ChuLip.jpg日テレの「ユルアニ?」内で終に始まってしまったTVアニメ版『だぶるじぇい』第1話「伝統・オア・アライブ」を観ました。か、完全に実写だーーーー、これ(背景と爪楊枝的な意味で)。
のっけから野中英次節がばりばりに効いており、アニメでもキャラクターの絵柄との妙なギャップが楽しめますね。もともとショート作品ということもあって、これぐらいの短い時間でまとめてくれると見やすいなと感じました。

 さて本日2本目は、宵野コタロー先生の初単行本『ちゅーLip!』(三和出版)のへたレビューです。帯には“超新星!!!!!”という出版社の期待が込められた文句が書かれていますな。
キュートな美少女さん達がトロットロに蕩けてしまう熱っぽいセックス描写が詰まった作品集となっています。

ChuLip1.jpg収録作は、お兄ちゃんラブな従妹がちょくちょく押し掛けて縞パンで誘惑な連作「押しかけ☆JC」「押しかけ☆JK」(←参照 作中にて進学するもやることは同じ 同連作後編「押しかけ☆JK」より)、および読み切り短編9作。
1話・作当りのページ数は8~24P(平均19P弱)と幅はありつつも中の下クラスのボリュームで推移。ストーリー的な読み応えはあまり感じられませんが、シチュエーションがよく整えられたエロの質的・量的満足感は十分に高くなっています。

【ヒロインのキャラクター性を中核とする棚ボタ展開の心地よさ】
 シナリオワークの方向性に関しては結構様々であり、近親エッチもあれば堕ちモノ系もあり、棚ボタ系のラブエロコメディやちょっぴりいい話な青春ラブコメまで収録されています。
ChuLip2.jpg 気弱な女装少年が高飛車&イジワルなクラスメイトの女の子に脅されてしまったり(←参照 かけちゃった精液を舐め取らされる男の子 短編「ドキドキ❤男の娘ホリデー」より)、真面目でちょっと腹黒な女の子が遊び人なイケメン兄弟にエロ開発されてしまったり(短編「生徒会長への道」)と、多少ダークな要素を含む作品も存在しています。
とは言え、“誘拐”された女の子が気弱な覆面ボーイを叱咤して、がっつりとファックを敢行させる短編「びびっどガール」のように、多少陰湿な要素を投入した場合でもご都合主義的な展開を絡めてかなり明るいラストへと向かわせます。
 前述した押しかけ従妹ちゃんとのラブラブHな連作のように、棚ボタ的な幸福感をのんびりとした調子で醸成してくる作品が多く、多少シナリオとしての浅さを感じさせるものの、その甘ったるい幸福感に浸る気持ち良さが上回ります。
 また、ベタな作劇ではありつつも、後述する各種の造詣が施されたヒロインのキャラクター性をしっかりと形成して、ドタバタ模様の楽しさや恋愛系としての甘さを生じさせていることも魅力の一つ。
シナリオの方向性に合わせてオチの雰囲気も様々ですが、ごく一部の作品を除けば、エロが登場人物達を幸せにする流れとなっており、心地よい読書感でエロの両脇を固めています。

【柔肉たっぷりな健康的むちむちエロバディの煽情性】
 一部20代半ば程度と思しきお姉さんも登場していますが、ヒロイン陣の主力はミドル~ハイティーン級の制服美少女さん達。
 ヒロインのキャラクター性の多彩さによってシナリオの味付けを変えるスタイルであり、感情表現が不器用な陸上娘さんややきもち焼きな女の子、お兄ちゃんラブな妹ヒロインズ、ブラコン気味なエロエロお姉ちゃんなどなど、それぞれ明瞭に異なるキャラクター性をヒロイン達に付与しています。
ChuLip3.jpg短編「お兄ちゃん改造計画❤」に登場な妹ちゃんなど、ロリ系ガールにはちんまいボディ&貧乳で可愛らしく描いていますが、その他のヒロイン陣はむちむちと健康的な肉付きの肉感ボディの持ち主であり、ボリューミィな乳・尻・太股の放つ煽情性は十二分に強力(←参照 エロエロお姉ちゃんライドオーン! 短編「暴走 secret♡love」より)。
 キャラデザインそのものは非常にキャッチーなアニメ絵柄で為されているのですが、この肢体の肉感注力する手法はTI/クロエ系のネオ劇画っぽさも感じさせる水準であり、特にエロシーンにおいて濃厚さを叩きだしています。
喜怒哀楽の感情表現で豊かであることや、学校の制服やサンタコスチューム、裸エプロンなどなど、各種衣装も充実していることで、性格面だけでなく、見た目的にも多彩さがあるのも嬉しいところ。
 収録作品の初出時期の間に、フルデジタルへ移行したとのことで、描線の整理感などは向上して多少すっきりとした感はありますが、絵柄の性状は大きく変わっておらず、単行本を通して絵柄は安定していると言ってよいでしょう。

【性的快楽への陶酔感と熱気に優れたエロシーン】
 若い欲望の赴くままに導入パートをサクサクと進行させ、エロシーンを十分量確保すると共に、肉感溢れるエロボディをたっぷりと見せ付ける事で視覚的なボリューム感も同時に形成。
 1回戦としてじっくり描くケースもありますが、前戯パート・抽送パートの両方にバランス良くページ数を配置した上で、ヒロインの口腔内にたっぷり白濁液を注ぐシーンやヒロインの肢体をねっとりまさぐるシーンなどで前戯パートにおいてエロの盛り上げをしっかりと図っています。
ChuLip4.jpg これといって特殊なプレイを投入するわけではありませんが、特に抽送パートに移行してからの熱気ムンムンな空気感の形成に優れており、性の快楽に蕩けてグシャグシャになる表情や肢体をじっとりと濡らす汗や汁などの表現のエロティックさは特筆すべき要素(←参照 短編「生徒会長への道」より)。この際、口の輪郭を崩したり、焦点を失った瞳を描いたりと、エロフェイスの表現はなかなかにアグレッシブ。
エロスイッチの入った美少女さん達は、量的には多くないものの、ハートマーク付きのエロ台詞を連呼し、中出し要請のエロ台詞を叫ばせた後に、膣内に白濁液をたっぷり注いでフィニッシュシーンを形成するという盤石なエロ展開を示しており、快楽曲線の盛り上げに切れ目が無いのが◎。
 大ゴマを多用しつつも、同時にコマぶち抜きの構図を用いてエロのアタックを高く維持すると共に、各体パーツや表情などの情報量を増すための小ゴマも周辺に配置することでエロの密度を高めています。
 状況的に“受け”タイプである少年が多いこともあってか、チンコのサイズがやや頼りないことが多いのですが、透過図の用法が上手く、ヒロインの膣内の最奥まで肉棒が到達したことを視覚的に表現し、ピストン運動の力強さを下支えしているのも長所の一つちとなっています。

キャラクターの良さ、エロの濃さ、絵柄のエロさとキャッチーネスのバランスと、3拍子揃った新人作家さんであり、今単行本は初単行本としての完成度はかなり高い部類です。この完成度を見るに、真激やRiNあたりの他社レーベルから引きがありそうだなぁとも感じます。
それはともかく、個人的にはむちむちボディなショートカット娘が不器用に愛の告白な短編「smile again!」と、押しかけHなヒロインが中○生時と高校生時で二度美味しい連作が特にお気に入りでございます。