MyFavorite.jpg久保保久先生の『よんでますよ、アザゼルさん』3巻(講談社)を読みました。いやはや、相変わらずヒドイですなぁ(おそらく最上級の誉め言葉)。
その場その場のテンションとキャラでゴリ押ししているようで、伏線の張り方の上手さとかリズミカルな台詞回しとか結構テクニカルだと思うのです。

さて本日は、如月群真先生の『舞FAVORITE』(コアマガジン)のへたレビューです。前単行本から1年半ぶりの最新刊ですが、連載時からずっと楽しみでしたなぁ。
(性的な意味で)たっぷりお世話してくるエッチなメイドさんに囲まれるドリーミィな桃色空間を楽しめる作品集ですよ。

e180fc65.jpg収録作は、美人メイドを大量に侍らす豪邸の住人となった主人公が専属メイドの座を求めるメイドさん達とヤリたい放題なタイトル長編全5話(←参照 長編第1話より)+生真面目メイド長との初エッチな番外編、採尿ならぬ採精に励む保健委員のクラスメイトとメイクラブな短編「キミに陽性反応」+描き下ろし後日談な短編(12P)、および短編「真・婚・性・活」。
1話・作当りのページ数は20~28P(平均23P)と十分な分量。お話としてのコンストラクションは非常に緩く、読み応えは皆無ですがエロのボリューム感は強く、抜き物件としての満足感は良好です。

【抜きの後方支援に徹する薄いシナリオ】
長編作にしても、他の短編2作にしても、エロ漫画的ご都合主義の絨毯爆撃が敢行されており、男のエロ願望が全てスムーズに叶う桃源郷が広がっています。
特に冒頭の長編作は、メインヒロインの舞さんに加えてサブヒロイン6名+さらに脇役の2名の計9名とエッチ三昧という、これでもかと言わんばかりの妄想垂れ流しワールドをゴージャスに展開。
MyFavorite2.jpgメインヒロインとのラブストーリーを軸にしながら(←参照 長編第5話より)、サブヒロインとの関係やメイド達同士でのやり取りを絡めて話を動かしていく手法はベタではありますが安定しており、抜きに徹しやすい流れを形成しています。
とは言え、このどう考えても脳味噌お花畑な設定に不釣り合いな、妙なシリアス風味を添加してラブストーリーとしてのシナリオを締めようとしているのが個人的にむしろ難点。
ヒロイン・舞との恋心を一応大切にしながら、目先の快楽に流されるままの主人公が如何に苦悩しようとその悩みは全く地に足が付いておらず、話を一層薄弱なものにしています。
元よりお話自体に重点があるタイプではありませんし、エロシーンの強い魅力を阻害する程の欠点ではないですが、ストーリー重視派には回避を強く推奨。

【清楚な色香をまとうエッチ大好きメイド軍団】
上記長編に登場するのは、年齢的にはハイティーンクラスの初心な美少女メイドさんから経験豊富な20代後半お姉さんの美人メイド、体型的にも貧乳ロリ体型(ただし20歳)からスレンダー巨乳まで幅広い陣容のメイド軍団であり正にハーレム。
短編「真・婚・性・活」は20代前半の若奥様(設定的には兄嫁)で短編「キミに陽性反応」はハイティーンな制服美少女がヒロインとして登場します。
MyFavorite3.jpg全体的には、等身高めのスラリとした肢体に巨乳~爆乳一歩手前クラスの重量級おっぱいとしなやかな手足を備える非常に訴求層の広いボディデザインがメイン(←参照 長編第3話より)。
決して最先端でもなく、萌えっぽさやフェロモン系の官能性とは無縁の絵柄ではありますが、清楚な色気を香らせる端正のキャラデザは昨今の業界では結構な希少価値があり、以前に比べ安定感がさらに磨かれています。
個人的にはいかにもエッチ目的然なアレンジを施した“接待部”用メイド服のデザインも結構気に入っています。

【文句なしに使えるエロシーン】
性格的にはヘタレながら性豪魔人な主人公がヒロインをとっかえひっかえなエロシーンは、冗長なシナリオ部に結構ページを奪われつつも十分過ぎるボリュームを確保。
メイドさんご奉仕モノの勘所である、フェラやパイズリによるご奉仕前戯は丁寧に描かれており、顔を前後に動かして激しくしごいたり涎をたっぷりの舌先で舐めまわしたりと視覚効果を強く意識した描き方は◎。
ここで口やら顔やら胸の谷間やらに1発目を出してから、全キャラツルツル仕様の股間に挿入し、結構尺の長いピスントン運動を展開します。
MyFavorite4.jpg全作品通して非常に快楽的なセックスになっており、長編作では性行為に馴れているはずの接待部所属のメイドさん達も主人公の44マグナムに未知の快楽を与えられて蕩けまくります(←参照 長編第2話より)。
複数人プレイがちょこちょこ存在する中で主人公の体の存在感を消さないエロ作画は正解といえ、美人に全身を囲まれているという夢心地を読み手に与えています。
中~大ゴマで描かれるフィニッシュは、主人公だけの特権であるゴムなし前穴中出しを存分に行使しており、ガツガツと展開したエロシーンの終わらせ方として盤石。
サブヒロインに関しては職業柄、主人公以外の他の男性と性行為をする上に、当然処女ではないので、メイドさんは処女から全部俺のもの!というジャイアニズムを発揮したい貴兄は要注意。
個人的には堅物メガネなメイド長(でも処女)が一気にデレる長編作の番外編が大層お気に入りで連載時も含めて何回使ったことか・・・。ごちそうさまでした。

とまぁ、端的に言って大変優良な抜き物件です。シナリオのどーしょもなさがネックと言えばネックなのですが、如月作品とは初単行本以来そういうものですので個人的には納得しています。
肩肘張らずにメイドさんとのハーレムな日々を満喫するのが今単行本の正しい読み方と言えるでしょうね!