OhThere.jpg小山宙哉先生の『宇宙兄弟』第16巻(講談社)を読みました。家族と恩師から託された想いという、共に大きなもの背負う中で、選ばれるのは一人と告げられながら、わだかまりを越えて共に頑張れるナンバとムッタは凄いですね。
出来過ぎとも言えますが、そういう人物である故に二人がその場所にいるのも確かかなと、これまでの二人を振り返ってみて感じました。

 さて本日2冊目は、井ノ本リカ子先生の『あ❤そこ❤』(マックス)のへたレビューです。なお、先生の(成年向けでの)前単行本『放課後にゃんにゃん』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ふんわり柔らかなラブストーリーともっちり柔らかボディが蕩けまくるエロ描写を持つ強烈な抜きツールとなっています。

OhThere1.jpg 収録作は、性的好奇心真っ盛りの思春期ボーイズのお願いを優しくて真面目な美人先生がなし崩し的に受け入れさせられる連作「せんせいなお仕事❤」前後編(←参照 おっぱい見せてと頼まれて 同連作前編より)、および読み切り形式の短編8作。なお、恒例の盟友BENNY'S先生によるおまけ4コマ(2P)も収録されています。
1話・作当りのページ数は16~20P(19P弱)とコンビニ誌初出として概ね標準的なボリューム。シナリオ的なボリューム感はあまりないものの、居心地の良さに浸れる構成であると共に、エロ描写の存在感は超強力というスタイルは健在です。

【ほのぼのと優しい青春ピュアラブストーリー】
 若い男女の恋愛模様を甘く柔らかい雰囲気の中で描き出す青春恋愛模様を作劇の基軸としており、ちょっぴりコミカル成分をアクセントとしつつもニヤニヤ感をたっぷり充填する萌えエロ系の部類。
 設定だけだと完全に凌辱系で、大人な先生が年下ボーイズに翻弄されてしまう嗜虐性を実はきっちり打ち出している連作に関しても、先生の優しさに全てをふんわり包ませることで、シリアスな重さや暗さを排除しており、ご都合主義的ではありますが、それを気にさせないのはやはり作品の甘さが濃厚で読み手の脳髄を麻痺させるためでしょう。
OhThere2.jpgこの連作の少年達も、我儘ではありますが決して悪人ではなく、その他の短編群に登場する男女も皆さん性格の良い人物達。そんな登場人物達が、色恋沙汰にドキドキしながら関わっていく様子に微笑ましさがあるのが大きな魅力と言えるでしょう(←参照 余白の使い方が独特ですね 短編「スカート」より)。
 女の子側に展開の主導権を取らせて棚ボタ的な幸福感を出す作品も多い一方で、前述の連作の様に男性側の性的欲望で作品を駆動することもあり、女の子達が困ったり戸惑ったりする様子を加えることで彼女達のいたいけな可愛らしさを強調。
エロの幸福感や陶酔感そのもので作品全体の流れを形成するスタイルであるため、話自体の読み応えは乏しいのですが、キャラクターの魅力を引き出した上でお膳立てを行うシナリオパートは、実用性に対する後方支援をしっかり果たしていると言えます。
 各作品のオチも、ほのぼのとコミカルなタイプでまとめられており、正統派のラブラブエンドとは多少趣はが異なりますが、むしろ甘さはそこまでたっぷりと込められているので、緩やかなフェードアウトはむしろ好ましい印象があります。

