PisIsLove.jpg  東村アキコ先生の『かくかくしかじか』最終第5巻(集英社)を読みました。先生への思慕と懺悔が入り混じる切ない話でしたが、決して暗く内向きなのではなく、非常に力強く前向きに(東村先生自身を含め)描いているのが印象的であり、また救われました。
読み終えて表紙の優しくも力強い先生の姿を見返すと、先生の力強い“描け”の言葉が響いてきそうな感じがします。

  さて本日は、高城ごーや先生の『ピス is ラブ』(ティーアイネット)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『おしっこ×おしっ娘』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
おしっこ大讃歌が流れる中、おしっこ愛が繋いだラブストーリー&おしっこ塗れのラブラブHが詰まった1冊となっています。

PisIsLove1.jpg  収録作は、おしっこエロを描く同人作家の主人公がやはりおしっこエロを描く人気同人作家の女性と出会い、二人のおしっこ愛で意気投合して付きあい始め、そこにやはりおしっこを愛する女の子が登場して~な中編「にょうカプ!」シリーズ全4話(←参照 二人ともおしっこエッチは未経験ですが張り合ってしまい・・・!? 同シリーズ第1話「にょうカプ!」より)+描き下ろしおまけ漫画2P、および読み切り形式の短編「こたつの中で・・・?」。
収録本数こそ計5本と少ないですが、描き下ろし作品を除く1話・作当りのページ数は20~52P(平均39P)と個々のエピソードのボリュームはかなり多くなっています。基本的には軽く穏やかな読み口ですが、中編作は続きモノとしての起承転結がはっきりしている分、適度な読み応えがあり、各話のボリュームの大きさもあってエロの満腹感も強く仕上がっています。

【黄金水の架け橋で結ばれたおしっこラバーの純愛譚】
  明るく楽しいコメディ調に整えたハートフルなラブストーリーとおしっこ大好き要素が奇跡のケミストリーを生み出すというユニークな作風で独自の地位を確立した作家さんであり、今回もブレることなくその路線をひた走ります。
おしっこ愛で結ばれた主人公とヒロインに加え、更に溢れんばかりのおしっこ愛を持つ天真爛漫な美少女・きららちゃんが加わることで話の賑やかさとおしっこプレイの幅を増すことに貢献していますが、このサブヒロインの存在が主人公とヒロインの関係性をより強固にしていくことも作劇上のポイントでしょう。
きららちゃんの存在にヒロインがもやもやした感情を抱くことはあるものの、深刻な三角関係は明瞭に回避されており、またきららちゃんは二人の確かな絆そのものを愛して二人のおしっこラブ模様を後押しするキャラクターとなっています。
PisIsLove2.jpg  「好きな想いだけおしっこが溜まるんだよ❤」「おしっこの・・・天使!!」「日常生活におしっこを染み込ませる それこそが究極のおしっこ!」「三人をつなぐ熱い絆 愛情 友情 そして何よりおしっこー!」(全て原文ママ)などと交されるぶっ飛んだ愛の台詞の数々も印象的ですし、おしっこと二人の愛を高らかに謳い上げながらパレードを組み、二人の出会いの地であるビックサイトへ行進して目出度くプロポーズという、まるでミュージカル映画の様な演出の大団円は非常にユニークで(←参照 世界に溢れるおしっこ愛 中編第4話「にょう×コン」より)、一切の照れを示さずにこれを描ききる胆力には感服しました。
  斯様に色々とエキセントリックな要素が含まれていますが、ストーリーの根幹はあくまで真っ直ぐな恋愛ストーリーであり、お互いの趣味を分かり合えるパートナーとの信頼や、純粋な好奇心で自分たちの趣味を深めていくことを素直に称揚するストーリーは誠実で健康的なものであると言えるでしょう。

