
あと、パピのお父さん(黒ギャル好き)とは、仲良くなれそうな気がします。
さて本日は、TAKE先生の『蝕胎ノ夜 淫獄ノ契』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『ラストプリズン』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
肉感巨乳ボディの美女達がハードな凌辱劇や寝取られ展開に巻き込まれて堕ちてゆく作品集となっています。

1話・作当りのページ数は20~24P(平均21P)と中の下クラスのボリュームで推移。収録本数の都合上、単行本としての厚みはあまり無いのですが、凌辱・寝取られ系としての話のヘビィネスと肉感ボディの存在感も活かしたエロのボリューム感とで相応の読み応えがある1冊となっています。
【キルタイムお家芸のファンタジー凌辱+寝取られ展開】
気高い精神の持ち主である美女や強さを誇る戦闘美少女が、悪漢や魔物達の卑劣な罠や脅迫によって凌辱劇に巻き込まれ、必死に抗いながらも更なる凌辱や姦計によって憐れ快楽の奴隷に堕ちていくという、キルタイム系伝統の凌辱エロが今単行本でもメイン。
敵国の捕虜となった誇り高い女軍人が部下の命を守るために、強制露出・性処理係の恥辱を受ける短編「戦渦の徒花」や、廃校に閉じ込められた柔道部少女達が次々と悪漢達にレイプされていく短編「ザ・ハンティング」の様にストレートな凌辱エロもある一方、中編作に代表されるように、今単行本では寝取られ要素をメインとした方向性が特徴となっています。
短編「人妻倶楽部」では現代日本を舞台として、家計を助けようとした貞淑な人妻さんが売春での快楽に溺れてしまう様が描かれていますが、中編作と短編「背徳の虜囚妻テレサ」ではファンタジー世界での嫁寝取られエロとなっているのが面白いところ。
両作品とも、ファンタジー要素を寝取られ展開に上手く盛り込んでいますが、特に中編「山狗姫 淫虐の嫁入り」については、“種族を超えた愛”という、エロ漫画を含めたファンタジー作品において成就するべき貴重な信頼関係として扱われるものを敢えて踏み躙った形になっているのが醍醐味と評し得ます。

快楽の泥沼に沈み切り、狂気の喜悦でのみ満たされた精神状態となったヒロインの痴態を提示する後味の悪いバットエンドまで、概ね冒頭の時点から見通せるオーソドックスなストーリー展開ではありますが、それ故に鉄板の魅力が分かり易く組み入れられているとも言えるでしょう。
【弾力溢れる巨乳&巨尻と引き締まったウェストの美女】
短編「ザ・ハンティング」ではハイティーン級と思しき格闘美少女が登場していますが、中編作の山狗族を総べる女王様ヒロインや短編「背徳の虜囚妻テレサ」「人妻倶楽部」の若奥様、短編「戦渦の徒花」の若き女軍人など、ある程度年齢を重ねた故の誇りや貞淑さを有するヒロインとして描かれています。
ヒロイン達の戦闘能力の高さや、軍人や姫といった立場としての気高さを作品中でアピールしつつ、それを奸智と快楽によって圧倒するという征服欲・嗜虐性がファンタジー凌辱エロとしての特性であり、それを踏襲しつつ、寝取られ系作品ではヒロイン達の夫への一途な愛情を描くことで、それが破断させられる絶望感を喚起。
古典的なセーラー服の女子高生ヒロインや、調教過程に伴って徐々に露骨なエロ下着などを着用させられる人妻キャラなどに加え、獣耳&ケモ尻尾の獣人ヒロインや剣と魔法のRPG的世界観の衣装を着た修道女の若奥様など、キャラクターデザインや衣装もファンタジー系らしいものを用意。

なお、この肉感的な女体をガンガン攻めまくって性的快楽で圧倒する悪役の男性キャラクター達については、強面で筋骨隆々のマッチョメンであったり下卑た表情で舌なめずりする醜悪な中年男性達であったりで、ヒロインとの美醜の対比や欲望の暴力性・狡猾さの強調に寄与。
90年代のエロ漫画を思い出させる、オールドスクールな二次元絵柄であり、肉感ボディのどストレートなエロさとアニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーさがむしろアンバランスに両立することに魅力があるタイプであることもあって、特に若い方では好みは分かれるかもしれません。絵柄自体は単行本を通して安定しており、各種演出なども含めて密度の高い作画が維持されているのも◎。
【肉感ボディをガンガン攻め立てるマッシブな凌辱描写】
定番の凌辱展開に素直に乗っている分、濡れ場への移行は非常にスムーズであって量的に満腹感のあるエロシーンを提供しつつ、肉感たっぷりの巨乳&巨尻ボディが激しい責めにもみくちゃにされて白濁液に塗れていく肢体描写の質的なボリューム感も強く仕上げられています。
上述した様に、寝取られ系・凌辱系の作品が中心であり、短編作と中編作で変容していく過程の攻防や経過の描写には長短の差がありますが、共に悪役側の姦計や媚薬などのギミックによって抵抗を封じられ、徐々に快楽の虜へと堕ちていくというシークエンスは一定の段階を踏んで描く王道的なスタイル。
短編「戦渦の徒花」では強制露出プレイによる辱めに特化したエロシチュエーション、寝取られ系作品では愛する夫に隠れながらの凌辱や夫婦の寝室での凌辱&屈服宣言、性器だけでなく未開通のアナルの純潔も敢えて奪う展開など、定番のプレイを搭載しています。

マッチョボディの強い握力で揉みしだかれる弾力バストや、強直が激しく出し入れされるぷっくり股間のパイパンま○こ、がっちりホールドされて為すがままにピストンされるボディ全体などを迫力豊かに魅せ付けるマッシブなエロ作画も特徴的であり、濁音の多いヘビィな擬音を奏でたり、白濁液や汗、涙などの液汁描写をたっぷり塗したりで、行為の激しさや女体そのもののエロスを強調する演出で彩ります。
男性側が一方的に腰を振りまくってズボズボと秘所を掘削し、余ったち○こが口やアナルにも挿入して全身を蹂躙するブルータルなエロ描写であり、ぶっかけや中出しを連発する複数ラウンド制のドライブ感で突き進みつつ、フィニッシュは白濁液を全身と子宮で受け止めて、快楽への敗北宣言を絶叫しながらアクメに震えるハードな痴態でこれまたパワフルにオーラスを飾っています。
寝取られ要素も加わって、ファンタジー凌辱エロとしての重みやダークさがより増した印象のある3冊目という印象。ストレートに凌辱モノであり、マチズモ全開であることもあって好みは分かれると思いますが、その辺りが問題ないのであれば、パワフルな抜きツールであることは確かでしょう。
個人的には、寝取られ調教の過程を続きモノとしてじっくり描けていた中編作と、凛々しい女軍人さんの肉感ボディを辱める短編「戦渦の徒花」が特にお気に入りでございます。