MyLovelyBitch.jpg戸田泰成先生(原作:横山光輝氏・脚本:今川泰宏氏)の『ジャイアントロボ バベルの籠城』第1巻(秋田書店)を読みました。もう、今回もとにかく絵の勢いで魅せる作品ですよねぇ。
九大天王の超連続攻撃にガンガン見開きページを使用していたのは痺れました。あと、銀玲さんが見れたのはちょっと嬉しかったです。OVA版から悲劇の女性のイメージが強いもので。

 さて本日は、甘竹朱郎先生の初単行本『愛され性悪ラブビッチ』(茜新社)のへたレビューです。JUN先生、まばん先生、尾鈴明臣先生と並んで本年の天魔レーベルの初単行本勢はちょっとスゴイですなぁ。
アダルトな色香をたっぷりと含ませたヒロイン達とのイケない火遊びをたっぷり拝める1冊となっております。

MyLovelyBitch1.jpg 収録作は、肉食系ビッチになったと思っていた幼馴染の女の子が実は一途に主人公のことを想っていた単なる耳年増さんであることが判明し、以降デレデレラブラブな日々な「ねい子ちゃん」シリーズ全3話(←参照 なんとまぁ純情娘 同シリーズ第1話「愛され性悪ラブビッチ」より)+ねい子ちゃんカムバックなおまけ短編10P、および読み切り形式の短編6作。
1話・作当りのページ数は20~28P(平均24P弱)と概ね標準的なボリュームで安定。シナリオとエロの量的バランスも良好であり、程良い読み応えとエロの満足感があるスタイルとなっています。

【欲望と感情が駆動するラブエロ系&インモラル系】
 ビッチとタイトルにあり、確かにセックスに対して積極的なヒロインが多いのですが、必ずしも欲望まっしぐらなセックス至上主義的な作風ではなく、恋愛系としての甘さや妖しい雰囲気などの添加によってしっかりとした味わいを付けるシナリオワークとなっています。
MyLovelyBitch2.jpgよって、派手なタイプの女の子に一途に慕われる喜びを魅力の核とする「ねい子ちゃん」シリーズの様に明るい作品もあれば、熟れた肢体を持ちながら満たされぬ欲望に身を焦がす美女の誘惑といったインモラル系の作品も収録されています(←参照 後者の例 短編「ぼくのすきなせんせい」より)。もっとも、作品の雰囲気の暗くすることはほとんどないため、重苦しくなることなくスムーズに読ませる構築ではあります。
 いわゆるラブコメディ的な楽しみがあるのは「ねい子ちゃん」シリーズであり、主人公にデレデレな純情ビッチガールのねい子ちゃんの魅力を立てつつ、青春ラブエロストーリーとしての賑やかさと甘さを含有。ただ、二人のイチャツキ模様に魅力がある分、サブキャラの投入はその有効性は理解できるものの、個人的には不必要と感じた次第。
また、エッチに興味津々なアホ娘が登場する短編「あたまわるいこ」では、彼女のお馬鹿さを利用して雌奴隷宣言させるも、お馬鹿故にちっとも気にせずに普段通りに状況を楽しんでいたりと、インモラル系の作品でも欲望の暗さなどはエロシーン内のみに留める傾向と言えるでしょう。
 いずれにしても、オーソドックスな作品構成からほとんど逸脱しない安定感を持ちつつ、キャラの良さで程良くオリジナリティーを感じさせ、また非常に大事なことですが、性愛における“ドキドキ感”を印象的に含ませているのも高く評価したい点。
 なお、ラストに上手さを感じさせる作品も多く、ニヤニヤ系のハッピーエンドではありつつ、それをストレートに表現するのではなく、含みのある台詞で恋心を描き出しているのはなかなかに味わい深い点です。

