MidnightMarionette.jpg予約注文していたのに在庫切れという無念のkonozama状態を喰らっていたLegion of the Damnedの新譜がやっとこさ届きました。
若手スラッシュ陣の中では抜群のアグレッシブさとヘビィネスさを持っているバンドですなぁ。ブルタールなデスメタルが好き方にも結構お勧めですよ。

さて本日は、頼れるベテラン・深田拓士先生の『真夜中のマリオネット』(フランス書院)のへたレビューです。当ブログではこれまで3冊ほど深田先生の作品をレビューしていますので、よろしければそちらもご参照下さい。
玲瓏な色香をまとう美女たちが圧倒的な性の快楽によって堕ちてゆく様を存分に楽しめる作品集ですよ。

収録作は全て短編で11作。1作当りのページ数は16~20P(平均18P)と中の下クラスのボリュームです。
シナリオはさして練られた構成ではなく、かつエロシーンもそれ程分量が多いタイプではありませんが、ベテラン故の安定感のある話運びと重みのある絵柄が話もエロも薄くしていないのは流石の一言です。

【欲望に絡め取られる美女たち】
かつての司出版時代から、軽いコメディもハードな凌辱調教劇も描かれる先生でしたが、今単行本に関してもどちらの作風も存在しています。
MidnightMarionette1.jpgいかにもな表紙絵が示す通り、存在感を示しているのは凌辱系の作品であり(←参照 この目の恐怖の表情が実にいいです 短編「不倫の代償」より)、ラストでどんでん返しを持ってくる短編「ケイタイ」を除けばラブい雰囲気はほとんど存在しません。
美女陥落モノの各作品は、状況説明を軽く済ませた後、凌辱側の欲望を解放させて一気にエロシーンへと突入させます。
このためストーリーとしての厚みを期待するのは避けるべきですが、高慢な美人女優や寂しさ故に男漁りをする義母、部下にキツイ態度を取る女性上司などなど、読書な反感をうまく喚起するようにキャラ立てされたヒロインが暴力的な快楽を叩き付けられて男に屈するという、シナリオの流れそのものがエロシーンの扇情性を強化しています。
MidnightMarionette2.jpgまた、快楽地獄へ真っ逆さまというラストも多いながら終盤の展開にちょっと捻りがあるのも特徴で、会社に出没する幽霊?→実はストーカー娘→いやいや実は産業スパイでした!というオチに膝を叩かされた短編「怪談」(←参照 古典的なハートマークがキュート)や陰湿な脅迫エッチを描きながら実は全部ヒロインの手の上で話が動いていたことが明かされる短編「ケイタイ」などには、地味ながらも決して軽くない漫画としての旨味があります。
勿論、全体的にベタな作風であることは間違いなく、やや平板な台詞回しといい、旧世紀から続く深田節が今単行本でも顕在だなぁという感想です。

【アダルトな艶を持つヒロイン陣】
男性の黒い欲望の犠牲者になるヒロイン陣は義母さんやいわゆる姉嫁、およびOLさんや女優など成人女性が中心
人妻系を得意とする先生だけあって、20代後半~30代半ばぐらいの女性の描き方は非常にうまく、適度に脂ののったグラマラスな女体が大きな魅力
MidnightMarionette3.jpg特に熟女クラスでは、ちょっとくたびれ始めた顔面やゆるみが出始めただらしのない肢体の表現がグッと腹にたまる妖艶さを放っているのが実にそそります(←参照 おそらく30代半ばの人妻 短編「義母と先生が・・・」より)。
ヒロインの気の強さや清楚さを表現する釣り目がちな目の表情も多彩で作品の演出に大きく貢献。
太く濃い描線や黒ベタを多用する重厚な絵柄であり、ヒロインの設定やエロの方向性にしっかりと適合しています。
現在に比べて描線が細くあっさりとしていた絵柄である旧作が2本ほど入っていることにはちょっとだけ留意されたし。まぁ、膨大な仕事をこなしてきた先生なので、こういった未収録の旧作も単行本に収録しないと埋もれたままになってしまうわけで、一ファンとしてはむしろ嬉しく思っています。

【むっちりバディを蹂躙するエロシーン】

妖しい色香を振りまく美女たちが野郎どもの姦計にたばかられてその身を燃やしつくす快楽に陥落するエロシーンは抜き物件として盤石の作りであり、満足度は十二分に高いと言えます。
エロ展開は概ね2回戦仕様となっており、先ずは羞恥と嫌悪の表情を示すヒロインに口淫を強いて喉に白濁液を注入。
その背徳の行為に淫らな蜜をトロリと漏らす下のお口を肉棒で押し開き、その後はボリューミィな肢体を存分に弄りながらピストン運動を展開して中出しフィニッシュへ持って行きます。
eb13e146.jpg親娘同時凌辱(←参照 短編「デビュー」より)や拘束系エッチ、痴漢エッチなど攻撃的なエロシチュも豊富に取り揃えられており、エロの盛り上がり方も上々
全体的にダークトーンで整えられた作風ではありますが、快楽が全てを支配するタイプであるために精神的負荷はあまり強くなく、かつ上述の様にヒロイン側にも多少問題点があるため、一部の作品ではむしろ痛快な印象さえあります
なお、ほぼデフォルトで陰毛アリアリな女性器描写の質は相変わらずあまり高くありませんが、性器ドアップや透過図・断面図にあまり頼らないエロ作画なのでさして気にはなりません。
現実的といえば現実的ですが、やけに量の少ない精液描写はちょっと寂しいかなぁと個人的には思います。

良くも悪くもいつもの深田先生の作品であり、ちょっとオールドスクールな部分はあるものの、ファンにとってみればむしろ安心して買える材料と言えます。
まだ、深田先生の作品を読んだことがないという貴兄の入門用としても全く問題ないので、美少女よりも美女だ!という方はこの際チャレンジしてみてはいかがでしょうか?