LoveHolic.jpgRIN先生&板垣恵介先生の『どげせん』第2巻(日本文芸社)を読みました。相変わらず謎の土下座パワー(作中では“神通力”扱い)での力押しで、話の整合性も何もあったもんじゃないですが、むしろそこが楽しい作品ですね。
滅茶苦茶というか、実にどーしょもない(誉め言葉)エピソードが多い中で、リンゴの木のエピソードは心温まる青春モノで意外な清涼感がある作品でしたなぁ。

 さて本日は、久水あるた先生の『恋愛ほりっく』(富士美出版)のへたレビューです。先月発売されたばかりな、先生の前単行本『快感ちぇりっしゅ!』(コアマガジン)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
美人で優しくてなおかつエッチなお姉さんヒロインとのラブエロ模様が楽しめる作品集となっています。

c8e0f9d2.jpg 収録作は、志望校に合格して地方を離れる先輩美少女がしょげる後輩君を(性的な意味でも)励ましてゴールインへと至る連作「Memories」前後編(←参照 先輩からの鼓舞 同連作前編より)、よく遊びに行く隣家の人妻さんと火遊びな短編「真夏の夢」+描き下ろしエピローグ6P、および読み切り短編7作。
描き下ろし作品を除いて、1話・作当りのページ数は16or18P(平均17P弱)と、ややボリューム感は弱めながらコンビニ誌初出としては標準的な部類。エロの量的満足感を追求しつつ、シナリオでその脇を固めるスタイルと評すことが可能で、心地よい抜きツールとして構築されています。

【甘く優しい雰囲気を基調とする青春ラブストーリー】
 既刊も含め、基本的な作風の軸は青春ラブコメディにあると感じる作家さんですが、今単行本においても思春期なボーイズ&ガールズのラブ・アフェアを描写する作品で統一。
LoveHolic2.jpg 後述するように、お姉さんタイプのヒロインが多いこともあって、彼女達の“誘惑”がメインの趣向となる作品が散見されますが(←参照 隣りの人妻さんの妖しい誘惑 短編「真夏の夢」より)、インモラル感の演出は比較的弱く、あくまで要所での演出に留めている感があります。
上述した連作の様に、男女の感情のすれ違いといった描写をある程度シリアスでポエティックな表現で描き出す作品でも共通していますが、シリアスさや妖しさを軽めに留め、あくまで恋愛の幸福感を描き出すことに注力している感があります。
 登場人物がにっこり微笑むハッピーエンドか、ギャフンオチでまとめる各作品の幕引きも、これらの傾向を如実に示しており、さっぱりとした心地よい読書感のみを残す様に設計されているとも言えるでしょう。
 その意味では、ヒロイン造形やエロの趣向に関わらず作品の軸が安定していると言える一方で、作家さん自らがあとがきで述べているように、やや単調で多彩さに欠ける印象も生じているのは否めないところ。ページ数の関係上、仕方ない点でもありますが、シナリオ展開をやや急ぎ過ぎていると感じてしまうのも△。
ただ、ラブコメ系統としてオーソドックスな作りは安心材料でもありますし、前述したポイントポイントでのインモラル感や細やかな叙情性の投入が光っており、作劇面では今後も成長が見込めそうと感じております。

