GirlsMajority.jpg  山田参助先生の『あれよ星屑』第4巻(エンターブレイン)を読みました。若い頃の班長の義姉さんへの淡い想いが素敵ですが、それが哀しい結末を迎えてしまいました。結末ではなく、始まりでもあるのですが。
真面目な班長が、ひょんなことから書くことになったストリップショーの脚本がどんなものになるか楽しみですねぇ。

  さて本日は、高岡基文先生の『ガールズ・マジョリティー』(ヒット出版社)の遅延へたレビューです。なお、先生の前々単行本『少女複数形』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
スレンダー巨乳&スレンダー貧乳ボディの美少女達がハードなセックスに自ら突入していく作品集となっております。

GirlsMajority1.jpg  収録作は、老舗娼館の跡取りであるヒロインが自らの手腕を発揮すべく学園内で娼館システムを組み上げて性のお悩みを解決していくストーリーな中編「学園登楼記」全4話(←参照 ちっちゃい体ながら剛腕若女将 同中編第1話「引付の式」より)、および読み切り形式の短編5作。
1話・作当りのページ数は8~36P(平均21P強)と幅はありつつ平均すれば中の下クラスのボリュームで推移。シナリオとエロをコンパクトにまとめた少ページの作品と、適度な読み応えと長尺のエロシーンを備えるページ数多めの作品とでそれぞれ適切な作品構築を示しています。

【ヒロイン達の頼もしさ・能動性が光るシナリオ】
  ハードな凌辱エロから明朗快活なエロコメ系まで幅広い作風を持つ作家さんであり、今単行本では概ね明るい雰囲気を基調としながらインモラルさやエロのハードさも織り込んだ美味しいトコ取りの組み立てをした作品が多め。
  学園の中で男女の出会い&セックスを斡旋する娼館システムを運営する中編「学園登楼記」は、悩める女の子のお悩み解決や“お店”の女の子に入れ込んだあまり暴走する客の男性を徹底的にやり込めるエピソードなどでヒロインの剛腕っぷりを頼もしく描いています。
のぼせ上がった迷惑客の暴走であったり、このシステムを維持するために男性教師陣にスペシャルサービスを提供したりと、凌辱チックな展開を含むハードエロを投入していますが、女性が「苦界」の中で困難や妨害にあっても頼もしく生き抜くという点を重視しているのは、“郭もの”として正当な描き方の一つであると言えるでしょう。
GirlsMajority2.jpg  その他の短編作においても、短編「ギュギュっと!」を除いて、ヒロイン側が主導権を握るケースが多く(←参照 短編「ギリギリ家族」より)、背徳的な関係であったり、年下ボーイを拐かすインモラルなエッチであったりの中でヒロインが一時的に圧倒されたとしても、最終的に優位に立ち、男性に幸福を与えるのはあくまで女性の側であると感じます。
逆に言えば、男性キャラクターのストーリー上の存在感はあまり強くなく、場合によっては単なる竿役のみに止まるケースも存在。ストーリーの性質がそもそもラブストーリーを指向してはいませんが、男女双方の融和によるラブラブ感の甘さを期待するのは避けるべきでしょう。
  インモラルさの芳香を残すほんのりダークなまとめ方をすることもありますが、基本的にはヒロイン側の能動性を示した上で平和な落着を迎えるハッピーエンドであり、エロのハードさを程好く中和して良好な読後感とする設計となっています。

