SexualColorTrip.jpg コトヤマ先生の『だがしかし』第4巻(小学館)を読みました。毎度楽しみにしているほたる嬢の扉イラストですが、今回はアダルト&ミステリアスな印象のほたる嬢が多かった気がします。アニメで動くほたる嬢も楽しみですよねェ。
それぞれに懐かしさを感じる駄菓子にオモチャですが、今巻で明かされた衝撃のチュー○ット真実には雑誌掲載時に読んだ際に思わず声が出てしまいました。

  さて本日は、ドウモウ先生の『艶色トリップ』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。先生の前単行本『いいなりアクメ』(ワニマガジン社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
しっとりむちむち質感のグラマラスボディが多彩なファンタジーギミックを活かしたエッチで興奮と快楽に包まれる作品集となっています。

9532a3da.jpg  収録作は、ネコが人間に見えてしまう特殊体質の主人公が彼女さんのお家にお邪魔したらそこには絶賛発情中の飼い猫さん(♀)が居て!?という展開の短編「にゃんこな発情期」(←参照 ネコ語も解する主人公 同短編より)+描き下ろし後日談(6P)、および読み切り形式の短編7作。
描き下ろし後日談を除き、1作当りのページ数は12~32P(平均24P)と幅はありつつキルタイム系作品としてはボリューム感の強い作品が揃っています。シナリオ的な読み応えは概ね控えめではありますが、その分、エロのボリューム感は十分に強く仕上げられた構成となっています。

【ファンタジー作品らしいギミックやシチュエーションの多彩さ】
  ワニマガジンのレーベルではどちらかと言えば和姦系ではありますが、強烈な性的快への欲望が話を駆動させる点を共通させつつ、キルタイム系レーベルでは和姦エロも凌辱系統も描くスタイルであり、今単行本でも双方の作風が楽しめます。
和姦エロおよび凌辱エロの双方において、剣と魔法のRPG的世界観やSF風味の世界観といったキルタイム系伝統の戦闘美少女凌辱ではなく、同レーベルにおいてもう一つの主軸である、例えば女体化や擬人化(美少女化)、マジックアイテム、人外ヒロインといったギミックを漫画チックなファンタジーの高い自由度に中で用いるスタイルが今単行本の特色と言えるでしょう。
魔法使いの美人さんと教え子である少年の嬉し恥ずかしラブエロ話な短編「恋する魔法塾」、道師の家系にある主人公が美人キョンシーを預けられてエロトラブル勃発な短編「死後遊戯」、不運続きの主人公が手違いで美人エージェントコンビに襲われてしまう短編「華麗なる尋問」等、ドタバタ模様や一方的なエロ導入展開がある場合でもおだやかなラストにまとまる作品が多いのが和姦エロ系統の特徴。
441685cb.jpg  これに対し、薬物の影響で女体化してしまった囚人の男性が囚人仲間や看守達に性処理をさせられてしまう短編「TSプリズン」や(←参照 同短編より)、性奴隷の女性達が奴隷身分の解放を賭けて催淫剤を投与された状態で負ければ凌辱という試合に臨むエロ漫画版『ハンガー・ゲーム』とでも言うべき短編「セックスランニング」などは、明確に凌辱系の作品。
対戦相手を卑怯な手段で敗退させてでも何とか自由の身を手に入れようとするヒロイン達の必死さを強者が嘲笑い、ラストで登場人物を絶望のどん底に叩き込む短編「セックスランニング」の後味の悪さと、凌辱展開を経た上で異性の性的快楽の虜となった主人公が自らセックスライフを突き進む短編「TSプリズン」とで、話としての攻撃性は異なりますが、強烈な性的欲望と陶酔感が支配するという描き方は共通しています。
  ドタバタラブコメもあれば強烈な凌辱エロや、棚ボタ的なエロコメもあったりと、作品の方向性は多様であり、短編メインということもあって、それぞれにストーリーの重厚さや奥行に欠ける部分はありますが、漫画的な自由度の高さを活用した個々の作品の面白さはよく出ていると感じます。

