UnderC.jpg 山口貴由先生の『衛府の七忍』第1巻(秋田書店)を読みました。これぞ山口先生!というべき要素満載で、強烈で大仰で残酷でありつつ義に溢れてそしてコミカルでもあるという非常にユニークな作品に仕上がっており、参りやした!テヘペロでやんす!(原文ママ
おそらく憐兄か銀狐も怨身忍者に転生すると思いますが、タイトル通りに7人のが集合するまでどのくらいかかるでしょうかね?

  さて本日は、音々かなた先生の『Under☆C』(ヒット出版社)の遅延へたレビューです。タイトルの“Under☆C”はおそらく、Under JCということなんでしょうな。
ロリプニボディな妹系ロリヒロインとの多彩なプレイが詰まった作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計7作。1作当りのページ数は18~36P(平均26P強)と幅はありつつ平均値としては中の上クラスのボリューム。作品によってシナリオパートの存在感の軽重には一定の幅がありますが、基本的にはエロシーンの量的充実を図った作品構築としてまとまっていると感じます。

【ヒロインの心情描写を印象的に魅せるのが特徴】
  ドタバタテイストを絡めた兄妹の純愛ストーリー(短編「満点LOVE日和」)に、なりきりコスプレHに励む年の差カップル(短編「コスプレイトショー☆パーティー!!」)、沈鬱な雰囲気を漂わせる少女の生き様を描くストーリー(短編「追想劇」)等々、作劇の方向性は多様ではありますが、短編「追想劇」を除いて陽性の雰囲気を持つ作品が中心となっています。
UnderC1.jpgドタバタ模様や気持ちのすれ違いなどはありつつ、その中でヒロイン側の素直な感情や恋心が明らかになり(←参照 ツンデレ妹のデレ模様 短編「満点LOVE日和」より)、男性キャラクターもそれに応えてよりラブラブ感や信頼感を増した関係性を構築するという流れは恋愛モノとして王道的な展開を踏襲していると言えるでしょう。
恋心や喜怒哀楽といったヒロイン側の感情描写を丁寧に描こうとする意図は非常に明確で、時にコミカルに時にシリアスな表現を以て、彼女達の感情が吐露されるシーンを印象的に描いているのは確たる美点と感じます。
  一方で、シナリオ展開そのものは比較的イージーゴーイングで抑揚を欠くものであるため、そういったシナリオワークのいい意味での軽さと、繊細さを意識した感情描写の存在感が上手く融和せず、何処かちぐはぐな印象を残しているのは作劇面での評価を下げていると個人的には考えます。
もっとも、ほの暗い座敷の中で、失われた少女の“代替品”として生きることを受け入れた少女の悲しい過去と現在、それに宿る悲哀と一抹の希望を描く短編「追想劇」では、ストーリー性の重さと少女のモノローグとして丁寧に語られる心情描写がよくマッチしており、シリアスな作品で真価を発揮できる作家さんなのかもしれません。
  基本的には、恋愛ストーリーや明るいエロコメ作品として順当なほのぼの&コミカルなまとめ方をしており、悪く言えばラストまでパンチを欠く作劇ではありますが、まったりと穏やかさを読後に残してくれるスタイルとも評し得るでしょう。

