SummerSweetHarem.jpg 当ブログの管理人・へどばんです。度々のことで申し訳ありませんが、長期出張の連続で3週間近く更新ができない状態にありました。管理人として忸怩たる思いであり、また申し訳なく思っております。
私としてもこの更新状況をなんとかしたいのですが、職場の状況的に改善の見込みが立っておりません・・・。

  さて本日は、赤月みゅうと先生の『なつみつ×ハーレム❤』(ティーアイネット)の遅延へたレビューです。なお、先生の前単行本『美少女クラブ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
牧歌的な夏の田舎でキュートな美少女さん達とのハーレムHが楽しめる作品となっています。

SummerSweetHarem1.jpg  収録作は、都会の喧騒に疲れた主人公の少年が妹の提案により幼い頃を過ごした田舎へと戻り、妹や幼馴染の美少女三姉妹と再会することになり、妹の斡旋によって三姉妹と次々とHすることに~な長編「なつみつ×ハーレム」全5話+エピローグ番外編(←参照 三姉妹と同居することに!? 同長編第1話より)。
番外編(6P)を除き、1話当りのページ数は32~52P(平均40P強)とかなりボリュームの多い構成となっていますが、この作家さんとしては読み応えは比較的軽めであり、エロをがっつりメインとした作品構築を示しています。

【ファンタジー要素を絡めつつ王道的なハーレム作品】
  中~長編作においてはミステリーやSFの要素を練り込んだ重厚な作劇が特徴であり、またハーレム展開を用いながらも核となる人物関係は一人の大切な想い人に置く傾向のある作家さんですが、今回の長編作については比較的オーソドックスなハーレムラブコメと評してもよいでしょう。
主人公によく尽くしてくれる妹ちゃんとのセックスを経たのち、彼女が三姉妹それぞれの背中を推すことで、主人公がそれぞれの女の子との子供の頃の思い出を取り戻し、いずれのヒロインともラブエロ展開を迎えていくスムーズさは、棚ボタ的なハーレムエロ漫画の幸福感を喚起しています。
SummerSweetHarem2.jpg  とは言え、比較的標準的な展開で終盤まで進行していくとはいえ、単なるハーレムラブコメで終わらないのがストーリー性を重んじるこの作家さんらしい点であり、繰り返し想起される少年・少女時代の思い出と、主人公のことを愛しながら何故か他の女の子達に主人公との性愛関係を焚き付ける妹ちゃんの行動の謎が(←参照 素直になれないヒロインを焚き付ける 長編第4話より)、ストーリー終盤で解き明かされていくことでドラマ性を生み出しています。
長編ストーリーを単に棚ボタエロ的な幸福感で覆うのではなく、少年・少女時代の“いつまでも皆で仲良くありたい”という純朴な願いと約束が、“妹”ヒロインの努力もあって時を経て叶えられるという点が、心温まる幸福感を喚起しているのが大きな魅力でしょう。
  エピローグ番外編のラストの一コマに、この作家さんのSF的な作家性を感じる部分はあり、この幸福で優しい閉じられた約束の地に一抹の不安感を読み手に覚えさせるこの描写の必要性の有無には議論もあるでしょうが、個人的には「らしいな」と感じる部分。
  この作家さんに何を求めているかで読み手によって評価は分かれるとも思いますが、ハーレムエロ漫画として十分に楽しめつつ、重くならない程度にストーリー性の仕掛けがある作品と評したい所存。

