SexLifeOfMissKurokawa.jpg ヤマザキマリ先生&とり・みき先生の『プリニウス』第1・2巻(新潮社)を読みました。堂々と我が道を行く奇才・プリニウス氏が主人公ですが、反対に猜疑と孤独に苦しむ皇帝ネロの姿も印象的な作品です。
ネロの苦しみを考えると、書物からの知識そのものではなく、「(私の為に)何かを伝えたいと思う人間の気持ち」を求める第9話のネロの台詞は胸を打ちました。

  さて本日は、琴義弓介先生の『地味巨乳黒川さんのえっちな性活』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『アンミツのいっパイ❤コスってあげる』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
スレンダー爆乳ボディなヒロイン達とエロ三昧な青春ラブストーリー&変態エロ修行が楽しめる作品集となっています。

SexLifeOfMissKurokawa1.jpg  収録作は、自身の爆乳がコンプレックスとなり極度の人見知りで地味なファッションながら爆乳の女子大生・黒川さんとお近づきになりたいと思っていた主人公が、ひょんなことから社交的になりたい彼女に変態プレイを通じて協力することになる長編「巨乳隠すは七難暴く!?」全7話(←参照 エロ水着を着て度胸を付ける特訓 同長編第3話より)、および読み切り形式の短編・掌編3作。
フルカラー掌編「ママモン」(6P)を除き、1話・作当りのページ数は全て20Pと中の下クラスのボリュームで固定。総じて軽く穏やかな読み口に仕上がりつつ、軽過ぎないシナリオワークと爆乳ボディの存在感にも支えられて満腹感のあるエロとで構築されていると評し得るでしょう。

【ヒロインの魅力とコミカルさでテンポよく読ませる作劇】
  ヒロイン・黒川さんの“秘密”を知った主人公が彼女に様々な変態プレイを強要して~と書いてしまうと脅迫・調教モノの様な設定の長編「巨乳隠すは七難暴く!?」ですが、そういった方向性を持つ作品ではなく、コミュニケーションが極度に不得手で引っ込み思案である彼女を矯正するという善意が基調となっているのが一つのポイント。
主人公の青年のやや強引なプレイ強制なども認められますが、彼に振り回されながらもエロ特訓の甲斐もあって徐々に逞しくなっていき、主人公への信頼や愛情が深まっていくことも彼女の成長・自己肯定に寄与するなど、ストーリーとして非常に前向きであると言えるでしょう。
db484249.jpg  自信を付けるために大学のミスコンへの出場を決め、票のエロ的買収工作や黒川さんと色々と対照的なライバルヒロインとのエロバトルに奮闘する様子を終盤で描き(←参照 華やかな金髪&美巨乳の榊さんVS地味系美人の黒髪&垂れ爆乳の黒川さん 長編「巨乳隠すは七難暴く!?」第6話より)、エロ的なお約束を果たすと共に、ハッピーエンドへと落着しています。
前作「アンミツ」シリーズとは逆に、助平男子の主人公がお話を牽引していますが、ヒロインのキャラクターとしての魅力を中核に据えているのは同様であり、登場人物達の掛け合いなどのコミカルさもあって、テンポ良く読ませることに貢献しています。
その一方で、お馬鹿コメディとしての軽薄な方向に行き過ぎない様に調整がされており、アブノーマルエロ・調教モノとしての淫靡さ・背徳感も、明るい雰囲気を阻害しない程度に含ませています。
  短編「BE QUIET!」「「NO」と言えないキミがすき❤」の2作についても、初々しく甘酸っぱいラブエロ模様をくどくならない程度に織り込んで、テンション任せのラブコメにはない適度な奥行きを作劇に生んでいます。なお、これらに対して、掌編「ママモン」はポ○モンよろしくエロエロなママさんを召還して互いのライフポイントを削り合う(お察し下さい)というフルスロットルなお馬鹿エロコメとなっています。

