MaidenInHeat.jpgアニメ版「咲」の第2話をやっとこさ観ました。これはよい百合アニメですなぁ、あと演出が素敵に派手なのも好きですし、膝から太股のスベスベ感も。あ、あと一応麻雀もですね(マテ
第2話にて既に空気と化している黒一点・京太郎君は哀れですなぁ(笑。ホント、何要員なのでしょうか、彼は。

さて本日は、イソラシ先生の『乙女×発情』(コアマガジン)のへたレビューです。西E田先生の推薦文が直球過ぎて面白いです。
魅力的なキャラクター性を持つ美少女達との明朗快活なラブコメディが楽しめる作品集です。

MaidenInHeat1.jpg収録作は、奇天烈な発明ばかりする現代不思議研究会のチビ男子な会長と会長に振り回される天然さんな長身美少女が織りなすドタバタ系ラブコメ短編「現不研ただいま実験中!!」(←参照)+描き下ろし後日談(8P)、文化系メガネ男子の鈴木君がドSな図書委員長さんと根っからのストーカー気質な新聞部員さんに(性的な意味で)襲われちゃう連作「鈴木登の憂鬱」「鈴木登の災難」、および独立した短編5作。
1作当りのページ数は20Pか24Pと標準的。エロとシナリオの分量配分は作品によってかなり振れ幅がありますが、ヒロインの魅力を高めるコメディ調シナリオの面白みがあるからこそ、エロも含めた読書感が良好になっている感があります。

【明るく楽しい学園ラブコメ・エロコメ】
図書委員長・今野さんの女王様っぷりが存分に発揮された「鈴木登の憂鬱」はそのかなり攻撃的な被虐エロスによってインモラル系に雰囲気が近くなっていますが、その他の作品はヒロインの魅力とお馬鹿チックな味付けで展開を駆動する明るいラブコメ系が中心。
上述の短編「現不研ただいま実験中!!」やパイパンであることがコンプレックスなお姉ちゃんが弟に騙されてセックスに持ち込まれる短編「お風呂のヒミツ☆」など、ちょっとお馬鹿な女の子がヤリたい盛りの男子に振り回されるタイプが約半分を占めます。
MaidenInHeat2.jpgもう半分は、相当の堅物さんだったり、暴走少女だったり(←参照 男子トイレです 「鈴木登の災難」より)、妄想少女だったりな女の子達が積極的に男子との関係性を求めてくるタイプ。
どちらの展開にしても、ヒロインの個性をうまく引き出していると共に、欲望丸出しな男性像に気負いがなく、親しみ易い登場人物達の台詞の応酬でテンポよくシナリオを転がしていきます。
教え子に超絶テクニックを以て痴漢するチビ男性教師を描く短編「僕がチカンをやめた理由」や派遣メイドとして再開した昔自分をからかっていた女の子にエッチな復讐をする短編「レンタルメイドはじめました☆」のように、ちょいと強要系だったり意地悪なプレイが絡むこともありますが、話としての陰湿さや重さは皆無であり、大半の作品をギャグオチでハッピー&コミカルに終わらせますので読後感も非常に良好。
決してストレートにラブラブ感を出さないものの、素直になれない男女が互いの恋心に素直になって心と体を交える恋のトキメキ感はしっかりとあり、ラブコメディの“ラブ”の部分もしっかりしている作品が目立ちます。

【バラエティ豊かなスレンダー美少女たち】
妄想大好きっ娘から超堅物さん、傍若無人なお姉ちゃんからドSな女王様タイプまでキャラ付けは様々ですが、年齢的にはハイティーンクラスの制服美少女でほぼ統一。
MaidenInHeat3.jpgスラリとスレンダーな肢体に貧~並クラスのおっぱいが備わる、いわゆるモデル体型のボディデザインであり、長身美少女や凛とした堅物少女と非常に親和性が高いタイプ(←参照 勿論この後エロ的に陥落しますが 短編「僕がチカンをやめた理由」より)。
西E田先生の推薦文の通りに全ヒロインのツルツルな股間に存在する精緻な女性器描写は強い魅力の一つですが、はみ出た陰唇の皺具合はなかなか生々しく、二次元のティーン少女は綺麗な一本筋じゃないと!という貴兄にはやや厳しい面があることはご承知下さい。
上で引用したギャグ調のコマの様に、ヒロインの表情の喜怒哀楽に応じた多彩な変化は大変楽しく、キャラの魅力の構築に大きく貢献。
過剰な人工的萌え成分や読者を圧倒する艶の無い、健康的な漫画絵柄であり、タッチの変化は多少あるものの絵柄は安定し、前単行本に比べヒロインの可愛らしさの画としての演出が上手くなっている印象があります。
表紙絵のカラー絵よりも中身の白黒絵の方がより上手く、かつ親しみ易いと思いますので店頭では裏帯のサンプルコマを参照にされることをお勧めします。

【ハードコア路線ながらどこか清涼なエロ作画】
コメディパートに相応の分量を割いている感がありますが、コメディシーンの中にスムーズにエロへの導入部が重ねられているためエロの分量が少なくはなっていないのは好印象。
性器描写の水準の高さを活かした結合部アップやヒロインの官能の表情を小ゴマ主体のページ構成でポンポンと繰り出し、読者の興奮が高まったところでお尻の量感を強調する大ゴマやコマぶち抜き画を用いるエロ作画はインパクトこそあまり強くはないものの信頼性は高いと言えるでしょう。
口の輪郭線が緩み、目の焦点が失われる蕩けた表情(いわゆるイキ顔)をしばしば用いますが、それでいてエロ作画に下品な印象がほとんど無く、セックスに若者らしい溌剌とした瑞々しさがあるのは素敵。
811fe29b.jpg痴漢されている(ただし合意の上で)女の子のイメージ映像である裸の下半身と実際の黒タイツ着用の下半身を並べて描くなど(←参照 短編「僕がチカンをやめた理由」より)、痴態の見せ方の巧さは大きな武器であり、スムーズな視点変化で快楽に溺れる女体を余すところなく描き出せています。
作品にもよりますが、全体的に前穴へのピストン運動の方に重きがある印象で、多回戦が多いとは言え前戯シーンにそこまで期待するのは不可。よってお口スキーには結構寂しいエロ展開がほとんどです。
個人的には大歓迎ですが、外出しフィニッシュの頻度も高いので中出し原理主義な貴兄は要注意。どちらにしてもちょっと白濁液の量が現実的に少なめであり、ちょっと射精カタルシス的には不足もあるかなという印象です。

闊達なラブコメディにしてもハードコア指向のエロ描写にしても、決してテンションが高くなりすぎずそして淫猥エロにも走らない、一種の健康さが読書感を良くしているといってよいでしょう。
キャラ的には短編「妄想☆スクランブル」に登場の妄想が大暴走な天真爛漫娘・ほたるちゃん、エロ的にはM系男子垂涎のエロ展開を誇る「鈴木登の憂鬱」と真面目いいんちょさん征服劇な短編「僕がチカンをやめた理由」が特にお気に入り。