どうも、当ブログ管理人のへどばんです。大晦日&冬コミ3日目もいよいよ間近となって参りました。今年は私生活の方でも本当に色々ありまして、あっという間に過ぎた印象です。け、決して年のせいではないはずです(汗
大晦日(31日)には、毎年恒例の年間ランキングを発表致しますが、まずは当サイトの下半期ベスト10を発表させて頂きます。
 毎度の説明で恐縮ではございますが、この下半期ベスト10の結果と上半期のベスト10、および両方における“惜しくも選外”の作品を再考しまして、年間ベストは決定しております。

 さて、12月30日現在において今年7月から12月に発売された(Amazonに記載の発売日に準拠)エロ漫画新刊のうち、僕が購入・読了したのは131冊(内、未レビュー18冊)となっております。後半の多忙が響いて、未レビューが多いのは申し訳ありません。
なお、紹介致しました各作品の詳しいレビューは各短評内のリンク先をご参照下さい。
 それでは本年下半期にそれぞれの魅力を放っていた、お勧めの作品を紹介させて頂きます!

高崎たけまる『当主な俺と×××な彼女』(コアマガジン)
FamilyHeadAndMySteady.jpg キャッチーなキャラクター属性と、スベスベ素肌のスレンダー巨乳ボディで魅せる美少女ヒロイン達を魅力の核とするラブエロ系として確たる安定感を評価。
演出やプレイ内容でエロをきっちりハードに仕上げつつ、シナリオラインとの齟齬を生じさせない調節力は特に中編作で輝いていました。
読み口がよく、作画が丁寧で、かつ抜けるというラブエロ系で当然に求められつつも発想力・努力を要する基礎がしっかりしていると感じます。→単行本レビュー

赤月みゅうと『奴隷兎とアンソニー』(ティーアイネット)
SlaveRabbitAndAnsony.jpg シナリオ面での読み応えをある程度抑制した感はありますが、それでも豊かな叙情性やドラマティシズムを織り込む作劇は時に優しく、時に爽快。
もともと、エロ演出面に派手さや過激さを追求しておらず、それでいて静かで濃密な官能性を徐々に満たしていく表現力の高さは揺るがぬ美点でしょう。
ストーリー面やキャラクター描写に関して、一定の幅が出てきた感もあり、今後も成長し、挑戦し続ける作家さんだと思います。→単行本レビュー

白石明日香『乱交娼館 暇神』(エンジェル出版)
AngelAndDevil.jpg エロ漫画業界屈指の奇才が送る長編ファンタジーエロは、素っ頓狂なドタバタコメディからスケールの大きな愛の物語にシフトする自由闊達なストーリーで魅せます。
ショタあり、フタナリあり、ロリあり、ハーレムありと、ファンタジーとしての自由度を生かしつつ、性と愛の乱痴気騒ぎが単なる快楽欲求を越えた幸福なものへと変化して行くのが見事。
好みを分ける部分はあると思いますが、この作家さんにしては割合に間口を広く取った傾向にあり、その上で作家性も揺らいでいないのが非常に嬉しいところ。→単行本レビュー

駄菓子『純潔の終わる日々・・・』(ワニマガジン社)
BeautifulDaysOfLosingVirginity.jpg 緻密でありつつ程良い乱れで淫猥さを醸し出す絵柄、淫液に濡れる女体を中心にじっとりと高めていく濃密な官能性、アモラルな雰囲気を張り巡らせる作劇と新人離れした技巧を示す初単行本。
作画・作劇共に、意外に派手さやキャッチーさはないのですが、叙情性にしろ煽情性にしろ、読み手の胸中にじわじわと沁み込ませる技巧があり、程良いヘビィネスのあるタイプと言えましょう。
また、エロ・シナリオ共にコントールの効いたエモーショナルさを感じ、快楽や感情の強烈さでシナリオを牽引しつつ単調にならないのも巧さでしょう。→単行本レビュー

クジラックス『ろりとぼくらの。』(茜新社)
RolitaAndOurReal.jpg ハッピーロリータから過激な凌辱エロまでいずれも抜きツールとしての信頼性が高いことがまずは特筆すべき点であり、エロ演出の強度やインパクトで魅せるスタイル。
抜きツールとしてのロリエロ漫画という点を自らの作品としてもしっかり押さえた上で、“ロリコン”という存在に対して苛烈な打擲も繰り出す作劇は、読み手に何ともアンビバレンツな読後感を残します。
テーマ性や演出表現などに関して、これまでのLO作家陣が積み上げてきた長所を、着実に取り込んだ上で自らの表現として獲得したという印象があり、その意味でも実にLOらしい作家さん。→単行本レビュー

