PleasureCherish.jpg TVアニメ『花咲くいろは』第5話「鬼おろし殺人事件涙の板前慕情」を観ました。民子によるホビロン三連発に対して、緒花ちゃんのホビロン返し!と、どんだけホビロン押しなのかと。
いい意味での真っ直ぐなお馬鹿っぷりを緒花が発揮しましたが、そのおかげで民子の“デレ”を引き出せたのは良かったですねぇ。あと、似非方言シリーズは是非続けて頂きたいところ。

 さて本日は、久水あるた先生の『快感ちぇりっしゅ!』(コアマガジン)のへたレビューです。なお、先生の前単行本(初単行本)『LOVE日和』(富士美出版)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
少年少女の恋愛感情を軸としながら、様々なテイストを絡めた和姦エロを楽しめる作品集となっています。

PleasureCherish1.jpg 収録作は、サバサバお姉さんが少年二人に正しいエッチのレッスンを授ける短編「くろすはーと」+描き下ろしのフルカラープロローグ(4P)、主人公の恋人の座を巡って先輩と妹ちゃんがエロ的大激突な連作「でゅあるしょっく」前後編(←参照 同作後編より)、および読み切り短編8作。
なお、上述した連作と短編「楽園」は作家さんのオリジナル同人誌からの再録となっています。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は、16~20P(平均18P弱)と、書店売り誌初出としては控えめな部類。個々に小粒ではありますが、コンパクトにまとめつつテンポの良さがある作りは、短編集としては正解でしょう。

【能天気ラブコメからビターな読後感のシリアス劇まで】

 短編「くろすはーと」や「さまーでいず」の様に、前単行本と同様なイージーチューニングなハッピーラブコメ作品が存在感を示しながらも、作品の方向性は今回では意外に多様。
 単行本の帯に“ラブラブセックス”とある様に、恋愛感情を作劇の一つの屋台骨とするのは間違いありませんが、その結末が必ずしも無条件の幸福を与えてくれるとは限らないのが特徴でしょう。
PleasureCherish2.jpgアパートの隣室の少女と肉体関係を持ち、彼女の家の経済状態が悪いことを懸念しつつも自分がなにができるわけでもない宙ぶらりん加減(←参照 他者に踏み込むという責任 短編「ちいさいあき」より)、ヒロインの恋慕を主人公が最悪のカタチで裏切ることになったことへの後悔(短編「repent」)、人妻となった昔の彼女さんが分かれた後に寂しさを紛らわせるための男遍歴を聞くことになる後悔(短編「again」)などは、シリアスやダークな要素がじわじわと効果を発揮してくるタイプ。
この類の作劇においても、明確なバッドエンドを打ち出してくるのではなく、主人公側の決心によって幸福への歩みを再開するケースもあるのですが、反面、主人公側の決心が弱い場合には後味の悪さを漂わせるラストを迎えることになります。
 その意味では、甘くて優しいラブエロファンタジーにたっぷり浸かっていたい諸氏にはやや不向きな感もありますが、“万能なコミュニケーションとしてのセックス”というエロ漫画的イデアに話を委ね切ってしまわないことは作劇面での意欲とも感じます。
あとがきにもある通り、シナリオワークにおける試行錯誤が重ねられてきたことを感じさせる短編集であり、形成される“モヤモヤした感じ”を旨味と感じるか雑味と感じるかで、評価はある程度分かれるでしょう。

【もっちり柔らかボディの美少女ヒロイン陣】
 中○生程度と思しきロリ系美少女さんから20代半ばの人妻(元カノ)さんまで、年齢層は幅がありますが、人数的な主力は女子高生ヒロインさん達。
 王道ラブコメ系のエロ漫画作品に相応しいキャッチーな属性を明確にされたヒロインも登場しますが、“男性に理解しえない異性”という側面を持った女性キャラとして描いていることも多く、彼女達の思惑を感じ取ろうとすることがシナリオの一つの骨子ともなっています。
PleasureCherish3.jpg 膨らみかけ~並乳でちんまいボディのロリ体型ガールも少数投入されていますが、基本的には柔肉を十分量まとった巨乳&桃尻の健康エロボディの持ち主として描かれており、女体のふっくら&もちもち感で万人向けのエロさを醸し出すタイプ(←参照 女体のシロップがけ 短編「very sweet cafe」より)。
絵柄がオーソドックスなアニメ/エロゲー絵柄で親しみやすさが強い分、乳揺れ等でそのマッスを主張する乳房やバックからの構図でコマを占有する量感豊かなヒップなど、各体パーツの煽情性を前面に出してくるスタイルとのいい意味でのギャップが光っています。
 同人誌初出の作品は別としても、作品の初出時期が広めであるため、絵柄には統一感が欠ける印象があるのは△。小ゴマ内での作画が抜けることで画面の密度が低下していたり、描線の不揃い感が初期ではネックとなっていますが、表紙絵とほぼ完全互換な近作ではほとんど目立たずに安定しているので、そこまで大きな減点材料ではありませんが。
なお、余談に近いですが、某軽音楽な漫画・アニメで見たことがある様な無い様なキャラデザインのヒロインが登場しておりますので、お好きな方は探してみて下さい。

【構図・演出共にスタンダードにしっかり忠実なパワフルエロ】
 エロ展開を進行させつつ、登場人物間の関係性を描き出していくタイプであるため、個々の作品のページ数が多くないながらも十分な尺が濡れ場に用意されています。
 上述した通り、シナリオ面でシリアス要素や暗い感情が介在することがあるため、男性側の欲望の暴走によって強姦寄りのエロシチュエーションになっていることもあるため、ラブラブエッチ至上主義の諸兄は要注意。短編「repent」などでは、ヒロイン側の精神的抵抗や嫌悪がきっちり描かれているため、それなりに嗜虐性が高めです。
とは言え、時にそういった不穏当なケースもありながら、恋する男女が互いを気持ち良くしようと愛撫を重ね、激しい腰使いで交わるセックスは、適度なパワフルさで前のめりに疾走する複数ラウンド制を取っており、抜き所は豊富。
PleasureCherish4.jpg 肢体への愛撫や、快感に跳ねる女体の動きなどで、上述した肉感の豊かな肢体のエロさをアピールすると共に、大股開きでの結合部見せ付け構図や断面図などでより直接的なエロアピールを積み重ねていきます(←参照 短編「again」より)。
 前戯パートにおけるフェラ等でまずは1回目の射精シーンを描きつつ、抽送後も膣内射精を連発したり、外出し→中出しフィニッシュへ続けたりと、個々の尺を短くしながらもドライブ感のあるエロ展開になっているのは○。この流れにおいて、アナル関係も比較的絡むことが多く、アナル中出しを前穴中出しへの前座としていることもあります。
トロンと潤んだ瞳で魅せる官能の表情や感極まった台詞回しなどのエロ演出も、平凡な印象はあるものの、実用性の安定化に寄与しており、総じて抜き物件としてもウェルメイドという印象です。

シナリオ面でのチャレンジが活きている作品も多く、旧0EX(現・メガミルク)らしさを感じるところですが、明朗快活なラブコメディ系の魅力も高く、どちらかと言えば雑食派の諸氏に勧めたい1冊。
個人的には、エッチなウェイトレスさんの閉店後エロエロサービスと少女の思惑への想像を掻き立てるラストが魅力な短編「very sweet cafe」と、アダルトお姉さんの童貞少年コンビ同時喰いな短編「くろすはーと」に愚息が大変お世話になりました。