【ロリぷに感やあざとい可愛さを適度に含ませたロリキャラ】
  単行本タイトルから想起される通り、ヒロイン陣の年齢層はローティーン級と思しきJSガールズで統一されていると考えられ、明確にロリ指向の陣容。また、イメージプレイで妹役をしてくれるロリ風俗嬢や、義妹なども含めて妹属性を備える女の子が多いのも一つの特徴。
UnderC2.jpg男性主人公のお願いを聞いてアニメキャラのコスプレをしてくれるロリ彼女さん(←参照 短編「コスプレイトショー☆パーティー!!」より)、ロリバニー姿のイメクラ嬢さんに学校の制服着用な妹ヒロイン、セクシーな衣装のジュニアアイドルちゃんなどなど、設定は多彩でそれに付随して衣装面もなかなかに多彩。
  ツンデレ系や従順仔犬系などのポピュラーな要素を織り込んで構成していますが、それに強く依存するタイプではなく、前述した様にヒロインの素直な感情描写を重んじるキャラクターの立て方が特徴。やはり上述した様に作劇としては空回りしている部分がないわけではないですが、ヒロインの純粋さや愛らしさを引き出すことにはちゃんと貢献しています。
これに対し、男性主人公の印象は薄く、作品によっては彼らの能動性や善良さがストーリーラインを穏やかなものへ軌道修正することにつながるものの、場合によっては表情さえ描かれないこともあり、性欲を発現するある種の装置めいた印象が先行することがあるのもストーリーとしてのバランスを悪くしている要因かもしれません。
UnderC3.jpg  ロリぷに感を感じさせる丸みの強い輪郭で描かれる顔パーツと、寸胴気味&ぺたんこ~膨らみかけバストな上半身、肉付き弱めなヒップに無毛地帯で一本スジが走る股間を備えた下半身と、ロリキャラとしての体パーツを完備したボディデザインで統一されており(←参照 短編「小さな歌姫と大きな騎士」より)、成人男性の体躯との対比で小ささや丸っこさが強調されるようになっています。
  画面の濃淡や描線のコントール力などで多少の変遷は認められますが、初単行本としては絵柄の統一感は高くなっており、表紙絵との印象の差異も小さくなっています。萌え系絵柄の適度な“あざとさ”を含有しつつ、描線自体は繊細で丁寧に描き込むタイプで、多少のクドさはありますが独自の魅力を有しています

【演出・画面構成共に技術の高さを誇るエロ描写】
  各作品のページ数が比較的多いこともあってエロシーンの総量は十分に長尺。エロシーンの途中で恋愛感情の再確認や状況変化などを入れ込む構成も多いため、分割構成を嫌う諸氏にはネガティブな材料となる可能性はありますが、雰囲気やエロシチュエーションの変化を付けることに寄与しており、濡れ場にメリハリがあるのは評価したいポイント。
  妹キャラになりきったロリ風俗嬢にたっぷりサービスしてもらうイメージプレイ、アニメキャラになりきった彼女さんへのハードプレイ&仲直りラブラブH、妹ちゃんとのハードな主従調教プレイ等々、エロシチュエーションは多彩であり、ラブラブ感が強いものもあれば、プレイとしてのものも含めて倒錯性を含むパターンもあります。
  前戯パートではヒロインの小さなぷにぷにボディをまさぐる描写も一定の分量を投入していますが、小さなお口でギンギンに勃起した大人ち○こを頬張って唇と舌でご奉仕するフェラ描写に重点があり、連続した動きを描写する連続小ゴマや剛直を咽奥まで銜え込ませる透過図や股間への顔面密着描写など、フェラチオの描写には様々なテクニックを投入して豊富に魅せています。
顔射や口内射精で一発出してからも性欲任せで猛進する男性の勢いは止まらず、小さく狭い膣に挿入し、ヒロインのロリボディをホールドしてガンガン抽挿を繰り替えすストロング仕様。もちろん、ロリヒロイン達もそのピストン運動に即座に快感を覚えて蕩けてしまうという二次元ならではのファンタジー仕様となっています。
UnderC4.jpg  和姦も含めてエロ演出はハード指向と言え、涙や涎でぐしゃぐしゃに蕩けた表情や陶酔感のあるエロ台詞や嬌声、ぷるぷると小刻みに揺れる膨らみかけおっぱいに、目一杯押し広げられた結合部を見せ付ける構図にそこから溢れ出る淫液のぐちょぐちょ質感など、密度高く演出を織り込むスタイル(←参照 短編「いもうとくらぶ」より)。
一つの動きをねっとりと見せつける連続コマの使用や、女体全体の大ゴマでの描写と小ゴマの局所描写の平行表示など、画面構成のテクニックは全般的に高く、孕ませ宣言やお嫁さん宣言をしての膣内射精を敢行されると共に、アクメフェイスで嬌声をあげるヒロインの痴態を結合部見せつけ構図の1Pフル描写で描くフィニッシュシーンまでパワフルかつ情報量豊かに描き出しています。

  作画・作劇共に今後の調整が必要な部分はあると感じる初単行本ですが、エロ描写における技術の高さも含め、十分にウェルメイドな作品であるのは間違いなく、ロリエロ系がお好きな諸氏には期待のニューフェイス。
個人的には、パロディ小ネタの楽しさなどもあって賑やかかつ王道的な兄妹ピュアラブストーリーな短編「満点LOVE日和」がお気に入り。