BustyManiacOfExposing.jpg  武東宗哉先生の『擬人家』第1巻(講談社)を読みました。オタクコンテンツだけでなく色々な分野で人気の“擬人化”をテーマにしたコメディですが、ブラックな皮肉がたっぷりと効いた作品で爆笑しました。
消費税の歴史ドラマとか、5000万円入るか怪しい鞄とか、都条例には逆らえないとか度々飛び出してくる社会風刺も強烈でございます。


  さて本日は、跳馬遊鹿先生の初単行本『美乳露出マニア』(文苑堂)のへたレビューです。野に跳ねる馬と遊ぶ鹿という、雅な光景を感じさせつつ中身には“馬鹿”が詰まっているというポエットな作家名でございますな。
それはともかく、たっぷりサイズなもちもちバストをお持ちの美少女・美女とのちょっぴりアブノーマルなHが詰まった作品集となっています。

BustyManiacOfExposing1.jpg  収録作は、主人公が教育実習生だった頃に脅迫を伴う性的な虐めをした元・女子高生で現在は人妻の二人に主人公が逆襲を~な連作「従属のダブルトラップ」正続編(←参照 同連作続編より)、および読み切り形式の短編・掌編8作。
描き下ろし作品であるフルカラー掌編「真夜中の羽音」(4P)および短編「姉ちゃんと美乳露出デート」(12P)を除き、1話・作当りのページ数は22~40P(平均27P弱)と中の上クラスのボリューム。十分なページ数はエロシーンの量的充実に貢献しており、読み口の軽重は作品によって異なりつつ、抜きツールとしての満腹感がある1冊と言えるでしょう。

【多様な方向性をオーソドックスにまとめる安定感】
  年下美少女による逆レイプや性玩具化などの性的イジメと彼女達に対する復讐としてのハードな凌辱エロを含む前述の連作もあれば、重い悩みを抱える幼馴染の少女を苦しみから救い出す真摯な恋愛ストーリーや、お気楽風味のエロコメもあったりと、作風の方向性は様々。
凌辱エロ系では、エロのハード指向と復讐劇としてのカタルシスを合致させる、ドタバタエロコメであればエッチな変態ガールさんとのウハウハ模様という棚ボタ的な幸福感を喚起するなど、個々のシナリオの存在感は強くない一方で、個々の方向性らしい特性を適切に織り込む作劇には安定感があります。
  単行本タイトルに“露出”とある通り、露出エッチや不倫エッチ、近親エロやSM的なプレイなど、アブノーマルなエロ要素を中核に据える作品が多く、シナリオパートの役割はそれらのエロシチュのお膳立てがメインであると言ってもよいかもしれません。
それらのアブノーマルな性趣向を用いつつ、それらの異常性や攻撃性を前面に押し出したタイプではなく、連作などを除いてむしろ和姦エロの延長線上として描くことの方が主たる作風であり、前述した様に“エッチでちょっと変態趣味な美少女さんとエッチができることになる”という美味しいシチュエーションをご用意。BustyManiacOfExposing2.jpg
概ねヒロイン側が積極的であることに加え(←参照 短編「蜜めて奥まで・・・」より)、状況に素直にのっていく男性主人公とのエッチで彼女達の欲求もしっかり満足させられるために、このタイプの作品では一貫してライトな読み口から円満なハッピーエンドにまとまっており、「アブノーマル系なエロシチュに興味はあるけどヒロインが酷い目にあったり、話として重苦しかったりするのはちょっと・・・」という諸氏も安心して楽しめる仕上がりとなっています。
  この手法も含め、オーソドックスなスタイルを素直に踏襲していることも、一定の没個性さを感じさせながらも、スムーズな読み口に寄与していると言えるでしょう。