【キャッチーな属性で固めた4人の美少女ヒロイン】
  本作は、主人公の妹&幼馴染の三姉妹の計4人のミドル~ハイティーン級と思しき美少女ヒロインを擁したハーレム展開。ハーレム要員よりかは、そのハーレム展開のサポーターとなるヒロイン(今回であれば妹ちゃん)に重要な役割を与えるのはこの作家さんの特徴ですが、ヒロインの数がこの作家さんとしては少なめということもあり、三姉妹の個々のキャラクターにもストーリー上の重点はしっかり置かれています。
主人公に尽くしてくれる、お兄ちゃんラブな妹ヒロイン(その“正体”はストーリーの中で解き明かされていきます)に加え、エッチで悪戯好きな長女、主人公のことが大好きだけど素直になれずにキツく当たってくるツンデレ次女、同じく主人公が大好きながら恥ずかしがり屋な三女さんと、それぞれキャッチーな属性を備えた美少女キャラで固めているのも、いかにもオーソドックスなハーレムエロ作品といった印象を与えます。
  三姉妹の各ヒロインについては、ごくスタンダードに性愛関係が再構築されていく分、細やかな心情描写は妹ヒロインに比してやや抑え気味ですが、いずれにしても三人とも主人公との約束を大切なものとして抱き続けていたことがハッピーエンドへとつながっていく流れに心地よさがあります。
45b2b37a.jpg  みなさんキュートなロリ系フェイスの持ち主ですが、成熟した巨乳ボディの長女さんに、ほどよいおっぱいサイズと健康的な肢体の持ち主の次女、ぺたんこバストのロリ系ボディな三女&妹ちゃんとボディデザインについてはヒロインによって描き分けており(←参照 この後5人で滅茶苦茶セックスした 長編最終話より)、それぞれの女体を楽しめるのもハーレムエロ漫画としての魅力の一つでしょう。
乳尻の肉感を重視するタイプでは元々なく、すべすべと滑らかで柔らかい肌の感触を存分に魅せるタイプの女体描写が特色であり、その無垢な柔肌が熱っぽい体温としっとりと濡らす汗に染まっていく官能的な表現が大きな武器。
  最先端とは言えないながらも、適度にオサレ感やあざとい萌えっぽさも充填した二次元絵柄は幅広い層に訴求する者であり、ここぞの場面で炸裂する情景描写や感情表現の上手さが漫画としての表現力を力強く下支えしていると評しえます。

【たっぷり長尺で描かれる熱く静かに蕩ける和姦エロ】
  多い時には50Pを超えるなど、各話のページ数は十二分に多く、三姉妹との思い出の再獲得や妹ヒロインについての謎解きなどを絡めたストーリーをスムーズに展開させつつ、その大ボリュームを活かした長尺のエロシーンに集中しやすい作りになっていると言えます。
  明確に和姦エロ、ラブラブHで統一されており、恥ずかしがり屋ながら意外に大胆な三女さんの夜這いセックスや、エロエロお姉ちゃんの制服コスプレHなど、キャラによってシチュエーションの差別化を図りつつ、各ヒロインとの個別の恋愛セックス、および終盤での全ヒロインとのハーレム5Pセックスで〆る展開の運びもこの類の作品として実にオーソドックス。
  プレイ内容に関しては、性器や乳首などの性感帯への丁寧な愛撫、ねっとりと舌を絡めあうキスに、肌を密着しての抱擁およびフェラご奉仕などを重ねていく前戯パートと、密着しながらとろとろと愛液が溢れる秘所にピストンを加えて男女双方が快感の高みに昇っていく抽挿パートで構成するごくスタンダードなもので統一しています。
SummerSweetHarem4.jpg演出方面でも奇をてらったり、派手な演出で力押ししたりするタイプではなく、蕩けてくしゃっとなっていく可愛らしい表情付け、快感に抗しきれずに漏れ出る様な台詞と嬌声、上述した柔肌のしっとりとした表現などで、熱っぽく甘美な陶酔感をたっぷりと沁みこませるスタイルを(←参照 長編第4話より)、基本に忠実に、それでいて絶妙な量的・質的バランスを保って続ける手腕がこの作家さんの最大の武器。
  特に演出面での量的なバランスは特筆すべき点であり、抑え気味の表現と文字情報の少ない台詞回しをしながら、表現や行為の流れで男女双方が熱く互いを求めあっている様が饒舌に表現されており、夏の風景などの背景描写などと合わさって生気に溢れた性表現となっています。
  長尺のエロシーンであるため、前戯パート・抽挿パートそれぞれに射精シーン・絶頂シーンを設けた上で複数の抜き所を備えた複数ラウンド制を徹底。それぞれの射精・絶頂に至るまでの行為の蓄積に十分なタメがあり、蕩けきり中出しの感覚にアクメで震えるヒロインの痴態を1Pフルで魅せる射精シーンをフィニッシュシーンも含めて複数含有するハイボリュームな濡れ場を形成しています。

  ストーリー性としてはこの作家さんにしてはマイルドで、ハーレムエロの幸福感をよりストレートに楽しめる作品ですが、ストーリー全体として締まった印象がちゃんとあるのも嬉しいところ。
あとがきによると、次回は“真逆で派手な感じ”の作品にしたいとのことで、大変楽しみですな。