【スレンダー巨乳ボディを中心に多彩な制服美少女達】
  ヒロイン陣はミドル~ハイティーン級の制服美少女で統一されている一方、お相手となる男性キャラクターについては、ショタボーイであったり同世代の少年であったり年上の中年男性であったりと様々。
ちっこいボディで度胸と智謀で辣腕を奮う女の子や、クールビューティーなスポーツ少女、おっとり優しい子猫系ガールながら実は中身はビッチガール、ブラコン気味な小悪魔系お嬢様等々、漫画チックに楽しくキャッチーなキャラクター属性を織り込むことが多いのはこの作家さんの特徴であり、浅くなり過ぎない程度に分かり易い魅力のヒロイン像が形成されています。
性格設定は様々ではありますが、いざセックスとなれば男性側に圧倒されることもよくあるものの、自ら腰を振って貪欲に快楽を求める積極性・能動性を持つタイプのヒロインが多く、そんな彼女達を肉体の快楽で征服する嗜虐性や、エッチなヒロインに翻弄される受け身の喜びなどを喚起することに繋がっています。
 GirlsMajority3.jpg ボディデザインは、等身高めですらりとした四肢を備えるスレンダーボディに張りのあるロケット巨乳&程好い量感の桃尻を組み合わせたスタイルがこれまで通りに主力ではありますが(←参照 スポーツ美少女の長身日焼けボディ・・・フィヒヒヒ! 中編「学園登楼記」第2話「裏返し」より」、ちっちゃなボディにぺたんこバスト~貧乳を組み合わせた華奢ボディであったり、低身長ながらムチムチ巨乳ボディなトランジスタ・グラマなボディであったりと、ヒロイン陣の肢体設計は比較的多彩に用意されています。
スレンダー巨乳タイプのボディデザインにおいては、バスト&ヒップの存在感でストレートな煽情性を叩き出しつつ、ウェストはキュッと細く締まったデザインであり、懐かしさを感じる程度にオールドスクールなエロ漫画的ボディデザイン。無論、ボディデザインとして破綻することはなく、スレンダーボディのしなやかさが後述する様にエロ描写で生きているのは特筆すべき点。
  十分にベテランの域に入る作家さんであり、親しみやすい漫画絵柄でありつつ柔らかさよりもシャープな線のくっきりとした印象が特徴の絵柄は単行本を通して安定しており、表紙絵とも完全互換となっています。

【インパクトのある構図で魅せるハードな痴態描写】
  作品によってページ数が大きく異なるため、必然的にエロシーンの分量にも大きな振れ幅がありますが、短めの作品なら多少量的な物足りなさはあるとはいえ完全にエロメインで構成し、中編作や長めの短編ではシナリオ展開を安定的に絡めつつ十分な分量の濡れ場を提供しており、それぞれ実用的読書に支障はないでしょう。
  ショタボーイがお姉ちゃんにたっぷり搾り取られるおねショタエロや、睡姦シチュエーション、ハードな奉仕強要セックスに輪姦エロなどエロシチュエーションは様々であり、和姦系統のシチュエーションも多い一方で、男女いずれかの欲望が一方的に発揮されるような攻撃的なエロシチュエーションも目立ちます。
和姦エロであっても強引な貪られ系セックスであっても、ヒロイン側が強烈な快楽に溺れることは共通しているのですが、凌辱チックなシチュエーションではヒロイン側の嫌悪感や苦痛、恐怖などを相応の強度で表現しているのは、凌辱エロも描くこの作家さんらしい点。なお、上述したように、そのようなハードな行為の中でもヒロインは非日常的な快楽を享受しているので、最終的に話が暗くなることはありません。
華奢ボディへのキスや指マンやちっぱい吸い等のねっとりとした愛撫を加えたり、クールなスレンダー美少女さんのフェラやもっちりおっぱいの巨乳パイズリがあったりな前戯パートと、すっかりぐしょ濡れのパイパンおま○こにガンガンピストンを加えてヒロインを圧倒する抽挿パートを量的にバランスよく構成。
GirlsMajority4.jpg  快感に圧倒されていたり、恐怖や苦痛に涙顔になったりとヒロインの心情を物語る表情付けと台詞回しや、ヒロインの肢体を濡らす各種淫液など、エロ演出面は相応の強度を伴うベーシックなものを用いていますが、量的にはむしろ抑え気味であり、しなやかに動き回る女体の躍動感や、インパクトのある構図・体勢など、演出よりも絵そのものでアタックの強さを叩き出すスタイル(←参照 挿入の感覚に仰け反り 短編「ネコトラ」より)。
  ヒロインのボディにぶっかけたり、口内射精したりな前戯パートに加え、中出し連発であったり、輪姦エロではピストン中に更にぶっかけ射精があったりと、複数の射精シーンを含む多回戦仕様が基本であり、すっかり理性が焼き切れた表情で体だけが反応している状態のヒロインにがっつり中出し、時々ぶっかけも付随でトドメを刺すフィニッシュで〆ています。

  ハードエロを展開しつつ、読後感はすっきりとしているという面で優良な抜きツールであり、多彩なヒロインとエロシチュエーションが楽しめる1冊。
個人的には、学園内で郭ものというアイディアが独創的な中編「学園登楼記」と、金髪褐色肌の長身スレンダー巨乳さんのラブ痴態が拝める短編「ネコトラ」が特にお気に入り。