【若々しい表情と巨乳&桃尻の肉感ボディの組み合わせ】
  女子校生級のヒロインも複数名存在しつつ、女子大生クラスの美少女さんや20代半ば~30歳前後と思しき人妻ヒロインなどのover18枠が過半数を占める陣容。とは言え、年齢的な描き分けがさほど明確ではなく、アダルトヒロインについても若々しさのあるタイプになっています。
BustyManiacOfExposing3.jpg普段は厳しくツンツンしているけどネットでの露出プレイがバレてエッチすることになった際はデレデレになる委員長さんや(←参照 厳しい委員長さんのメス顔 短編「ばれてますよ彩音さん!?」より)、勘違いから不倫エッチに突入する旦那のことを愛する貞淑な人妻さん、実は臭いフェチなおっとり美人な女教師さんなど、ポピュラーな性格付けと変態チックな性癖を組み合わせたキャラクター設定が多いことは、前述の変態エロとオーソドックスなラブコメ・エロコメの融合に大きく寄与するところ。
逆に言えば、心情描写等の細やかさなどでキャラを立てるスタイルではないのですが、それが求められる作風というわけではないでしょう。
  ややオールドスクールなアニメ/エロゲー絵柄で描かれる顔の人工的なロリっぽさと、柔らかお肉がたっぷり詰まって弾力を感じさせる巨乳&桃尻を装備の肉感ボディが組み合わさったキャラデザインは、幅広い層にとってストレートなセックスアピールを有するタイプ。
肢体描写についても、これといって強い個性は無いとも言えるのですが、輪郭が綺麗な曲線を描き、控えめサイズの乳輪&乳首を有するバルーンおっぱいやこれまた形のよいヒップ、パイパンな股間など、男性の欲望を刺激するオーソドックス体パーツを完備しています。
  初単行本ながら絵柄は明確に安定しており、作画密度も一定の濃さを打ち出しつつ、キャッチーさのある絵柄の魅力を殺さないバランスを維持。表紙・裏表紙のカラー絵と中身のモノクロ絵に印象の差異がかなり小さいのも安心材料として挙げられるでしょう。

【快楽に蕩けるヒロインの肉感ボディを前面に】
  上述した通り、明確に抜きツールとしての作品構築であるため、濡れ場の尺は十分に長く、複数のエロシチュエーションを織り込んだり、前半では露出プレイやオナニーなどのプレイとしての色彩が強い描写を投入してから本番へ移行したりと、ボリュームの大きさを生かしたエロシーンの構成を示しています
  これまた上述した様に、アブノーマルなプレイ・趣向を絡めた上で和姦エロというスタイルが主力になっており、青姦や学校内でのエッチ、ネットへのヌード投稿などの他者の目を気にする露出・羞恥系のシチュエーションや、お姉ちゃんとの近親エッチ、人妻さんを快感に酔わせる不倫&羞恥エッチなど、アブノーマルな要素を加えつつ、全体的な雰囲気はマイルドに収めているのも特徴です。
  前戯パートでは、フェラやパイズリからの顔射等のぶっかけシーンを投入することをメインとしつつ、愛撫や特殊プレイからのヒロイン絶頂を射精シーンの代わりとして抜き所として用意する等、十分な尺を用意して前半部分の盛り上がりを形成。
BustyManiacOfExposing4.jpg明確に凌辱エロである連作「従属のダブルトラップ」を例外としつつ、序盤では男性側の欲望に押し切られる形となった場合でも、エロシーン中盤以降はヒロイン側も積極的に変態チックなプレイにすっかりメロメロになってしまう展開を示しており、双方の積極性が発現されることによって行為のエスカレーションが図られているのもエロの盛り上がりに寄与しています(←参照 清楚な人妻さんがすっかり発情 短編「カンチガイ」より)。
  前戯パートですっかり興奮を増し、肉感ボディを各種淫液でしっとり濡らすことでシズル感を増すエロボディをジュップッジュッツッとぬめった擬音をまき散らしながらパワフルにピストンする抽挿パートでは、殊更に特殊なエロ演出を施すよりも、熱っぽさを増していく表情付けと、乳尻の存在感を含めた肢体そのもののエロスで押し通すストロングスタイル。
コマ間の連続性や、演出面における動きの躍動感には欠けてスライドショー的な味気なさはエロ作画にあるものの、結合部見せつけ構図等を含めて個々に視覚的な強力さを有する描写を連発し、蕩けきった表情でハートマーク付きの中出し要請台詞を奏でるヒロインにがっつり膣内射精を決め込むラストまで前のめりに突き進む力強さは確たる魅力となっています。

  肉感ボディのエロ可愛いヒロインとがっつりファックを楽しめつつ、そこにアブノーマルプレイのお手軽感のある味付けもあるという、抜きツールとして優秀な仕様となっています。
個人的には、清楚な人妻ヒロインに羞恥プレイを強要し、その後にすっかり目覚めつつ旦那への愛は忘れない彼女にたっぷりエロ調教な短編「カンチガイ」に愚息がお世話になりました。