【アダルトな色香を香らせる美少女・美女】
 女子高生さん、女子大生さん、人妻さんを概ね同数程度擁するヒロイン陣であり、ハイティーン~20歳前後を基本としつつ、20代後半~30歳前後程度の美人さんも加わっています。
淫靡な未亡人や欲求不満で火遊びな人妻さん、経験が無いのを焦って幼馴染の主人公にセックス要請なお馬鹿娘など、ビッチにカテゴライズ可能なキャラクターもおりますが、ねい子ちゃんが実は純情乙女である様に、肉食系女子的ビッチはほとんど登場しません。
MyLovelyBitch3.jpg ボディデザインに関しては年齢層にあまり関係なく、程良い肉付きでボン・キュッ・ボン(死語)なグラマラスボディの持ち主で統一されており、肢体全体のバランスの良さを保ちつつ、乳尻がしっかり自己主張することでストレートなエロさを形成(←参照 何とも言えずエロイ表情ですなぁ 短編「悪い虫」より)。
乳輪や乳首がぶっくり膨らむちょい垂れ気味な巨乳や、陰唇が淫らに蠢く女性器、顔面アップでの肉厚で艶めかしいリップなど、粘膜描写を中心として各体パーツに淫猥さがあるのも大きなポイント。
 十分にキャッチーな絵柄でありつつ、程良い重みや修飾性の高さを持った絵柄は、美女達では正統派の、美少女達では魅力的なギャップを形成する艶っぽさを生み出しています。どことなく女性作家的なテイストも感じさせ、服部ミツカ先生やReDrop先生などの絵柄に近似した要素を感じさせます。
初単行本ということもあって、多少の絵柄の変遷は認められますが、初期作から完成度の高い絵柄という印象。初期作では絵の不安定感を感じさせるコマが認められることもありますが、大きなマイナス要素になるようなものはありません。

【程良い攻撃性を保つガツガツ系ラブファック】
 ビッチであるか否かはともかくとして、セックスへの積極性が強いヒロイン達であるため、エロシーンへの移行はかなりスムーズであり、濡れ場には十分な分量が配されています。
 「ねい子ちゃん」シリーズ第3話では主人公奪い合いの3Pセックスが描かれますが、その他の作品では1on1の和姦がメインとなっており、エロシチュエーションの多彩さとは無縁であるものの、余計なお膳立てをせずに真っ直ぐな性欲が駆動する感覚は魅力的でもあります。
 エロ展開的にも非常にオーソドックスな作りであり、ヒロイン達が肉棒を愛おしげに口で味わうフェラやパイズリ、もしくはヒロインの性感帯を攻める愛撫を投入する前戯パートを先ずは投入して、彼女達のエロへの興奮や熱中を高めていきます。なお、この前戯パートで口内射精を投入することもありますが、あくまで1回戦の中出しフィニッシュにこだわる作品もちょこちょこ存在。
1f169ffc.jpg ここですっかりエロエロモードに突入したヒロイン達は、お尻をこちらに突き出し、淫蜜したたる秘所を開いて挿入をオネダリすることで抽送パートに突入しており、更なる快楽の強化にメロメロに蕩けていきます。日常パートでは美しさが強調されている表情が、エロシーンではぐしゃぐしゃに乱れるという点もエロティックさの強化に貢献(←参照 彼氏のためにネコ耳コスプレなねい子ちゃん シリーズ第2話「デレデレとろとろラブチュッチュ」より)。
抽送パートでは激しいピストンを行うことでエロの主導権を男性側にも与えており、お互いに腰を打ちつけ合うことで、怒張が膣の最奥をパワフルにノックする様子を台詞回しや透過図・断面図等で強調しているのもポイント。
 ヒロインのモノローグや説明的エロ台詞による“実況”を施すことで、エロの連続性を維持しているのも作画の勢いの良さと噛み合っており、1Pフル~2P見開きでがっつり描き出す中出しフィニッシュまで力走します。なお、このフィニッシュシーンでは子宮内に精液が注ぎ込まれる様子を断面図で頻度高く追加してくるのも特徴でしょう。

 いわゆるビッチものを期待していると多少肩透かしと感じるかもしれませんが、甘ラブ系からちょいインモラル系までそれぞれ完成度が高く、読みやすくかつ抜きやすい1冊という印象。初単行本としては実に上出来だと感じます。
個人的には、主人公専用ビッチなねい子ちゃんの魅力がやはり強固なシリーズ作と、有閑マダム(死語)の誘惑がなんとも淫靡な短編「悪い虫」が特にお気に入りでございます。