【ピッチリ系衣装に包まれるグラマラスな柔らか巨乳ボディ】
  キョンシーや猫娘さんなど人外キャラクターもおり、ファンタジー世界の住人などでは年齢層を掴みにくいのですが、概ねハイティーン~20代半ば程度と思しき美少女・美女が各作品に登場しています。
ブルマ装備の女子バレー部員さんやアメリカンなスタイルの通販番組に出演している金髪女優さんなど現実にも存在する設定・職業のヒロインもいる一方、前述したキョンシーガールや猫耳ガール、魔法使いのお姉さんやセクシーな衣装に身を包んだ美人エージェント、女体化した元・男性など、ファンタジー要素のある作品らしい設定のヒロインも数多く描かれています。
  概ね設定やギミックの面白さで勝負するタイプで、人物描写にさほど注力していないし、その必要性も高くないのですが、ツンデレ系ガールや、男性を性的にイジめることに興奮するドSレディ、キュートフェイスでエロエロおねだりの小悪魔系ネコガール、快楽堕ちしてしまう健気で純粋な性奴隷の少女等、相応にキャッチーな属性をヒロイン描写に含ませて状況の面白さや倒錯性を増強しているのは魅力の一つでしょう。
SexualColorTrip3.jpg  多少のバリエーションはありつつ、肉感的な女体描写は共通しており、むにむにと弾力感のある柔肉をたっぷり詰め込んだ巨乳&桃尻の明確なセックスアピールや(←参照 キョンシーおっぱいの乳圧! 短編「死後遊戯」より)、ぷっくり膨らんで自己主張する乳輪&乳首、じっとりと淫液に濡れる舌や性器の粘膜描写などの各体パーツの描写における適度な濃厚感の淫猥さも強力な武器。
設定の多彩さもあって、ヒロイン達の身に付けている衣装も多彩ですが、ブルマやスパッツ、チャイナドレスなど、肉感ボディにぴっちり張り付いてその豊満ボディの輪郭を強調するコスチュームが多いのも今単行本の特徴でしょう。
  髪の毛や衣装なども含めて丁寧に描き込むことで十分な描画密度を保つ絵柄は、ベースとなるアニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーさを保つことで、エロの濃厚さを適度に中和してバランスを保つ技量が見事。また、キルタイムレーベルから2冊目となる今単行本では絵柄の統一感は更に高まっています。

【豊満ボディが蕩けて乱れる濃厚でアタックの強いエロ描写】
  各作品のページ数の多寡に幅があるため、1回戦でコンパクトにまとめるケースもあれば、複数ラウンド制の長尺なエロシーンを投入するケースもありますが、平均すれば抜きツールとして十分なボリュームのエロシーンを有した上で、それぞれ異なる趣向の濡れ場を楽しめる仕様となっています。
ページ数の多い作品では、スライム暴走の触手エロ風味から弟子の少年とのラブラブHに移行したり(短編「恋する魔法塾」)、中盤まで女体化した男性が一方的に凌辱するのに対し、終盤では女性としての快感に目覚めた主人公が積極的に男性とのセックスを求める展開になったり(短編「TSプリズン」)、前半ではドS美女によるエロ訊問から後半では逆転のチャンスを活かして男性が反転攻勢に出たり(短編「華麗なる尋問」)と、尺の長さを活かしたシチュエーション変化や攻防の入れ替わりを投入しているのも、エロシチュの多彩さを増すことにつながっています。
  媚薬による強制発情や、エロアイテムやら超能力やらを利用しての強引なセックス、女体化ヒロインに襲い掛かる男の毒牙といった凌辱系シチュエーションと、発情メス猫ちゃんが積極的な棚ボタセックスや、美人キョンシーさんのエロ暴走などなど、和姦シチュエーションに大別されますが、快楽が更なる快楽への欲望を生み、濃厚な陶酔感にヒロイン達が包まれていく展開はどちらのタイプでも共通していると感じます。
たっぷりおっぱいの乳圧を感じさせる豊満パイズリや、触手やエロアイテムによる緊縛や強制発情、クールな表情での手コキなどなど、ギミックやシチュエーションに合わせて多彩なプレイを投入する前戯パートは、ある程度の分量を設けて男女双方の興奮を高めつつ抽挿パートへ移行。
SexualColorTrip4.jpg挿入の衝撃をアタック強く描き出すことで開始され、肉感ボディの柔らかさを満喫しながら肉穴へのピストンを繰り返す抽挿パートは、たっぷりヒップを激しく上下させる腰使いや、多数のち○こに攻められて悶絶し背をそり返させる体勢など、ダイナミックな構図を印象的に用い(←参照 短編「セックスランニング」より)、潤んだ瞳の蕩け顔や絞り出されるようなハートマーク付きの蕩けた嬌声などのエロ演出で彩ることで、陶酔感の強さを打ち出していきます。
  淫液に濡れて火照るグラマラスボディの存在感と表情付け&台詞回しによる官能性で勝負するスタイルであり、中出しフィニッシュシーンも含めて演出の量的飽和感で圧倒するタイプではないので、読み手の嗜好によっては要所の演出強度に多少の物足りなさを感じるかもしれませんが、じわじわと濃厚感を高めていくテクニックもあって、それが減点材料となるタイプでもないでしょう。

  ファンタジーエロ漫画ならではの多彩なギミック・シチュエーションを楽しめる上に、魅力的な豊満ボディのエロさも満喫できる作品集。多様なエロシチュが描けるのはドウモウ先生の魅力の一つだなと感じる1冊でもありました。
個人的には、クールなキョンシーさんが熱っぽく蕩ける短編「死後遊戯」と、素朴な言動の元男性が女性としてのセックスの快楽に溺れる短編「TSプリズン」に愚息が大変お世話になりました。