SMApartment.jpg  長谷川哲也先生の『ナポレオン 覇道進撃』第8巻(少年画報社)を読みました。お世話になったサンソン親方の訃報に涙を流すボロボロ涙を流すビクトルの姿に、馬鹿だけど相変わらずいい奴だなぁと感じました。
ロシア軍に対する完勝をもたらしたネイ元帥の純粋な勇気、さすが“勇者の中の勇者”と称される元帥ですねぇ!

  さて本日は、まるキ堂先生の『SM団地~マゾメスヘブン~』(ティーアイネット)の遅延へたレビューです。なお、先生の前単行本『優等生むちむち痴獄』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
むっちり肉感ボディの美女達がドM性癖を曝け出してハードなアクメに溺れるSMハーレム展開が楽しめる1冊となっております。

SMApartment1.jpg  収録作は、普段は好青年だがSM趣味でドSな主人公が引っ越してきた団地は住人が美人さん揃いの上に、彼女達が雌豚と化すSMプレイが楽しめる“夜の自治会”が開催されており~なタイトル長編「SM団地」(←参照 普段は勝ち気な自治会長夫人が 同長編第1話より)、およびツンデレな教え子ちゃんに愛のメス奴隷調教な短編「なまイき❤アナルレッスン」。
1話・作当りのページ数は16~20P(平均20P弱)と、大ボリュームを誇ることの多いTI勢としては控えめな部類ながら中の下クラスの水準。シナリオ的な読み応えはさほどありませんが、テンポ良く展開を読ませる作りであり、変態エロを主題にしている分、エロの満腹感も相応に強いと感じます。

【ラブコメ的な定番要素と攻撃的なSMエロのケミストリー】
  引っ越し先の集合住宅で次々と魅力的な美女に出会って彼女達のセックスライフをエンジョイという状況設定は、ラブコメ・エロコメ系統の作品でしばしば認められるハーレム展開のギミックの一つですが、本作は同様の骨子を有しつつエロ面をSM中心の変態性癖に特化させたのが特徴的。
主人公は団地の淫乱美女達と次々と関係を持つことで棚ボタ的なウハウハ感を醸成しつつ、メインヒロインと結ばれ、またそれを周囲に祝ってもらうと共にラストの大乱交でシナリオをまとめるという流れは、アパートハーレムものとしての定番展開を踏襲したものと言えるでしょう。
  このベタな展開故に、この作家さんのこれまでの作風に比して重苦しかったり愛憎がせめぎ合うウェットさがあったりということはほとんど無く、主人公のエロライフと、主人公の友人である青年と幼馴染の女子学生との変態性癖の開花ストーリーの二つの軸を以てシナリオを比較的軽快に進めていきます
SMApartment2.jpgとは言え、強烈な性癖の解放感を描くと同時に、その反動としての暗い影やそれに没頭せざるをえない“業”を特にヒロイン側について描くのもこの作家さんの特徴であり、自身の変態性癖に悩み苦しんだヒロイン・あけみさんが主人公との出会いによってその性癖を肯定され、性的なパートナーとなる流れなどは一定のストーリー要素として機能(←参照 初めての他者からの肯定 長編第6話より)。
凌辱モノではなく、あくまで双方の合意に基づくSMであるという点もそれなりに重要であり、プレイとしての激しさ・攻撃性はありつつ、特殊なプレイに興じる登場人物達はそれぞれ幸福であるという点も、ハードなエロ描写でありつつ全体の雰囲気が比較的穏やかであることに繋がっているでしょう。
  短編「なまイき❤アナルレッスン」についても、ツンツン小生意気娘の素直に慣れない誘惑から棚ボタ的にエロ状況に転がるという流れはベタなラブコメ系と同様でありつつ、そのプレイ内容がSM調教という構成であり、こちらも読みやすさを担保しつつエロはハードに攻めるという、よく言えば一挙両得的な、悪く言えばややどっちつかずな作品構築に仕上がっています。