De『きゃっと❤がーるずがーでん』(マックス)
CatGirlsGarden.jpg キュートなロリっ子ちゃんと繰り広げる甘いラブエロ話と彼女達が激しく乱れる熱狂的なエロ描写という、桃源郷的世界が広がる作品集。
いわゆる“萌えエロ系”がジャンル全体の中で下火になりつつある印象がある一方で、抜ける萌えエロとしての圧倒的な強みと、可愛らしくて楽しいキャラクター造形を武器としてこの路線を貫いているのは頼もしいところ。
“可愛い絵柄なのに過激なエロ”というコンセプトの勝利とも言えるでしょう。→単行本レビュー

エレクトさわる『おっぱインフィニティ∞!』(茜新社)
Bustinfinity.jpg キャッチーなアニメ/エロゲー絵柄ながら、いい意味で下品さを有する爆乳描写や粘膜描写、そして圧倒的な物量の液汁描写を絡める女体描写の存在感が先ずは大きなアドバンテージ。
シナリオ面では、ハッピーな日常ラブコメ、鬱屈とした寝取られエロ、愛憎入り混じる凌辱エロと様々ですが、それぞれ小粒でありつつも明確な方向性で各シチュエーションに踏み込んだ構成力は他レーベルでの長編作と共通する美点でしょう。
連呼される白痴系エロ台詞や前述の白濁液大量投入など、物量勝負の強みを保持しつつ、技巧的な画面構成や表情付けの多彩さなど、細かい部分での進化も伺えます。→単行本レビュー

チキコ『獣姦彼女カタログ』(ティーアイネット)
BeastFuckCatalog.jpg アブノーマルエロス街道を爆走する雑誌BUSTERが世に送り出した獣姦特化の奇才が放つ初単行本。
獣姦という行為を過激な凌辱行為・恥辱行為として描くのではなく、パートナーとしての動物達との営みとして描く点が独特であり、その特殊性に説得力を持たせる豊饒な世界観作りに真価を発揮しています。
野郎のち○こは一切出ませんが、しっかりコダワリを持って特徴付けをした獣姦を描き、かつ十二分なアタックの強さのあるエロ描写となっているのも長所。→単行本レビュー

たけのこ星人『ゴーイン乙女』(コアマガジン)
GoingMaidens.jpg 少年漫画的な熱血(エロ)バトル、ギャグエロ、ホラー、まさかの4コマ漫画とのハイブリット形式などなど、漫画としての面白さや意外性のある展開で魅せた作品集。
熱血馬鹿台詞などで妙な存在感を誇る野郎連中と、ラブコメ系では王道のキャラクター造形と思わせつつ巧みな終盤展開でがらっと印象を変えるヒロインがちゃんと作中で輝いていたのが嬉しいところ。
それでいて俄然パワフルなエロ描写も光っており、もっちりと柔らかなおにゃのこボディを激しくピストンして、じゅぽじゅぽと擬音を撒き散らす勢いの良さは実用面の基盤を形成しています。→単行本レビュー

Hisasi『ポルノスイッチ』(ワニマガジン社)
PornoSwitch.jpg 基本的に、王道的なコンビニ誌ラブコメのスタイルで通しており、恋愛の甘さや幸福感を程良い濃度で重点することで読み口の良さをキープしています。
セックス描写に関しても概ね標準的なプレイ・展開にはなっているのですが、ねっちょりとした液汁(特に唾液)描写の淫猥さと表情付けで語り出す陶酔感の強さが抜群の長所となっています。
作劇およびエロ作画の強みを作家自らしっかりと認識して、それを生かす演出や行為をきっちり配置したことで明確なセールスポイントして確立させたことを評価したいところ。→単行本レビュー

と、以上が管理人の選ぶ下半期ベスト10です。
なお、今回の惜しくも選外の5冊は以下の通りでございます。
蒟吉人『ミダラBooks』(富士美出版)→単行本レビュー
まるキ堂『劣情の穴ぼこ』(ワニマガジン社)→単行本レビュー
ほりとも『アンリアルシンドローム』(キルタイムコミュニケーション)→単行本レビュー
板場広し『RIN backstage』(ジーオーティー)→単行本レビュー
大守春雨『かなことおじさん』(コアマガジン)→単行本レビュー

 今回、どの作品をベスト10に選出するかはかなり悩みまして、突出した1冊というのは多くないのですが、どの単行本もレベルが高い上に、しっかりとした強みや個性を持っている秀作でしたね。
この選考結果も踏まえまして、明日には年間ランキングを発表したいと思います。また、選出に頭を抱えることになりそうですが、それぞれの良さを見比べるのもレビュアーとして楽しいことであるなと感じます。
 年間ベスト選出の結果それ自体は僕の自己満足ではございますが、読者諸氏のエロ漫画ライフのご参考になれば幸いでございます。

下半期に紹介した全ての作品とその作者様・出版者様、そして当ブログの読者諸氏に心よりの感謝と敬意を表して
一エロ漫画愛好家 へどばん拝