RichOnes.jpg速水螺旋人先生の『大砲とスタンプ』第1巻(講談社)のへたレビューです。非常にきっちりしたお役人体質のマルチナ少尉ですが、巻き込まれる事件はトンデモなものばかりですなぁ。
個人的には、アーネチカ兵長が好きですね、エロいし(単刀直入)。あと、特殊砲台やら装甲列車やら野戦炊事ヘリやらと、メカ描写とその解説にコダワリがあるのもこの作家さんらしいですな。

 さて本日は、睦茸先生の『たぷりこ』(ジーウォーク)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『あまみドコロ』(コアマガジン)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ダーク成分を効かせた作品を中心としてむちむち巨乳ボディ&ちんまいロリボディの両方が楽しめる1冊となっています。

 収録作は、読み切り短編7作+フルカラー掌編2作。フルカラー掌編(共に4P)を除いて、1作当りのページ数は16~32P(平均25P弱)と幅はありつつ平均すれば中の上クラスのボリューム。
シナリオ的な読み応えや味わい深さは作品によってかなり幅がありますが、いずれにしてもエロのボリューム感はしっかりしていることは共通しています。

【背徳感や倒錯性を持つ作品群ながら様々な方向性】
 コアでの前単行本は激甘なラブエロ系であったのに対し、こちらの出版社では倒錯的なエロシチュエーションや黒い嗜虐性を漂わせる作品なども描いており、同社での前々単行本と同様に作風は様々。
アンソロジーを初出とする作品群であるため、母子相姦やロリエロ等、作品のコンセプトは割合はっきりしているため、良く言えばバラエティ感、悪く言えば雑多さがよりはっきりする収録とも言えるでしょう。
 エロ可愛いママさんが進んで性処理係になってくれる短編「はらつま」の様な作品もありつつ、カラッと明るい作品は少なめであり、どちらかと言えば、ヒロイン達の純粋性に付け込んで彼女達の肢体を弄ぶ嗜虐性を含ませる作品が目立ちます。
e3ada5ed.jpgしかしながら、彼女達を“利用”したことへの責任を男性主人公が果たし、ヒロインと自分自身にとってより良い未来へと歩み出すラストを描くことで、女性達の慈愛や寛容といった善き感情に勝利と祝福を与える短編「おっとり教育」「こいはら」などのラストは大変印象的(←参照 ちょっと頭の弱い、でも優しい女の子 短編「こいはら」より)。
 その一方で、とにかくエロシチュエーションを描くことそのものに注力した作品も多く、生意気な妹ちゃんとのエロ的攻防戦な短編「いもうとのたべかた」や、不埒な盗撮野郎がお嬢様学園に捕縛されて教材として逆レイプされまくりな短編「S系ちゅー」などはその好例。
 特定の方向にシナリオが統一されていることを望む方には不向きではありますが、各作品に置いてコンセプトがはっきりしている分、作劇に安定感があり、またエロの後方支援を果たしているため、抜き物件として楽しむためには加点材料の方が大きいと感じます。