【柔肉たっぷりの肉感巨乳&巨尻ボディの美女達】
  短編「なまイき❤アナルレッスン」の女子高生ヒロインや、長編「SM団地」のもう一人のメインヒロインといえる女子大生ガールなども登場しつつ、長編作では20代後半~30代半ば程度と思しき人妻さんや未亡人さんが主力を形成。
短編作のヒロインや長編作の女子大生ガールなどのツンツンした気の強い女の子や、長編作において普段はサバサバと勝ち気な性格の自治会長夫人に、大人しく清楚な印象のある未亡人や人妻さんなどの女性キャラクターが登場していますが、実は皆一皮むけばドM性癖の淫乱レディであることは共通しており、そういうものとは分かってはいながらも、強気だったり清楚だったりな日常シーンとメス顔をだらしなく曝け出すエロシーンでの落差は相応に強烈。
SMApartment3.jpg  年齢設定によらず、柔らか駄肉をたっぷりまとった肉感ボディの持ち主として描かれており、たぷんたぷんの柔らか巨乳に適度な量感のある腹部、安産型のマッスたっぷりなお尻にむっちりとした太腿をフル装備した女体は、今回の主題であるSMプレイにおいて緊縛されることでその肉感を更に強調しています(←参照 肉感エロボディの人妻緊縛! 長編第2話より)。
ややプラスティッキーな印象もある程ツヤツヤ感を出した柔肌のエロティックさに加え、刺激に膨らんで勃起する大粒の乳首や陰核、肉厚でぬらぬら濡れ光るリップ、股間にもさっと黒く茂る陰毛、ぷっくりと粘膜が膨らむアナルに媚肉がぐにぐにと柔らかく変形する女性器描写など、体パーツの描写に濃厚な淫猥さがあるのも肢体描写における特徴。
  この肉感&淫猥さ重視のボディデザインや、濃さ・重さを意識した絵作りは劇画的な要素を含んでいますし、キャラクターの表情付けなどは適度にキャッチーなアニメ/エロゲー絵柄の意匠も汲んでおり、多少カテゴライズの難しい絵柄ではあり、複数の方向性をごった煮にしたような独特のキッチュさも感じますが、濃厚さと口当たりの良さを両立させたタイプ。コミカルなシーンで用いる漫画チックなデフォルメ絵も良いアクセントになっていると感じます。

【美女ヒロインをアクメ連発に追い込むアブノーマル&ハードプレイ】
  個々のエピソードのページ数が多くはなく、また二つの大きなストーリーラインを共存させる長編作では複数のエロシチュを1話に入れるケースもあって、個々のエロシーンに関してたっぷり長尺とは言い難くなっています。とは言え、標準並みの分量はしっかり確保していますし、変態エロとしての強烈さや演出のいい意味での過剰さなどもあって体感的なボリューム感はあると感じます。
長編作も短編作も、ドM性癖のヒロインを投入して彼女達にハードな責めを加えて喜悦に溺れさせるSMシチュエーションを展開。羞恥プレイや露出プレイなどを含むアブノーマルな性行為が多いことに加え、寝取りエロに言葉責めなどの精神的な責め、肉体的にハードな責めなどもあって、嗜虐的な色彩は強いですが、それらはヒロインの変態願望を叶えて更なる性的快感を与える行為でもあるため、後ろ暗さや破滅的な雰囲気は控えめとなっています。
上述した肉感ボディをロープできつく拘束する緊縛プレイや、箱詰めしたり拘束したりで肉体の自由を奪った上でオナホールや便所扱いして精液や小便を肉穴に注ぎ込むプレイ、変態レディ達が自発的に取り組む羞恥プレイや露出プレイ、浣腸やスパンキングなどなど、攻撃的なプレイが連続されており、羞恥や恐怖と共にそれを完全に上回る快感でドM美女達がメス顔を曝け出して悶える痴態もやはりアグレッシブ
SMApartment4.jpg  普段のクールさや大人しさを完全に捨て去り、呂律の回らない白痴めいたエロ台詞を絶叫しながら、アへ顔や蕩け顔といった表情を喜悦の涙や漏れ出る涎で濡らし、柔らかおっぱいをばるんばるんと揺らしたり、潮をふいたり黄金水を漏らしたり、腸液がぬめぬめと漏れ出たりな体液分泌を繰り返し、アクメの連続快感に痙攣する痴態描写の濃厚さはエロ描写における大きな武器(←参照 短編「なまイき❤アナルレッスン」より)。
また、前述した各体パーツの淫猥さを前面に押し出しており、口や性器などのアップ構図における粘膜描写の淫猥さや、ニップルやクリトリスが各種行為に応じて責められる様を強調する点などで、肉感たっぷりの肢体全体の描写と共にストレートなエロさを喚起しています。
  変態プレイに特化するために性器結合を投入しないケースも存在しますが、逞しい剛直によってヒロインをガンガンとピストンすることで彼女達の被虐性癖を満たして征服するというマチズモも基調としており、淫液をあちこちからたっぷりと分泌して蕩けまくるドM美女達にトドメの膣内射精を打ち込んで、強烈なアクメを迎えさせる様を大ゴマ~1Pフルで提供しています。

  エロはしっかりとハードで攻めていますが、全体的な雰囲気は意外に穏やかな印象もあり、この作家さんのMujinレーベルの中では読みやすい部類に入る1冊と感じます。
個人的には、エロエロ人妻さん達のハードな痴態がたっぷり楽しめる長編「SM団地」に愚息が大変お世話になりました。