SecretForMySister.jpg田丸浩史先生の『ラブやん』第16巻(講談社)を読みました。表紙絵にまで大抜擢されたカズフサのPC擬人化キャラクター・PC子ちゃんですが、勿体ない事に1話だけの登場です。
しかし、こうやって見るとヒデヒコのリア充っぷりはちょっと半端でないですな。カズフサもある意味ではリア充ではありますが。あと、デーボ君は間違いなく萌えキャラ。

 さて本日は、ムサシマル先生の『当然、妹にはナイショで❤』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の(成年向けでの)前単行本『ネイキッドプレイ』(ワニマガジン社)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
複数ヒロインとのうはうはハーレムな学園生活を主人公が満喫するラブコメディ長編となっています。

SecretForMySister1.jpg 収録作は、妹との肉体関係を持ちながら、学園の教師やクラスメイト、幼馴染さんとのエッチも楽しむ主人公と彼を巡ってのヒロイン達のドタバタな日々を描く「Secret」シリーズ全10作(←参照 本作の正ヒロインである妹さん シリーズ第3話「当然、店長にはナイショで❤」より)+おまけ4コマ3本。なお、最終話であるシリーズ第10話は描き下ろし作品となっています。
初出時にはフルカラー作品であったシリーズ第1話・第2話(単行本では残念なことに白黒絵として収録;それぞれ4P、8P)を除き、1話当りのページ数は16~26P(平均24P弱)と標準かややそれを上回る部類のボリューム。長編作としてのヘビィネスはほとんど感じない一方で、エロの量的満足感とシナリオの軽快感がよく図られた作品構築という印象です。

【やや中途半端さがあるも快活な学園ハーレムエロ】
 作風に関しては、割合に女たらしの性格である主人公が妹さん以外の女性キャラクターとも性的関係を築いていくハーレム展開を描く学園ラブコメであり、明るい雰囲気と棚ボタ的な幸福感のあるタイプ。
ラブコメディとしての“ラブ”の部分はあまり強くなく、妹さんの関係も割合に快楽市場主義的であることに加え、主人公のことを自身の性欲解消に利用する女教師さんや、これまた主人公とのエッチの快楽を楽しむムッツリスケベな堅物委員長さんなど、恋愛としての関係性はあまり重要視されていません。
021804af.jpg 妹さんに恋慕する百合キャラクターの投入など、新規キャラを随時投入することに加え、それぞれに性欲に忠実なヒロイン達が主人公を巡ってコミカルな対立関係を描いたりと、コメディ系としての賑やかさをよく引き出しています(←参照 エロ委員長さんVSエロ女教師 シリーズ第8話「当然、校長先生にはナイショで❤」より)。
この展開において、正ヒロインと目された妹さんの存在感はかなり縮小しており、そこにトドメを差すのが、ほんのり寂しげな雰囲気をまとうクール美少女・日向さんの登場。他のキャラクターに対して、このキャラクターに関しては感情描写の繊細さが認められます。
 元々読み切り形式であったものをシリーズ作品にまとめる苦労を考慮すると、作品に対する批判は少々酷とも感じますが、シリーズ通してメインヒロインが定まらない故に、作品の屋台骨に中途半端さが生じており、それがシナリオ全体のまとまりの悪さに拍車をかけているのは小さくない減点材料。
描き下ろしの最終話において、妹さんの存在価値を復権させ、またこのハーレムエロがそのまま続くというラストを加えることで、一応のオチは付いているものの、最後までしっかり活かされた明るい雰囲気が十全の魅力につながったかはやや不明瞭という印象です。