【おしっこ愛で結ばれる巨乳美女&貧乳ヒロイン】
  メインヒロインである春香さんは女子大生であり、サブヒロインであるきららちゃんは見た目はちっこいお子ちゃまキャラクターですが、本人が大人だと言っているし、劇団の座長も務めているので二人とも成人女性でしょう(お察し下さい)。なお、短編「こたつの中で・・・?」に登場する義妹ヒロインはおそらくローティーン級。
負けず嫌いであったりきららちゃんの登場に恋敵かと焦ったりと不器用な面も見せるメインヒロイン・春香さんですが、基本的には優しく純粋な性格であり、きららちゃんの熱心なサポートもあって主人公と晴れて結ばれるポジション。
また、きららちゃんに関しては、二人を大切な尿友(原文ママ)として共におしっこエッチを励むと共に、二人の結婚をサポートするなど作品を強力に推し進める心優しいサポートキャラであると共に、天真爛漫で行動的である故にバンバン飛び出るエキセントリックな言動もあってメインヒロインを喰うレベルで存在感のあるキャラとなっています。
PisIsLove3.jpg  健康的な肉感のボディにもっちり柔らかボリューミィな巨乳&桃尻&ぷっくらパイパン股間を装備という、清楚な見た目&肉感エロボディの持ち主である春香さんと、金髪ドリルツインテというアニメアニメしたキャラデザに、肉感の薄い低身長・ほっそりボディにぺたんこバスト&小ぶりヒップ&パイパンま○こというロリボディの持ち主であるきららちゃんのデザインは好対照(←参照 ディナーはおしっこ 中編第4話「にょう×コン」より)。
なお、この二人のヒロインも魅力的ですし、男性主人公についても変態性癖に時に付きまとう後ろ暗さや被虐/嗜虐性を感じさせることのない誠実な人物として描かれており、恋愛エロとしての気持ち良さに貢献しています。
  既に中堅と位置付けてもよいキャリアを積んだ作家さんであり、モダンなキャッチーさのある快活なアニメ/エロゲー絵柄は表紙とほぼ完全互換で安定。今回はチアフルに動き回るきららちゃんに関してコミカルな描写や絵柄が目立ったのも素敵でした。

【黄金水を飲んだり浴びたりな熱っぽいラブラブH】
  中編第1話のようにセックスとおしっこプレイの数々のシークエンスをかなりの長尺でじっくり描くケースもあれば、きららちゃんの提案でおしっこ修行に明け暮れる第3話の様に複数のエロシチュエーション・プレイを詰め込むケースもありますが、共にエロの分量はたっぷりと用意。
  繰り返し述べている通り、おしっこ愛に包まれた作品であることもあって、前戯パートを中心として、お互いに飲んだり飲まれたりな飲尿(主に股間で直飲み)や相手の体や顔に黄金水をかけるおしっこシャワー、野外放尿などの羞恥プレイなどのおしっこプレイを多数搭載。高城先生の作品においては、おしっこは不浄なものとして描かれるのではなく、愛する相手から放出される黄金色の素敵なサムシングとして描かれているため、スカトロ的な不潔さをほとんど感じさせないのも一つのポイントでしょう。
PisIsLove4.jpg主人公は春香さんを誠実に愛していることもあって、きららちゃんは素股止まりで挿入はないのですが、抽挿パートに該当するシークエンスに突入しても、ピストンの快感で絶頂を迎えてお漏らししたり、フィニッシュシーンでは男性側の射精に合わせて放尿したりで(←参照 ぶっかけ&お漏らし 中編第2話「にょうとも!」より)、おしっこ要素を全編にわたって漏らさず投入しています。
  ヒロイン二人との3Pエッチも和気藹々として描かれていると共に、メインヒロインとのラブラブHでは互いの恋愛感情を確かめ合う睦み合いとして描かれていることもあり、エロにガツガツとした十分なパワフル感やアブノーマル要素としての酩酊感は持ちつつ、ポジティブな雰囲気に包まれているのも一つの特徴。
快感に蕩ける熱っぽい表情や、身もだえする肢体とそれをしっとりと濡らす各種淫液の描写、舌足らずになりながらも夢中で行為や感覚を実況する説明エロ台詞に挿入感を強調する断面図など(比較的珍しいち○こ断面図もあり)、あまり特殊なエロ演出を使用せずにスタンダードな演出手法を適度な密度で盛り込んだエロ描写にも安定感があります。
  おしっこ特化ながら、ピストン運動の躍動感と適度な甘ったるい雰囲気からがっつり膣内射精を決め込む一連の流れで抜きツールとしてのスタンダードな強力さを有しており、複数ラウンド制の中で大ゴマ~2P見開きでのボリューミィな中出しフィニッシュでパワフルに〆ています。

  “おしっこは可愛い!!おしっ娘は世界の人々を幸せにしまう!!”という表帯の文句が忠実に表現された作品であり、中編ラストのおしっこ愛を讃えるパレードに読者自身も混ざっていけるような祝祭感さえあるおしっこエロ漫画でした。
主人公たちの尿友であり、溢れんばかりのおしっこ愛を持つおしっこエンジェルのきららちゃんが可愛かったですねぇ。