
三門チームの隠し玉と思しき筋骨隆々の男性はなんの動物の能力なんでしょうね?
さて本日は、稲鳴四季先生の『女子校生受精カタログ』(ヒット出版社)のへたレビューです。前単行本(初単行本)は未読で恐縮ですが、見本を眺めてみると良さそうなので今回は購入しました。
肉感ボディの女子高生ヒロインをとっかえひっかえエッチできるドリーミーな優良抜きツールとなっております。

描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は14~26P(平均23P弱)と標準的な部類。シナリオ的な読み応えはほぼありませんが、その分エロの満腹感が明瞭に優先された作りとなっています。
【欲望に素直ながら登場人物によって穏やかさを保つ作劇】
何ともストレートな単行本タイトルですが、作風についても“女子高生ヒロインとがっつりファックしてぇなぁ!”という下品ではありつつポピュラーな欲望に非常に素直なスタイル。
このスタイルにおいて、マジックアイテムで学園の美少女を操ってエッチしまくりな中編「キミヲウワガキ」や、真面目に強化練習しようとする競泳ガールと顧問の先生にプールを貸す代償に部員の性欲処理をさせる短編「季節外れの褐色水泳」など、サクサクとエロシーンに突入させる仕掛けも万端。

そういったシチュエーションにおける征服欲などは一定程度付随していますが、大きなポイントは、男性的な欲望に忠実な展開ではありつつ、それらの状況を駆動しているのはヒロイン達自身の熱意や恋愛感情によるものということでしょう。
このため、ヒロイン達が一方的な被害者となってしまうことはなく、彼女達なりの積極性を示すことである程度穏やかなラストに収束していきます。また、幼馴染さんの歪められていない愛情を知ることで自らの行為を反省し謝罪する中編作の主人公など、エロに素直に活躍する一方で、一定の誠実さはあり、彼女達を都合よく利用するだけの悪人にはなっていない男性キャラクターも穏やかなまとめに貢献。
ちょっとブラックな要素を絡めることもあり、また中編作の様に一定のシリアスさがあったりすることもあれば、お気楽ノリ全開ということもあるため、作品の方向性を総括することが難しいのですが、欲望を素直に解き放ちつつ読み口を柔らかくしたユーザーフレンドリーな作品構築は共通していると感じます。
【巨乳美少女な複数ヒロインが同時に楽しめるウハウハ感】
短編「つぼみめしべ熟れめしべ」の母娘コンビのママさんや、短編「季節外れの褐色水泳」にサブヒロインとして登場する女教師さんなど、20代後半~30代前半程度と思しき大人ヒロインも少数名登場していますが、単行本タイトル通りに女子高生ヒロインが主力の陣容。

明確なキャラクター属性を付けるスタイルではありませんが、真面目で清楚な美少女やちょっとお馬鹿な元気娘、優しく穏やかな年上ママンに健気にスポーツに打ち込む部活ガールなど、多彩な女子高生キャラを用意しつつ、彼女達がエロシーンでは派手に乱れるという変化が醍醐味でしょう。
なお、女子高生ヒロインということもあり、狭義の制服を着たままでの着衣セックスが多いのも嬉しいところ。
女性キャラクターが多数ということもあって、貧乳キャラクターも複数名登場していますが、基本的にはたっぷりもちもちバストを備えたヒロインがメイン。貧乳キャラでは比較的ほっそりとした女体設計になっているのに対し、巨球キャラでは乳尻だけ肉感を強調したデザインではなく、肢体全体に健康的な肉付きがあるタイプで描き分けが為されています。
華やかなキャッチーさやあざとい萌えっぽさなどはあまりなく、いい意味で阿吽系列らしい、多少オールドスクール寄りの漫画絵柄。古臭さを感じることはあまりなく、ヒロイン達の健康的な色香との相性がよい絵柄なので、訴求層は広いと言えるでしょう。
【女子高生の肉感ボディが濡れて乱れる複数人セックス】
上述した様に、ヒロイン側の積極性や野郎連中の素直な性欲、イージーな展開もあってエロシーンへの移行は早く、十分なページ数をがっつりとエロシーンに割り振った明瞭な抜きツールであり、複数ヒロインのゴージャス感や女体の肉感もあって質的なボリューム感も目立っています。
輪姦エロやお薬をキメての乱交、催眠術で操って強制ラブラブHなど、一定の嗜虐性のあるエロシチュエーションもありますが、そういった場合でもヒロイン側が積極性を示して快感を満喫していくのは共通していますし、また前提条件こそ異なりつつ総じて和姦エロがメインではあるでしょう。
手マンや乳揉みでヒロインの快感と興奮を高めたり、フェラで白濁液をこってり口内射精したりな前戯パートは比較的短めで、早々に挿入してからの抽挿パートに移行しますが、このことは決して手数の少なさにはなっておらず、複数ヒロインと同時にHということもあって挿入後も各種プレイを追加できるのは嬉しいところ。

複数ラウンド制の中でぶっかけられたり中出しされたりで飛び散る白濁液や母乳などの液汁描写、とろんと潤んだ瞳な蕩け顔、襞襞がち○こに絡みついたり、子宮口がノックされたりな断面図など、スタンダードなエロ演出で肉感ボディの痴態の迫力という実用面での主力を後方支援。
孕ませセックスという点を意識させる台詞回しやエロシチュも比較的多いですが、それがエロの味付けのメインかと言うとそうでもないでしょう。がっつり中出しフィニッシュを決め込んだ後に、おまけ漫画も含めてフェラやダブルパイズリで更にち○こにご奉仕な後戯を追加投入しているのも複数ラウンド制の多幸感に寄与しています。
明確な抜きツールであり、野郎連中の好き放題を楽しみつつ、適度な読み口の良さを残している作品群と言えるでしょう。
個人的には、日焼け貧乳ガールと豊満女教師さんを輪姦エロ開発な短編「季節外れの褐色水泳」と、告白の勇気を出すためと称して元気娘と真面目娘を乱交エロ調教な短編「白濁告白」に愚息がお世話になりました。