SweetMeat.jpg TVアニメ『SHIROBAKO』第23話「続・ちゃぶだい返し」を観ました。作中で制作している「第三飛行少女隊」のストーリー展開と、作中の登場人物のリンクが後半の面白さですが、両者のリンケージの集大成的な回だったと思います。
ずかちゃんがようやく報われて嬉しかったですし、“夢に近づきました”の台詞を演じるシーンは前述のリンクが最大限に効果を発揮したなと唸らされました。

  さて本日は、うみうし先生の初単行本『スイートミート』(コアマガジン)のへたレビューです。初単行本、大変楽しみにしておりました。
健康的な色香をまとう綺麗なティーンガールズ達の変態チック性癖とほのぼのラブエロ模様が楽しめる作品集となっています。

  収録作は読み切り形式の短編11作+描き下ろしの読み切り掌編「純愛アンドロイド マトミちゃん」(3P)。描き下ろし掌編については、何かのスピンオフ作品の様にも読めるのですが、管理人には詳細が分かりません。不勉強で申し訳ないです。
描き下ろし掌編を除き、1作当りのページ数は16~20P(平均18P強)と標準をやや下回る程度のボリュームで推移。口当たりがよくリズミカルな作劇と、濃過ぎず薄すぎずな適度な密度と分量で描かれたエロとでバランスよく構築された作品群と評し得るでしょう。

【明るく楽しいエロ的青春讃歌】
  作風としては、コミカルで朗らかな雰囲気のラブコメディ・エロコメディとなっており、読み口の軽さ・穏やかさが身上であるタイプ。
このラブコメ的な楽しさを基調としつつ、ヒロイン側の性癖に変態チックな要素を盛り込んでいるのが特徴であり、レズカップルの美少女二人に振り回されたり(短編「園芸部の日常」)、主人公の写真でオナニーにふける女の子が勇気を出して彼をお家に誘ったり(短編「キットイケル」)、真面目な生徒会長さんがノーパン生活にすっかりハマってしまっていたり(短編「のーぱん生徒会長」)など、ヒロイン側が展開を主導するケースが多いのも特徴でしょう。
SweetMeat1.jpgアブノーマルな性癖を面白みとしつつ、そういったヒロイン達の性癖を倫理から逸脱したもの、“異常”なものとして描くのではなく、あくまで彼女達の個性として描いており、明るく朗らかな雰囲気の中で(←参照 “あっ”じゃないが 短編「楽しい同人ライフ!」より)、それらの性癖が性愛を通じて肯定されていることで、作品としてのポジティブさを生んでいます。
  恋愛感情の描写については、エロまっしぐらで元気に突き進むエロコメ系統もあればほんのり甘酸っぱい恋模様も混ぜ込むタイプのラブコメもありますが、基本的にはそれほどメインのテーマとなっているわけではなく、ストーリーそのものとしての面白みは乏しめ。
とは言え、変態ガール達と一緒に楽しくラブエロ模様を繰り広げる男性キャラクター達も親しみやすく描かれており、ヒロイン達の性癖面も含め、彼ら彼女らの在り様を素直に肯定する心地よい青春讃歌となっている印象は非常に好ましいと感じます。
  恋愛ストーリーとして甘さたっぷりのハッピーエンドでまとめるというよりかは、コミカルな要素でおトボケ風味に混ぜっ返すラストが多い印象ですが、明るく軽くをベースにしながら微笑ましさや優しさも感じさせる作品のラストとしてまとまりの良さがあるスタイルと感じます。

