TheSecretArtemis.jpg コトヤマ先生の『だがしかし』第3巻(小学館)を読みました。ほたるさんを目隠し&両手拘束した状態でお口に黒くて太い何か(麩菓子です)を何本も入れるいかがわしいプレイ、羨ましいです!!あと、ロリで耳年増なサヤちゃんもカワイイですが、彼女の一途な想いはなかなか報われませんねェ。
アニメ化大変楽しみですなぁ。しかし、5分とかのショートアニメではないとは素晴らしい!

  さて本日は、デコセンタクジ先生の(成年向け)初単行本『秘蜜のアルテミス』(エンジェル出版)のへたレビューです。“たくじ”名義で一般向けにおいて既に単行本を出されている作家さんですね。
綺麗なお姉さんタイプのスレンダー巨乳ヒロイン達との棚ボタラブコメ・エロコメが楽しめる作品集となっています。

TheSecretArtemis1.jpg  収録作は、繁盛しているファミレス“アルテミス”にてチーフになったアカリはお調子者なセクハラ男性店員であるサル山から他のウェイトレスの女の子を守ろうと自分の体を差し出すことを提案するのだが~なタイトル長編「秘蜜のアルテミス」全7話(←参照 明るくまじめな働き者なアカリちゃん 同長編第1話より)+読み切り形式の短編3作。
1話・作当りのページ数は18~20P(平均18P強)とコンビニ誌初出としては標準的な部類。長編・短編のいずれにおいても軽く明るい調子の読み口であり、エロも濃過ぎず薄過ぎずのバランスでまとまった作品構築が共通しています。

【軽妙なノリでのラブコメ・エロコメ系】
  エンジェルコミックスのレーベルからの出版ですが、ストロングスタイルでハードコア路線を突き進む『エンジェル倶楽部』本誌の掲載作ではなく、コンビニ誌である『アクションピザッツ』掲載作ということもあって、シナリオ・エロ共にソフトで訴求層を広く構えたタイプと言えるでしょう。
長編作において、“自らの体をセクハラ野郎に差し出すヒロイン”という状況設定こそ凌辱路線を想起させるものですが、男性主人公・サル山君はスケベ野郎ではありつつ決して悪人ではなく、アカリちゃんだけでなくもう一人のヒロイン・ミィちゃんとも肉体関係になるという棚ボタ的なウハウハ感がより先行するタイプ。
TheSecretArtemis2.jpg真面目な性格であるためサル山のエロ行為に羞恥心や抵抗感を覚えつつもすっかり快感に飲まれてしまう一方、サル山の意外な頑張りや誠実さに心惹かれる部分があったり、もう一人のヒロイン・ミィちゃんとサル山の関係に嫉妬めいた感情を覚えてしまったりと(←参照 アカリちゃんの胸に芽生えた気持ちは? 長編第5話より)、順当にトライアングル・ラブの協奏曲へと発展していきます。
  お調子者なサル山の本性についてほんのりシリアスな成分を香らせたり、ミィちゃんの真剣な気持ちを駆動因として二人のヒロインの恋愛バトルが繰り広げられたりと、ストーリーを一定引き締める要素はありつつ、終盤は3Pセックスでの“どっちを選ぶの展開”というオーソドックスなまとめ方に突入するのも安心材料でしょう。
  敢えて難を挙げるとするならば、サル山君の秘めたる本質、アカリの猿山への気持ち、ミィちゃんとアカリの関係性といったストーリーにおいて主要な要素の全てに関して強く踏み込むことをせず、全て留保した状態でストーリーを落着させているのは長編ストーリーとしての魅力を大きく削いでいますが、ラストまでお気楽感を保つのであればこれはこれで正解と言えるかもしれません。
  短編群についても、お姉さん誘惑Hや、妖しげなマッサージをされちゃう女性など、軽いノリのラブコメ・エロコメが揃っており、恋愛の幸福感の甘味や強烈な嗜虐性といった要素を欠く一方で、さっぱりと淡麗な読後感にまとまっています。