【たっぷりと柔肉を内包したムチムチ美少女さん達】

 連作の天然系お姉さんの美人教師さんや、短編「大きいこと 小さいこと」に登場するちんまいボディに変身してしまったお姉さんという変わり種キャラも存在しますが、基本的には女子高生級の美少女さんが主力であるヒロイン陣。
 子悪魔系の女の子や、素直で尽すタイプの女の子、気弱なオドオドちゃんやちょっと天然ながら優しいお姉ちゃんタイプなど、容姿だけでなく性格面でも可愛らしさを持つキャラクター設定が多く、読み手の保護欲や“イジメたい願望”程度の嗜虐性を良く引き出してきます。
 比較的長身のお姉さんから、背丈の小さめのトランジスタグラマーさんまで、肢体全体の設計はそれなりに幅広めですが、ごく一部のキャラクターを除いて、非常に肉感的なムチムチボディとして描いており、キュートフェイスとのギャップも煽情性を高めています。
OhThere3.jpgむにむにと柔らかさと弾力を兼ね備える巨~爆乳の素晴らしい質感はもちろんのこと、これまた柔らかお肉が詰まったヒップや太股の肉感も強力な魅力(←参照 むっちり太股のお肉が多くて股間が見えないという! 短編「あ❤そこ❤」より)。ただし、乳尻の肉感を最大限に強調するため、肢体全体のしなやかさやボディバランスの良さを感じないのは好みを分ける要素ではあり、長所でも短所でもある特徴。
なお、さらさらとした髪の毛や、艶っぽく濡れ光るリップ、濃い目に茂る股間の茂みなどなど、細かい体パーツにもそれぞれのエロティックさがあるのも嬉しいところ。
 如何にも女性作家らしい、ふわっと柔らかいタッチで細い描線を引く絵柄は単行本を通して表紙絵と同クオリティで安定しており、作画密度の高低に緩急を効果的に付けることで様々な演出効果を発揮しているのも見事。

【圧倒的な演出濃度で読み手を圧倒する汁ダクセックス】
 各作品のページ数こそそこまで多くない一方で、エロシーンへの移行がスムーズであるために、尺は十分に確保されていることに加え、前述した肉感ボディをたっぷりと味わいつくすために十二分に満足感の高いエロを味わうことが可能です。
 恋愛モノのセックス描写として、特殊な要素はほとんど介在させず、フェラやパイズリに加えて、ヒロインの性感帯をたっぷりと弄り倒す愛撫を織り交ぜた前戯パートと、淫蜜を豊潤に分泌する肉厚な女性器への挿入で開始される抽送パートでエロシーンを構成。1回戦に集中するケースもありますが、前戯・抽送の両パートに射精シーンを設ける2回戦仕様も多くなっています。
OhThere4.jpg この作家さんのエロ描写の特徴は情報量の多さであると言え、ぐしゃぐしゃに乱れて蕩ける表情と柔らかく変形するおっぱい、そして性器結合部を出来るだけ同時に見せ付ける構図の多用に加え(←参照 典型的な例 短編「ともだちのいもうと」より)、そこに抽送音を含めた小さめの擬音やハートマーク付きのエロ台詞、汗や涙、愛液を肢体に塗布する液汁描写などを多量に描き加えることで密度の高いコマを連発させています。
また、同時に“手数の多さ”も特徴であり、単に直列的に行為を並べていくのではなく、例えばピストン運動を行いながら乳首や淫核をくにくにと弄り倒したり、キスやフェラを絡めたりと、主軸となる一つの行為に流れの中にた動作を織り交ぜる上手さはエロ漫画業界においてトップクラスと考えています。
 各コマの密度が非常に高いため、局所のアップコマなど、説明的な小ゴマをあまり必要とせず、インパクトのある大ゴマを連発できるのも、特に抽送パート後半における快楽曲線の爆発的な上昇を可能としています。
 すっかり蕩けまくって茫然自失状態のヒロインさんに激しくピストンを加え、トドメの中出しフィニッシィを決め込む大ゴマは、股間の真ん中にカメラを置いて淫洞に白濁液が溢れるほどに注ぎ込まれる様子を描写しており、強烈無比なエロ描写の〆として十分なインパクトを有する抜き所に仕上がっています。

 大変読み易いシナリオでありつつ、問答無用な強烈抜き物件でもあり、絵柄やキャラデザインが嗜好に合う方には文句なしにお勧めできる信頼の最新刊と評したいところ。
どれも大層抜けますし、ニヤニヤできますが、男子生徒さん達に翻弄されちゃう先生の姿に興奮な連作「せんせいなお仕事❤」と、トランジスタグラマな友達の妹ちゃんが勇気を出しての初エッチな短編「ともだちのいもうと」に、大層搾り取られました。お勧め!