【ロリ系キャラから年上美女まで多彩なハーレム構成員】
 主人公の少年とセックスをエンジョイするエロ女教師さんのみ成人女性ですが、その他のキャラクターはミドル~ハイティーン級の制服美少女さんで統一。
お兄ちゃんラブな妹さんに加え、堅物委員長キャラながら実はエッチに興味津々でオナニー好きの女の子、妹さんを狙うちょいとヤンデレも入った百合ガール、ちょっとアウトロー的な雰囲気も醸し出しつつ純情さが魅力の美少女・日向さんなど、それぞれ方向性の異なるヒロインを多彩に配置しているのはハーレム系としての魅力の一つ。
なお、妹さんとの関係がありながら、状況を積極的に利用して浮気を繰り返し、かつ女性キャラクターに対してちょっぴりSっ気も発揮する主人公のキャラクターは、あっけらかんとした雰囲気作りとエロの攻撃性の両面に寄与。ラブストーリーとして見ると減点材料でしょうが、彼が日向さんに見せる顔だけは他のヒロインに対するものと異なります。
SecretForMySister3.jpg ヒロインが多いこともあって、各キャラクターの肢体造形は様々であり、妹さんや日向さん、エロ女教師さん達がスレンダーな肢体にツヤツヤ&もっちりな質感の巨乳を備えるタイプであるのに対し(←参照 日向さんのおっぱい シリーズ第9話「当然、神主さんにはナイショで❤」より)、後輩の百合っ子は貧乳ロリボディ、委員長さんはすっぽり手に収まる貧~並乳サイズとなっており、眼鏡の有無や着衣の変化などによってもキャラデザインの多彩さを生じさせています。
 女性の肢体表現に関してはある程度の丸みを付ける描線である一方で、シャープで鋭角的な線にも魅力のある絵柄は適度なオサレ感のあるタイプ。ただし、逆に言うと、女体描写のストレートなエロさとその濃度の高さにはやや欠けるタイプの絵柄であるとも感じます。
一部の作品で初出時期が約4年前と古いこともあって、キャラデザや絵柄には変遷が認められますが、近作中心での収録なので、絵柄の変化がそれほど重要な判断材料となるとは思いません。なお、艶っぽさが塗りでかなり補強された表紙絵よりも、裏表紙の絵柄の方が中身の絵柄との一致度は高いので店頭では裏側もご確認されたし。

【快楽追求のエネルギー感が頼もしい濡れ場】
 各話はページ数的には十分であることもあって、エロの尺も標準かそれを上回る尺が設けられており、前戯パート・抽送パートの双方にバランス良く量を配置した多回戦仕様を基本としています。
前述した様に、絵柄にやや淡白さがある分、作画としての重さ・濃さに乏しく、また性器描写を中心としてストレートな淫猥さに欠ける傾向もある一方、男女双方の設定上、純粋に性的快楽を求めて激しく絡み合うエネルギー感や、快楽に浸る陶酔感を演出面で強く打ち出すことで実用性を高めています。
 主人公の性癖がエロ描写において重要性を持っているのが一つの特徴であり、ヒロインの体の匂いや味に対する嗜好があるために、クンニや乳吸い、脇舐め、耳舐めといったプレイを多投。また、ちょいとサディスティックな面もある主人公で、ソフトSM的な縛りをヒロインに施したり、イラマチオを敢行したりと結構やりたい放題。
エロ展開序盤では、やはりエロに対して積極的なヒロイン達に主導権を握られることもありますが、主人公は即座に反撃に移り、パワフルなピストン運動でヒロインをメロメロに蕩けさせていきます。
SecretForMySister4.jpg このヒロイン達の快感描写においては、絵柄の端正さを維持させながらも比較的アタックの強いエロ演出を施しており、舌を突き出して涎を垂らす口に潤んだ瞳、紅潮した頬とで構成させる蕩け顔や、量的には多くないながらすっかり理性の蕩けた印象のハートマーク付きエロ台詞などでエロティックさを創出しています(←参照 シリーズ第4作「当然、生徒会長にはナイショで❤」より)。また、透過図や断面図を比較的頻度高く使って挿入感の深さを高める工夫もされています。
 早漏展開という印象も多少はあるものの、前戯→抽送の形式だけに留まらず複数ヒロインのあちこちに中出しを連発させるエロ展開などもあって、抜き所の豊富さも実用面での美点と言えるでしょう。

 ストーリー面では少々難があるものの、美少女さんのエロボディをたっぷりペロペロ&パンパンできるという意味では頼もしい1冊であり、ハーレム系としてのお気楽さも長所の一つ。
個人的には、妹ちゃんと日向さんの(エロ的な意味でも)絡みがあったらなお良かったなぁと感じております。