PantsFallingInLove.jpg長谷川哲也先生の『ナポレオン~獅子の時代~』11巻(少年画報社)を読みました。今回は戦闘描写は少なめですが、その分激動の歴史のうねりや登場人物の野望がよく伺えましたな。
あと、大カルノー先生がまさかの表紙&劇中で大活躍で大いに腰を抜かさせて頂きました。数学者のはずが何処へ行くんだ、カルノー先生!

さて本日は、岡田コウ先生の初単行本『恋するぱんつ』(ヒット出版社)のへたレビューです。初単行本とは思えない安定感・信頼感のある作品でした。
柔らかい情感が支配する微笑ましいラブストーリーとトロットロに蕩けるエロ空間を共に十分なボリューム感で調和させた良質ロリエロ漫画です。

PantsFallingInLove1.jpg収録作は、お兄ちゃん大好きっ子な妹による兄へのドキドキ誘惑劇&ハートフルラブ模様な三連作「ウチの妹がバカで困る」「そこに愛は?」「ウチの兄がバカで悩む」以下続刊+描き下ろしアフターストーリー4P(←参照 エッチがしたいのです 「そこに愛は?」より)、互いの恋愛感情を秘める兄妹に兄の友人たちによる魔の手が?な短編「目が離せない」+描き下ろしアフター10P、ちっこい女の子とクラスメイトの男子の初々しい恋愛模様な連作「恋するぱんつ」「勝負シタギ?」、二人の兄と妹の不思議な恋愛トライアングルな連作「やっぱかわいくねぇ」「おにいちゃん専用」+描き下ろし5P。
描き下ろしのアフターストーリー3本を除いて、1作当りのページ数は20~36P(平均26P強)としっかりとした分量。雰囲気良く読ませるシナリオパートとじっくりと少女の痴態を味わえるエロシーンのページ配分もバランスよく、エロ漫画としての満足感は十二分にあります。

【穏やかな雰囲気の兄妹ラブラブ劇】
シナリオ面に関しては、登場人物によるモノローグや演出控えめな台詞を最小限に配置して穏やかに、しかしながら情感豊かに紡いでいく現代日常劇であり、連作「恋するぱんつ」「勝負シタギ?」を除いて兄妹恋愛モノ。
穏やかな雰囲気を持ち感情描写を軸とする恋愛劇として上々の構成であり、相応のボリュームがあるはずのシナリオを時に微笑ましく時に哀しく感じさせながらテンポよく読み進めさせます。
PantsFallingInLove2.jpg非常に可愛らしく描けているヒロインの表情の変化や何気ない所作、敢えて明瞭に供述しない感情描写によって登場人物、特にヒロインの内面に奥行を持たせ、それを読み手自身に覗き込ませようとする手腕が秀逸であり(←参照 手を握る動作・ヒロインの表情 「ウチの兄がバカで悩む」より)、ラブい雰囲気や幼いヒロイン達の可愛らしさの演出に大きく貢献。
禁忌を前にして一歩が進めない兄妹の恋愛感情を兄の友人に悪用され、妹が他の男にセックスされてしまう短編「目が離せない」はラブリーでハートフルなラブラブ系が大半の今単行本でやや異色ですが、他者に蹂躙されながら兄を見つめる妹の感情描写の巧みさは他の作品と共通しています。ヒロインの儚さが強調される分、一層ビターな後味を残してくれる作品であり、雰囲気作りの上手さは陰陽明暗の双方にもあるなという印象です。
とは言え、雰囲気作りに頼り過ぎな感もあり、シナリオにしろ恋愛感情の描写にしろ、話としての面白みを出すためにはあと一歩の踏み込みが足りないのもまた事実と個人的には思います。
ヒット出版様で言えばきりりん先生、他社で言えば神寺千寿先生がお好きな方には結構お勧めしたい1作ですな。

【愛くるしい萌え系ぷにぷに少女】
ヒロイン陣は、ギリ二桁~中○生のキュートでぷにぷになロリータさん達のみで構成あどけないロリロリフェイスにペタンコなお胸とツルツルスージーなお股、ぷにぷにの寸胴ボディをフル装備した二次ロリースキー垂涎のボディデザインとなっています。
PantsFallingInLove3.jpg絵柄に関しては、最先端の萌え絵柄を地で行くタイプであり、可愛らしさを濃縮したかのようなその絵柄の訴求層はかなり広いと思われます(←参照 苺ぱんつ 「おにいちゃん専用」より)。
少々キャラクターの描き分けに難がある印象もありますが、可愛らしい小物や女児用衣装をまとう女の子達は逐一キュートであり、かつ表情の多彩な変化も大変愛らしく映ります。上記の短編「目が離せない」では黒髪・抑えめな表情変化のキャラ設計をしたりと作風に合わせたキャラメイキングが出来ているのも○
初単行本にして絵柄は非常に安定しており、描き下ろしの後日談掌編3作にややタッチの違いが認められるものの、収録作品間でほぼブレはありません。表紙絵はエロゲ塗りがトーンワークや密度の高い描線の旨味を減耗させている感がありますが、おおむね中身と互換と言えるでしょう。

【快楽が統べる熱く甘い官能空間】
ページ数が多めである分、エロシーンも結構なボリュームがあり、かつ質が高いためロリ好きな方にとっては優秀な抜き物件となるでしょう。
挿入に至るまでの幼い体への愛撫、または女の子のによるお口奉仕をじっくりと描けているのが大きな特長であり、その行為によって徐々に徐々に蕩けていくヒロインの表情が大変エロティック。
PantsFallingInLove4.jpgピストン運動における男性の体の動きを激しく描くタイプではなく、快楽に全身を支配されるヒロインの表情や淫蜜溢れる結合部、小さく悶える全身をバランスよく織り交ぜるエロ作画の質は高め安定(←参照 岡田先生が言う所の“チンポ顔” 短編「目が離せない」より)。
とは言え、ラブラブ系なら抱擁のシーン、寝取られ?系な短編「目が離せない」なら他者のプレゼンスを強調するシーンにおいて男性の肉体をきっちり描く辺りは高評価です。
なお、二人の兄貴と3Pな連作「やっぱかわいくねぇ」「おにいちゃん専用」や、兄+その友人と4Pな短編「目が離せない」といった作品がありますので、兄妹は1対1でなければ嫌な方や前穴至上主義な方は要注意。
透過図・断面図の多用もやや評価に影響しそうであり、表現そのものとしての質は高いながらもうちょっと使用を控えてもいいかなというのが個人的な感想です。
一部フェラシーンでぶっかけもありますが、基本はお口にしろ小さな秘所にしろ溢れるばかりの白濁液を中出し敢行であり、射精シーンはがっつり使えます。

旧COMIC inoを出していたヒット出版社が擁する、ロリエロ漫画家陣の層の厚さを如実に示す作家様と言え、初単行本して1級品を出してきたなという印象です。
新生COMIC阿吽の方に合流された模様ですが、これからも大いに活躍してほしい先生ですな。二次ロリ好きで実用性の高い作品を探している貴兄に強くお勧め!