【キャッチーに描かれるむちむちボディな美女・美少女ヒロインズ】
 短編「真夏の夢」の人妻さん(子持ち)や短編「放課後ヒメゴト」の女性教師など、アダルトな美人さんも少数登場していますが、ヒロイン陣の主力は女子高生~女子大生級の美少女さん達。
上述した様に、主人公の少年に対して先輩であるお姉さんタイプのヒロインの登場も多いですが、彼女達の“地”を理解することで、両者の恋愛関係がより円滑になるというシナリオの流れは、同年代の美少女との恋愛ストーリーでも共通しています。
 さばさばしたタイプから、ほんわかと緩い空気をまとうお姉さん、世話焼き系幼馴染など、割合にキャッチーな属性をお取り揃え。ただし、キャラクターの掘り下げには乏しく、ヒロインの魅力が各属性としての類型に埋没してしまっている印象もあるのは、個人的にややネガティブな要素ではあります。
93721ba7.jpg 描き下ろしに登場する女の子のみ並乳キャラクターとなっていますが、その他のヒロインはゴム鞠の如き弾力を誇るビックサイズおっぱいの持ち主であり、ツヤツヤした柔肌の下に柔肉がたっぷりと詰まっている質感がおっぱい星人の性欲中枢を甚く刺激(←参照 ツヤツヤ&モチモチな巨乳 短編「ほわほわ」より)。
このような女性の“お肉”の表現は、体幹やお尻にも共通しており、女体の存在感そのものでエロシーンの各ページに密度の高さを形成しているのは実用面での大きな長所でしょう。
 前単行本に比して初出時期の幅が狭いこともあり、単行本通して絵柄は表紙絵と同一クオリティでしっかりと安定。描線がくっきりはっきりとしたアニメ/エロゲー絵柄は、ちょっとしたデフォルメ感などもあって、親しみやすく、キャッチーさと直接的なエロさが程良いバランスで両立されています。

【おっぱい大活躍なパワフル&ストレートなエロ描写】
 割合にエロメインの作りと言え、各作品のページ数があまり多くないにも関わらず、濡れ場にはしっかりと存在感があって、ヒロイン達の痴態を十分量拝むことが可能となっています。
ただ、エロ展開においてやや小刻みなシーン投入をしている感があって、個々の行為にねちっこさが不足している感はあります。とは言え、逆に言えば、前戯パート→抽送パートの定番構成にあまり縛られず、性器結合やお口ご奉仕などをポンポンと連続投入して抜き所を多数形成している点は美点でもあるでしょう。
 童貞の少年がちょこちょこ登場していますが、前戯パート等で思わず出してしまうもお姉さんがそれをにっこり受け止めて更なる射精を促すといった形式で特に顕著ですが、前戯・抽送の両パートに複数の射精シーンを配置して、ぶっかけや口内射精、ゴムあり中出しからゴム無し中出しへ変化させたりと、ヒロインの肢体の内外を白濁液で染めていく展開を可能にしています。
LoveHolic4.jpg上述した通り、中~大ゴマを基本としてたっぷりと見せ付けるむちむちと柔らかな女体に存在感が強いエロ作画ですが、特におっぱい関連の描写は多く、前戯パートで吸ったり揉んだり挟んだりと活躍している上に、抽送パートに移行すれば乳首残像を生じさせつつゆさゆさと乳揺れをしており、エロシーンを通して大活躍(←参照 これは騎乗位ですが、体位に関係なくばるんばるん♪ 短編短編「放課後ヒメゴト」より)。
 抽送パートへの移行時に、ヒロインが自らくぱぁと広げる蜜たっぷりな女性器の描写を筆頭に、断面図や透過図などの直接的な煽情性を放つ性器描写は良質で、そのプリプリとした質感を強調するタイプ。透過図に関しては、やや違和感を覚えるケースもありますが、あくまで肢体の肉感や密着感を補助する役割に留めています。
 演出的にも作画的にもぎっちり詰め込んだタイプと言え、ページ数内でエロの密度を高めようとする意図は成功していますが、フィニッシュシーンまで中~大ゴマに押し込めてしまったのはちょっと勿体ない点で、クライマックスの盛り上げにもう一段回の上昇が欲しいところ。

安定感のあるシナリオワーク、手数で攻めるタイプのエロ展開とが長所であり、コンビニ誌的な抜きツールとしての完成度は十分に高くなっています。
個人的には、人妻さんに少年の童貞が頂かれちゃう誘惑Hな短編「真夏の夢」と、ほわほわお姉さんの優しくて甘い感情が素敵な短編「ぺるそな」が特にお気に入りでございます。