【ロリっ子とママさんが人数的にメイン】
RichOnes2.jpg 作品の方向性が幅広いこともあり、登場するヒロインもペド級に相当するょぅじょさんから、30歳前半程度と思しきママさんまで幅広め(←参照 ロリ姉妹がお風呂場で大変なことに 短編「よいこのおふろ」より)。というか、小~中○生程度のロリっ子達とママさん達が人数としては主力であり、女子高生級のヒロインは1名のみと、年齢分布が高低の両端に分かれた陣容となっていることには要留意。
 もっとも、ママさん達も若々しいというか、むしろ可愛らしい表情付けが為されており、熟女的なキャラ造形とは異なります。よって、後述するボディデザインの違いこそ大きいながらも、可愛らしい女性キャラクターが全作品に登場していると言っても良いでしょう。
ママさん達の非常に優しい性格や、ロリっ子達の無邪気さなど、それらのキャラクターに求められる“美点”を魅力としてしっかりと描きつつ、前述した様に男性達に利用されてしまうものとしても描写することがあります。
 ボディデザインに関しては、真っ平らなお胸で寸胴ボディ、細い手足のロリボディタイプと、肉感豊かな巨~爆乳と安産型ヒップをお持ちのママさんボディに大別させられますが、トランジスタグラマな爆乳ロリ妹なども登場しています。
RichOnes3.jpg肉感を敢えて抑えているロリボディも含め、女性の肢体の柔らかさを描出することに長けた作家さんであり、特におっぱいのマシュマロの如く柔らかい質感の出し方は秀逸(←参照 服の上からでも分かる柔らかさ! 短編「おっとり教育」より)。ちんまいガール達に関しても、ツルツル&一本筋な股間のぷにぷに感等で、局所的な柔らかさを付与しています。
 初出時期が広いこともあって、絵柄に関しては統一感に乏しく、近作と比較すると古い作品は絵の印象が粗く、密度に欠けるのは確か。とは言え、ヒロインのキュートネスを尊重する萌え系寄りの二次元絵柄としての魅力は十分に保たれており、実用面に影響することもあまりないと思われます。

【エロ展開のねちっこさとヒロインの強い性的陶酔】
 エロシチュエーションの組み立てがしっかりしており、統一感を出しながらも次々とプレイを投入していくゴージャス感などもあってか、元より十分なエロシーンにページ数以上の満足感のあるタイプ。
風呂場でロリっ子にいたずらして、徐々にエスカレートしていき、これでもかと言う程ぺろぺろしてから、挿入、果ては2穴挿しまで敢行する短編「よいこのおふろ」や、駄目青年がJC達にオモチャにされてそのち○こを酷使させられる短編「S系ちゅー」などは、共にねっとりした描き方となっており、嗜虐性・被虐性を着実に積み重ねていくスタイル。
 また、近親相姦エロや、相手の優しさに付け込むなど、読み手の背徳感や嗜虐性を刺激することで実用性を高めている作品も多く、男女双方の語り回しによって、それらのダーク成分を高めているのも地味に美点。
RichOnes4.jpg 肉体的・精神的な苦痛や抵抗感を多少の量添加することはあるものの、非常に陶酔感の強いエロ演出を基調としており、ロリっ子もママさんも未知の快楽に表情をすっかり蕩けさせ、潤んで焦点を失った瞳や輪郭を崩した口(はわわ口)はキャラクターに可愛らしさを維持させつつも読み手の独占欲・支配欲を掻き立てます(←参照 短編「S系ちゅー」より)。
ピストン運動の描写においては、透過図の多用に特徴があり、(いわゆる)子宮口のリングと肉棒の接触や、膣口の締めつけ、子宮内への中出しなどを視覚的に表現しています。透過図は多少好みが分かれる要素と思いますが、肢体全体のエロさを主張させつつも、抽送感の強調や粘膜描写の淫猥さの添加を可能としているのは技巧的と評し得ます。
 ヒロイン達の快楽耽溺に絶頂のトドメを指す中出しフィニッシュは、結合部見せ付け構図の大ゴマ~1Pフルで強烈に描写。台詞面で孕ませを意識させるものがしばしば絡むことが多く、数作ではボテ腹エッチが終盤に投入されているのも特徴の一つでしょう。

 絵柄・作風・ヒロイン設定の不揃い感はネックとなる可能性もありますが、抜きツールとしては非常に良好であり、また管理人もそうですが、雑食派の諸兄にはそれぞれのシナリオを楽しめるバラエティ感は魅力となるでしょう。
個人的には、非常にストレートにエロ描写をねちっこく積み重ねた短編「よいこのおふろ」が抜き的に、女の子の純粋性が男性の卑怯な心を浄化し、勇気を抱かせる短編「こいはら」がシナリオ的に、それぞれ一等お気に入り。