニッシュは暴力的な快楽に意識が焼き切れる寸前のヒロインの全身に白濁液をぶちまける様を1Pフル~見開きでこれまたダイナミックに叩きつける構成となっており、抜き所の豊富な多回戦使用のラストに相応しいと言えるでしょう。
丁寧に描き込んではいますが、淫猥さにやや乏しい媚肉の表現は多少改善の余地がある印象ですが、そういった細かい減点材料をあまり気にさせないパワフルな優良抜き物件となっています。

胡乱な例え話で大変申し訳ありませんが、オオハシ先生の作品を料理に例えるなら、ぶつ切りにしたカロリー高めのB級食材をラードで揚げて中濃ソースにくぐらせたものを、大盛りご飯に溢れんばかりにのっけた丼物といった感じでしょうか。
繊細な味のハーモニーなどありませんし、一見してウっと引いてしまうこともありますが、成程“ご飯”は大変進みますし、何より時々無性に食べたくなるような魅力があるのです。
とまれ、管理人は大層使わせて頂きましたし、いい意味でのB級らしさのあるSFストーリーも楽しめました。読みやすいアブノーマルハードコアエロをお勧めな貴方に赤丸推奨品な1冊です!