ExtremeVirgin.jpg篠房六郎先生の『百舌谷さん逆上する』3巻(講談社)を読みました。これは、もう、何というか素晴らしい作品でした。笑いと感動のエネルギーに満ち溢れていましたなぁ。
逃れられないコミニュケーションの不完全さとそれを乗り越えようとする人間の意志こそを描き続ける、実に篠房先生らしい傑作ですよねぇ。あと、お騒がせ看護婦韮沢さんこと、タマちゃんは前巻に引き続きいいキャラですなぁ。

さて本日は、西川康先生の『処女絢爛』(富士美出版)のへたレビューです。何ぞ、限定版ということでドラマCDが付いていますが、まだ聞いておりません。また、先生の前単行本『輪姦姉妹』(同社刊)のへたレビューもよろしければご参照下さい。
淫靡な性器描写とたっぷりの液汁描写をコアとするラブラブエッチを存分に味わえる作品集ですよ。

ExtremeVirgin1.jpg収録作は、プライドの高いお嬢様で生徒会長な少女と初期の少年のエロエロな恋模様を描く中編「麗那会長ゴキゲンナナメ」前中後編(←参照 交際のキッカケ(笑) 同作中編より)、高嶺の花の少女に告白をためらう男の子に幼馴染の女の子が恋愛&セックス指南な中編「まりかにおまかせ」前中後編、見た目はヤンキー少女ながら実は純情な女の子とのイチャイチャ生活な中編「ヤン・でれ」前中後編、男の子みたいな外見の妹の女の子な部分を(色々な意味で)再確認な短編「妹だってば!」+後日談なフルカラー掌編(4P)、および独立した短編・掌編3作。
上記の後日談掌編とフルカラー掌編(4P)の「小雪ちゃんadmirable」、および「ヤン・でれ」の後編(18P)を除いて、1話・作当りのページ数は全て16P。このページ数は多い方ではありませんが、中編作が多いこともあって、男女のラブラブ空間にゆっくり浸れるだけの分量は用意されている印象です。

【テンプレ展開を無理なくこなす甘々恋愛模様】
インモラル系や凌辱系がメインであった前単行本に対し、今単行本は若い男女の甘いラブラブエッチがメインになっており、時に性愛がもたらすウェットな心情や話としての暗い要素はほぼ皆無。
シナリオの構築をあまり重視しないスタイルにはあまり変化がなく、エロ漫画的ご都合主義を遠慮なく導入して物語開始からほとんどラブラブ状態でサクサクとエッチに進展する構成であり、恋愛感情の精緻な描写を期待するのは避けるべきですが、抜き物件としては最適解な手法の一つ。
中編「麗那会長ゴキゲンナナメ」「ヤン・でれ」における、手の届きそうのないお嬢様や人を突き放すクールな少女を恋愛の鎖で絡め取って蕩けさせていく構成や、短編「妹だってば!」のお兄ちゃん大好きな妹ちゃん、見事なまでにイージーな両手に花エンドを迎える中編「まりかにおまかせ」など、お約束をしっかり踏襲する作劇は特筆すべき個性や話としての面白さには欠けますが、口当たりの良さを生み出しています。
c1b0f56c.jpgそして、この要素もベタではあるのですが、甘い恋愛に心ときめかせ、主人公に対して素の表情を示すヒロインの姿が大変キュートなのも作品の魅力を下支えしていると言えるでしょう(←参照 ヤンキー少女の“デレ”「ヤン・でれ」後編より)。
また、流石ベテランの域に入りつつあるだけのキャリアがある作家さんだけあって、ベタな展開から敢えて少し捻ることによるコミカルな演出や、真摯な恋愛感情の描写を要所で用いてシナリオを決して空疎にしない姿勢は評価でき、特に中編作では読み応えは適度に感じました。
勿論、ラストもラブラブ&コミカルなハッピーエンドであり、読後の印象も大変穏やかです。

【スレンダー巨乳メインの制服美少女達】

ヒロイン陣は、中○生クラスと思しき短編「妹だってば!」の短髪スパッツ妹を除いてミドル~ハイティーンクラスの制服美少女達のみで構成されています。
時々ブルマ体操服やらスクール水着(旧型)やらも登場しますが、エロシーンも含めて学校の制服の着用率が高めです。あと、テラテラと光る黒タイツの登場頻度も高いので、それらがお好きな方は要チェック。
等身高めのスラリとした体幹に備わる柔らかおっぱいは貧~巨乳と幅がありますが、並乳と巨乳の境界領域といったサイズが大半。
ExtremeVirgin3.jpgなお、乳房の大きさを問わず、乳輪をかなり小さく描く特徴のある作家さんですので、この点に関して多少好みが分かれる可能性があります(←参照 黒タイツもエロいですな 「まりかにおまかせ」前編より)。
この小さな先端をくりくりと弄り回す様子が大層エロっちいことは付記しておきます。
決して当世流行りの端正な絵柄ではなく、表情や体型の描写に不安定感を覚えることもありますが、個人的にはそれらの粗さが決してネガティブな要素にならず時にキャラの愛嬌を、時にエロの淫猥さを醸し出しているように感じます。

【ねっとりとした粘膜描写が魅力のパワフルエロ作画】
エロシーンがページ数の多くを占める構成であるため、抜き物件としてのボリュームは軽く及第点をクリア。
単行本のタイトル通りに皆さん基本的に処女であり、破瓜の痛みが徐々に圧倒的な快楽に変化していく嬉し恥ずかし初エッチが描かれます。
純潔の証の描写は薄らと描かれるか完全にないかといった程度ですが、恋する異性との結合を果たすことの充足感がもたらす紅潮した表情と甘いラブ台詞が大層魅力的。
丹念かつ淫靡な女性器描写は相変わらず強力な扇情性を有しており、そこから滴る淫蜜が激しい抽送に泡立つ様を大量投入する結合部アップ構図で攻撃的に描写してきます。
ExtremeVirgin4.jpg激しいピストン運動の末に迎えるフィニッシュシーンは、これまた大開脚状態で秘貝を存分に見せつけるヒロインにたっぷり中出しというパワフルなエロ作画・エロ展開となっています(←参照 1Pフルがメイン 「ヤン・でれ」中編より)。
導入パートにも同様のことがいえますが、やや小ゴマが多く、ページ構成が込み入っている感がありますが、そこまでマイナス要素にはならないでしょう。
なお、性感の高みに達すると放尿してしまう女の子が多いので、おしっこ属性な貴兄も要チェックですよ。

信頼感のある抜き物件であり、ことさら特殊な要素を用いずにストレートなエロさでグイグイ押してくる力強さが魅力です。
個人的なお気に入りは、ちょっとツンツンした不良娘がこれでもかとデレまくる中編「ヤン・でれ」で、大変美味しく頂きました。