【綺麗なお姉さんの清楚な色香が魅力】
  コンビニ誌ということもあって、全ヒロインが18歳以上であることが概ね分かり易い設定であり、20歳前後と思しきウェイトレスさんコンビが登場する長編作に加え、短編作では20代半ば~後半程度と思しき従姉さんや幼馴染のお姉ちゃん、ピザッ○編集長(原文ママ)の人妻美人さんが登場。
生真面目なツンデレタイプなアカリちゃんとおっとり優しいお嬢様タイプのミィちゃんという対照的なタイプのダブルヒロイン制である長編作に対し、短編作ではそれぞれ一人ヒロイン制で、エッチで少々奔放なタイプのお姉さんヒロインが主力。
ストーリーの中でキャラクターを掘り下げるという手法をあまり用いないこともあって、キャラクターとして少々平板という感こそありますが、ツンデレヒロインの“デレ”の良さや、綺麗でエッチなお姉さんに翻弄される幸福感などは分かり易いキャラクター属性である故に魅力としてよく伝わっています
d979894e.jpg  スレンダーな体幹からスラリと伸びる四肢、程好いサイズ感の柔らか巨乳&形のよいヒップを組み合わせたスレンダー巨乳ボディは、強い個性や圧倒的な肉感を感じさせるタイプではありませんが、綺麗なお姉さんタイプの清楚な色気との親和性は高く、キャラデザインとして端正にまとまっている印象(←参照 美人従姉さんのパイズリ 短編「あんこ姉ちゃんは欲求不満!」より)。
なお、短編3作を中心として全裸Hが主体という印象がありますが、長編作ではウェイトレスさんコンビということもあって、ミニスカ&ハイソックスなウェイトレスコスチュームでの着衣セックスを相応に充実させています。
  成年向け作品以前に商業媒体での執筆があったこともあって、成年向けでは初単行本ながら絵柄は単行本を通して安定。漫画チックな表情変化なども含め、適度な作画密度でカラッと健康的な印象を保つ絵柄であり、作品の雰囲気によくマッチしています。余談に近いですが、ファミレスが舞台の長編作で料理がちゃんと美味しそうに描けているのは個人的に高く評価したいポイント。

【量的にも質的にも適度なボリューム感の濡れ場】
  基本的には明確な抜きツールとしての構築であり、エロシーンも標準的な分量を備えていますが、それと同時にセックス以外のちょっとHな行為も含めてのエロシーンであり、ガツガツと性欲任せで突き進むハードコアな雰囲気よりかはソフトな雰囲気を有することもあって、体感的なボリューム感は多少控えめなタイプと言えるかもしれません。
  スケベ野郎に体を好きなようにされてしまう(長編)、人妻ヒロインが超絶テクの整体師のエロマッサージで陥落してしまう(短編「揉みほぐします満月堂!」)といった、背徳感や嗜虐性を想起させるシチュエーションをしばしば投入していますが、男性側に害意がないこと・女性側もそれらの行為を通して不幸にならないこともあって、ラブコメ・エロコメのアクセントとして機能する範囲に収める描き方をしています。
そういったシチュエーションやプレイによって、ヒロインの羞恥心や背徳感に由来する快楽を引き出すことがむしろ主眼であると言え、お触りやキスといった“エッチ”な行為から前戯パート、そして前穴オンリーで揃えた抽挿パートというオーソドックスな流れの盛り上がりを適度に高めています。
  前戯パートを比較的長めにとってフェラやふかふかバストでのパイズリを丁寧に描いたり、ヒロインの端正な女体をまさぐったりな描写で興奮を高めたりするケースもあれば、愛撫シーンを身近にとってから抽挿パートに移行してピストン運動の尺を長めに取るケースもありつつ、どちらかと言えば1回戦仕様でまとめるパターンがメインでしょう。
TheSecretArtemis4.jpg羞恥や驚き、興奮などの表情をビビットに表現し、火照った頬と潤んだ瞳で王道的にまとめる蕩け顔、しっとりと汗などで濡れる表情やバストをアピールさせつつ過剰にならない程度に投入する結合部見せつけ構図、ハートマーク付きの嬌声など、エロ演出についてはオーソドックスな手法を適度な密度で織り込むスタイル(←参照 アクメフェイスでだいしゅきホールドフィニッシュ! 長編「秘蜜のアルテミス」第2話より)。
フィニッシュシーンを中心として適度に強い視覚的インパクトはあり、男女の肢体の密着感をある程度意識しているのも美点。コマ割りにやや堅苦しさを覚えて、画面全体の密度のコントロールに問題を感じることはありますが、量的にも質的にも総じて軽過ぎず重過ぎずのちょうど良いバランスを保っている分、楽しめる層は幅広いだろうと考えます。

  分かり易い抜きツールでありつつ、全体的にさっぱりとした印象があり、これが間違いなく長所でありつつ、同時にハードなものやエッジの効いた作品を求める諸氏にとっては短所でもあるでしょう。
個人的には、普段は真面目でツンツンしているアカリちゃんの蕩け顔が大変よかった長編「秘蜜のアルテミス」が最愛でございます。