【スレンダーボディと程良く下品な爆乳描写】
  長編および短編「BE QUIET!」は女子大生ヒロイン、短編「「NO」と言えないキミがすき❤」は女子高生ヒロイン、そして掌編「ママモン」は30代半ば~後半と思しき美熟女なママさんがダブルで登場とある程度のバラつきがありますが、後述するボディデザインもあって成熟した色気があるタイプなのは共通。
  前述した様に長編作は、メインヒロイン・黒川さんの魅力で牽引する作品であり、コミュ障でコンプレックス持ちながら自分を変えるためにエロ的に奮闘し、徐々に逞しい一面を見せたり、落ち込んだり、はたまた主人公に一途な面を見せたりと、振り回されながらも健気に頑張って成長する黒川さんの多面的なキャラクター性が生きているのが○。
長編作でライバルキャラとして登場する、華やかな見た目で女王様的な自信家の榊さんも好対照な魅力を以て黒川さんを引き立てていますし、短編2作のヒロインもツンデレ幼馴染タイプや主人公を励ますエロお姉さんタイプとして、恋愛エロの幸福感を形成しています。
  ヒロインによって多少の肉付きの際はありますが、基本的には等身高めのスレンダーボディにボリューム感たっぷりの爆乳とおぱーいに比べれば肉付き弱めのお尻を組み合わせたボディデザインで統一。すらっとした手足や細いウェストに比して、爆乳が非常に激しく主張する、悪く言えばピーキーなボディバランスではありますが、全体的なスレンダーさと局所的な爆乳の存在感のケミストリー大きな魅力であるのも確か。
SexLifeOfMissKurokawa3.jpg長編作の榊さんの様に、乳首がツンと上を向く形のよい美巨乳(ただ、彼女はニプルファック可能な陥没乳首)を描くケースもありますが、基本的にはそのサイズ故に重力に負け気味なだらしない(褒め言葉)垂れ気味爆乳として描かれており、弾力よりも柔らかさ・重量感を重視するタイプ。乳房のサイズに比例して大きい乳輪や大粒の乳首なども含めて一定の下品さを含むエロさのある爆乳描写と言え(←参照 柔らかく変形するデカ乳輪爆乳 長編第2話より)、このナイスなお下品さは陰毛の茂り具合や逆に剃りたてのざらざら感を強調する股間描写や、皺が寄ったりぽっかり開いたりなアナル描写などの体パーツにも共通する要素。
  大ベテランの作家さんであり、現代的なキャッチーさを有しつつもアダルトなセクシーさを塗り込んで適度な濃さ・重さも美点とする絵柄は単行本を通して安定。作画密度の高さとバランスの良さもあって表紙絵のフルカラー絵と中身のモノクロ絵の間に印象の差異が少ないのも安心材料でしょう。

【おっぱい描写が充実なパワフル和姦】
  短編「BE QUIET!」の様に、セックスへと至る導入パートを丁寧に紡ぐパターンもありますが、最初からエロバトルで突っ走る掌編作や、エロ特訓がストーリーの流れを形成する長編作の様に、エロシーンの比重を高くとっており、シナリオを形成しつつ抜きツールとして十分な尺を確保。
  基本的にはいずれの作品も和姦ではあり、掌編「ママモン」ではアッパーなお馬鹿テイストの中でエロエロなママさんヒロインとの乱交&近親相姦が、短編2作では正統派なラブラブHが描かれていますが、長編作については純粋な和姦エロもありつつ、前述した通りに変態チックなプレイでの調教エロがメイン。
黒川さんとキグルミの中に一緒に入ってセックスしながら演技したり、プールで露出Hをしたり、アナルセックスが好きになってしまったり、ライバルキャラと乱交でのエロ勝負をしたりと各種変態プレイも搭載。ミスコン優勝のための作戦としてエロサービスによる買収工作をしたり、目隠しをして主人公以外の男性にセックスさせられたりと、スワッピング的な要素のあるプレイもあるため、黒川さんの爆乳ボディを独占したい諸氏には減点材料となりえますが、他の男性に心まで寝取られることはなく、あくまでプレイと特訓の一環ではあります。
  ヒロインの爆乳の柔らかさや迫力を重視する絵作りは前戯・抽挿の両パートで一貫しており、柔肉を揉んだり伸ばしたり、乳首をつまんだりで感触を楽しむと共に、ち○こを完全に包み込むパイズリ描写とそこからの射精シーンなどで前戯パートを形成。
SexLifeOfMissKurokawa4.jpg抽挿パートにおいても爆乳が激しく揺れ弾んだり、重たげにゆさゆさと揺れ動いたり、ピストンしながら性感帯の乳首を攻めたりとおっぱい描写に注力しつつ、スレンダーボディがしなやかに動き回る様を活写しており、演出を適量載せつつも、肢体描写のエロさそのもので勝負するスタイル(←参照 長編第1話より)。その分、ヒロイン達が羞恥や快楽に染まる色っぽい表情付けや、結合部アップで性器や表情、おっぱいを同時に見せるハイカロリーな構図など、基本的な手法が分かり易く煽情性に直結しています。
  エロ展開終盤ではコマ枠を排除して、複数アングルを入れ込ませた密度の高い1P~見開きを構成するスタイルをよく投入しますが、今回はコマ割りを残すパターンが多く、行為の連続性や対比などを意識させて大ゴマ~1Pフルでの膣内射精やアナル中出しへとスムーズに連結させる手法となっています。フィニッシュシーンをド派手に演出で彩るタイプではないですが、ヒロインの絶頂ボイスと飛び散る白濁液とで十分な盛り上がりを為しています。

  “明るくコミカルな調教モノ”として、エロの背徳感・アブノーマルさとシナリオ全体の前向きで明るい雰囲気がよくかみ合っており、ヒロイン・黒川さんの魅力もエロの実用性とシナリオの楽しさを大いに高めています。
掌編「ママモン」の勢いの良さも大好きですが、黒川さんの爆乳ボディを色々なプレイで楽しめる長編作がなんといっても最愛でございます。スレンダー爆乳ボディを愛する諸氏には特にお勧めですよ。