VirginGirls.jpg小山宙哉先生の『宇宙兄弟』7巻(講談社)を読みました。ヒビトが終に宇宙へ、そして月へと飛び立ちましたね。例え宇宙空間でも持ち前の自由闊達さを失わないのはこの人らしいです。
その一方で、スーパーのくじ引きで6等を当てて“運を使ってしまった”と嘆くムッタの小市民ぶりが素敵過ぎますな。好対照のいい兄弟ですよね。


さて本日は、浦辺克斗先生の初単行本『処女だってば』(富士美出版)のへたレビューです。作家さんのストッキングの愛着がよく伝わる色香に満ちた表紙絵が素晴らしいですね!
ツヤツヤとした素肌と柔らかおっぱいの持ち主な美少女さん達と繰り広げるラブラブエッチをたっぷりと堪能できる作品集ですよ。

VirginGirls1.jpg収録作は、真面目な風紀委員のふたなり美少女と彼女をお姉さまと慕う天真爛漫な女の子のラブストーリーな短編「おねぇさま+」(←参照 後輩の女の子に触れられて“反応”)+描き下ろしの後日談おまけ漫画「おねぇさま++」7P、および読みきり短編10作。
描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は全て16Pとやや物足りないボリューム。しかしながら、大変軽快な展開を示すシナリオパートとたっぷり用意されたエロシーンとによって、読後の満足感はページ数以上の強さがしっかりとあります。

【抜き特化の構成を苦にしないピュアラブストーリー】
作風としては純愛ラブストーリー系に属するタイプであり、若い男女が幸福に心と体を重ねていく様子を優しく描きます。
VirginGirls2.jpgシナリオパートの比重はかなり低いのですが、例えば堅物クール美少女が“デレ”る甘いエッチや(←参照 エッチの“予習”中 短編「スススス」より)、ラブラブ妹モノ、ツンデレお嬢様との主従ラブなど、オーソドックスな設定を用いることで作品の理解を容易にしているため、説明不足な印象があまりないのは高評価。
エロシーンでの素直な感情の描出がシナリオ面の構築を固めていることに加え、わずか数ページでヒロインのキャラクター性や登場人物達の関係性を簡潔に読み手に示す手腕は、ストーリーとしての面白みとはまた別の作劇力の高さを示していると言えます。
また、エロの量的確保を意図するシナリオパートの短さは、読みのリズムを調整するコミカル成分を不要とすることでラブストーリーとしての純化を高めることにもつながっています。このため、終始甘い雰囲気が漂うのは○。
ちょっとクサいながらもセンスを感じさせるポエティックな愛の言葉を囁き、登場人物の笑顔で終わらせるハッピーエンドも良好で読後の余韻も大変心地よいです。

【サイズを問わずに柔らかおっぱい装備の美少女ヒロイン】
短編「二人だけのシチュエーション」のメガネ美人な教師さんや短編「可愛い妹+1」のお姉さんなど、一部成人女性もおりますが、ヒロイン陣の主体はミドル~ハイティーンの制服美少女達。
キツイ表情と堅物ぶりの下に優しい心とピュアな恋愛感情を秘める才女や(短編「スススス」)、好きな執事につい厳しく当たってしまうツンデレ金髪お嬢様、お兄ちゃん大好きなピュアピュアハートな妹ちゃんなどなど、キャッチーなキャラ造形が取り揃われています。なお、女装少年やフタナリ美少女といったキャラもちょこちょこいますので、その辺りが苦手な方はある程度注意されたし。
VirginGirls3.jpg妹キャラやフタナリちゃん達が装備する、小さい振幅でプルプル震えるお手頃サイズな並乳も魅力ですが、基本的には巨乳クラスの女の子が多くなっています(←参照 十分大きいですよ! 短編「白いキャンバス」より)。乳房のサイズに比してつつましやかな乳首や、特にパイズリ描写で強調される柔らかい質感など、おっぱい星人(管理人含む)にとってのアピールポイントの多い乳描写と言えるでしょう。
キューティクルの艶やかな黒髪や、ツヤツヤと濡れ光る唇、適度に柔らかお肉の付いた太股を覆うストッキングなど、ヒロインのエロティックさを十二分に増強する要素が多いのもキャラ造形における魅力的な特徴。
装飾性の高いゴシカルな絵柄に女体のツヤツヤ感を強調する大量のトーンワークを添加する作画手法は、濃密な色香を生み出しており、強いて近い作家を挙げるならTYPE.90先生や鬼窪浩久先生といったところでしょうか。
デビュー作の時点で既に絵柄としてのオリジナリティーが確立されているため、作品間での作画のブレは少ない印象ですが、近作ではこの装飾性の高さが一層顕著になっており、フェロモン全開の絵柄が好きな方には更にアピール力が強くなっています。

【女体のシズル感と柔らかさが存分に出た濃密なエロシーン】

上述の通り、わずか2~3Pで導入パートをサクサク終了させる構成もあって、エロシーンには16Pという小ページを苦にしない十分な分量があります。
揉まれたり揺れたりで、柔軟に変形するマシュマロおっぱいを筆頭に女体の柔らかさを引き出すエロ作画は大変良好で、淫靡に濡れそぼる舌や女性器などの秀逸な粘膜描写と相まってストレートに読み手の性欲中枢を刺激。
また、エロ演出的にも抜かりはなく、激しく奏でられる水音などの擬音や作用線を意識させる構図と効果線の使用などによって、ピストン運動のダイナミズムを表現できているのもハードコアな仕上がりに貢献しています。
VirginGirls4.jpg紅潮した顔面を涙や涎が濡らしていく官能の表情や、柔らかさと重量感を引き出す乳揺れ描写、そしてパンストの高頻度でのエロへの絡みなどもエロシーンにおける強みになっています(←参照 短編「可愛い妹+1」より)。
表現としては激しくかつ濃厚な部類ですが、互いの真摯な愛情も濡れ場において交わされる言葉によって表現されており、かつエロの濃さと恋心の温かさが互いに邪魔し合っていないのは◎。
フィニッシュは、剛直に押し広げられた艶やかな陰唇の奥に見える子宮口めがけてパワフルに中出しを敢行し、その後に膣内から白濁液がトロトロと漏れ出てくる事後の描写でトドメを刺す鉄板の構成となっており、実に使えます。

初単行本としてかなりレベルの高い作品であり、また特に作画における強い独自性があるのはエロ漫画愛好家として非常に嬉しい処女作と言えるでしょう。シナリオ自体は平凡ではありますが、キャラクターの魅力と思い切りのいい設定の導入などで陳腐にさせない力量があり、お話的な面でも今後に結構期待できるのではないかと個人的には思っています。
管理人のお気に入りは、エキセントリックな性格に育ってしまったフタナリツンテール娘の言動が可愛らしい短編「可愛い妹+1」と、クールな秀才娘の不器用な愛情表現が実に素敵な短編「スススス」が、お話・エロの両面で特に大好きです。恋愛エッチ好きにはとってもお勧め!