【変態性癖も楽しいキャラ描写につながる美少女ヒロイン】
  女子大生~20代半ば程度のお姉さんタイプなキャラクターも複数名登場しつつ、人数的な主力は女子高生ヒロインとなる陣容。なお、百合カップルの美少女コンビや、双子の姉妹、同人作家とそのアシスタントの女性など、ダブルヒロインとの3Pが楽しめる作品が3作ほど存在しています。
  ヒロイン達については、主人公を肉バイブとして可愛がるレズカップルの先輩コンビや、ツンデレ妹ちゃん、穏やかで真面目そうなメガネっ子ながら実はクラスメイト男子をオナペットに~な大胆ガール、ツンツンどSの様に見えながらも実は拘束目隠しプレイで興奮しちゃうドM彼女さんに、ノーパンライフにハマってしまった生徒会長さんなどなど、変態性癖を持ちつつそれも併せて楽しいキャラメイクになっています。
設定に合わせて学校の制服を着用することが多く(1名ほど女子大生がノリで着ているケースあり)、着衣セックスの登場頻度が高いことに加えて、アニメのコスプレをしながら彼女さんと女装少年のエッチがあったり、ファミレス店長さんのがウェイトレス姿でイケメン喰いしたりと、着衣面でヒロイン達の華やかさを増しているのも○。
  キャラデザインにおいて華やかさもありつつ、萌えっぽさや色気をたっぷり充填するタイプではなく、カラッとした健康的な色気が自然に香るタイプの女の子という印象が先行。濃密な艶っぽさや、あざとさ全開のキュートネスを求める方は避けるべきでしょうが、お話の快活さとこのキャラデザの親和性の高さは一つの美点。
SweetMeat2.jpgボディデザインについても、ふんわりマシュマロおぱーいとしなやかボディ、ぷりんとした桃尻がバランスよく組み合わさった、端正で綺麗な女体として描かれていると感じます(←参照 揉み上げる柔らかおっぱい! 短編「のーぱん生徒会長」より)。すらっと伸びる手足や、胴の長さも含めて等身高めに取ることで、全体的には比較的スレンダーな印象があるスタイル。
  短編「Running to Maldives」のみ、初出がなんと11年前という作品であるため、絵柄がものすごく異なっていますが、それを除けば絵柄は単行本を通してほぼ安定。コミカルシーンでの漫画チックな表現やデフォルメなども含め、特別な個性こそ無いながらも万人受けしそうなキャッチーさと適度な修飾性がある二次元絵柄は安心感のある魅力でしょう。

【しなかやかボディが熱っぽく蕩ける程好い濃度のエロ描写】
  ページ数の都合上、たっぷり長尺のエロシーンとは言い難く、特に中核となるべき抽挿パートが短いケースもあるのは難点な一方、導入パートにおいてヒロイン達のちょっと特殊な性癖についてエロ描写を交えつつの説明を織り込んでいる為、概ね最初から最後までエッチな描写が楽しめる作りになっています。
SweetMeat3.jpg  前述した様に、ヒロインのキャラ設定にはアブノーマルな性癖が絡められており、エロシチュエーションでもその性癖を発揮。レズカップルがいちゃいちゃHしている最中に肉バイブとしてオモチャにされたり(←参照 お助け参加で3Pセックス 短編「園芸部の日常」より)、コスプレ趣味のカップルさんが女装した彼氏君が彼女さんのきわどい衣装に興奮してスリルのある羞恥系セックスに発展したり(短編「バカップルコス」)、普段は勝ち気な女の子が拘束目隠しプレイで興奮したり(短編「調子のりすぎ」)と、和姦エロをベースとしつつプレイやシチュエーションにそれぞれ異なる変態チックな味付けをしています。
そういった味付けの変化こそありますが、和姦エロの雰囲気を損なうことはなく、“エッチしたい!”という素直な性欲や好奇心、“大好きな相手とつながりたい!気持ち良くしたい!”というこれまた素朴な恋愛感情を駆動因として各種プレイを展開していく流れとなっています。
  ヒロインの性癖に合ったプレイを織り込んでいくためにも、前戯パート→抽挿パートというスタンダードな展開には必ずしもこだわっておらず、普通のピストン運動からアブノーマルプレイ、そしてまた通常ピストンといった展開もあり、柔らかボディを愛撫したりフェラやパイズリで積極的ご奉仕の前戯描写、淫蜜に濡れるパイパンま○こに出し入れするピストン描写、そして各種プレイを次々と切り替えていくスタイルと言えるでしょう。
SweetMeat4.jpgヒロインの端正な美貌や女体が、セックスの快感と高揚に包まれて熱っぽく蕩ける痴態描写は、ビクビクと反応する肢体の描写や擬音、切れ切れに紡ぎ出される嬌声やエロ台詞、ある程度の激しさや力強さのある体の動きで一定の攻撃性を担保しつつ、量的な過剰さや質的な過激さは抑えたマイルド寄りのスタイル(←参照 短編「調子のりすぎ」より)。
  しなやかに快感に反応する肢体全体のダイナミックな描写と結合部や表情のアップ描写を組み合わせ、乳揉みや乳首弄りなどの手数も加えたエロ作画は、せっかくの射精シーンが小ゴマになるなど多少の配分の悪さも感じつつ、ピストン描写からの中出しフィニッシュと前戯パートのぶっかけ描写等とで複数ラウンド制のエロシーンを構成しています。

  テンポがよく、またほのぼのとした気分になる快活な作劇と、抜きツールとしての実用性がありつつクドさのないエロシーンとでまとまりのよい作品構築であると感じます。
個人的には、レズカップルの先輩コンビに振り回されつつがっつり3Pセックスにも突入な短編「園芸部の日常」と、ファミレス制服姿の美人店長さんのエロエロサービスを受けられる短編「面接で・・・」がお気に入りでございます。