FleshColorFeeling.jpgPEACH-PIT先生の『ローゼンメイデン』第8巻(集英社)を読みました。ラプラスに手渡された蒼の帽子を抱えて眠りにつく翠星石のシーンにはホロリときました。“一人”と言いながら二人の絆はやはり強固なものであったのだなぁと感じましたね。
あと、ミニスカートの美少女中学生に素足で踏まれながら詰られたら、あの状況のジュン君でなくとも心臓がドクドク言うと思います(本筋に関係ない感想)。

 さて本日は、無道叡智先生の『はだいろきぶん』(茜新社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『オトメマジックオーケストラ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
明暗様々な雰囲気の作劇の中、ぺたんこバストで華奢ボディなロリータ美少女達が快楽に乱れる痴態が取り揃えられた1冊となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で13作。なお、短編「アフターレポート」はその名の通り、前単行本に収録の短編「レポート」の続編的な作品であり、該当作品を読んでいた方が兄妹のアンビバレンツな関係性を理解し易いと思います。
フルカラー作品である短編3作「イモウトイレ」「ビキニなサンタがやってくる!」「日陰に咲く花」(いずれも8P)を除き、1作当りのページ数は10~20P(平均17P強)と書店売り誌初出としては控えめな部類。ページ数の関係もあって、シナリオの読み応えよりもエロの充実感が重視された作品構築と言えるでしょう。

【作劇の幅広さはそのままに掲載誌移籍による変化も存在】
 コメディ色の強いハッピーロリータ系から凌辱エロを含むダーク&インモラル系まで作風に幅広さのある作家さんですが、その傾向は一貫しつつ休刊したRinからLOへの移籍に伴って今単行本から作風に変化が出てきています。
FleshColorFeeling1.jpg 収録作の半数強を占めるRin掲載作に関しては、見習い淫魔さんとの同居生活や(←参照 腹ペコ娘 短編「悪魔嬢べるり」より)、主人公のために金髪ロリっ子がビキニサンタ姿で聖夜に参上したり(短編「ビキニなサンタがやってくる!」)小さな社の神様が恩返しにやってきたり(短編「かみさまとねがいごと」)と、漫画チックなファンタジーを絡めたドタバタラブコメがメインとなっています。
こちらの恋愛要素を含む作風は、LO掲載作でも雰囲気の柔らかさなどは共通していますが、ファンタジー要素は排してより大人しい雰囲気作りをした上で、日常の中での少女との色恋を描くスタイルに移行しています。
コメディの勢いに付託した、エロも含めての何でもアリ感が減衰した一方で、亡き女性を思い続ける画家と彼に惹かれてその心を癒す少女の恋物語な短編「スマイル レス スマイル」の様にしっとりとした叙情性で魅せる方向にも新たな魅力を形成させています。
 また、ダーク系の作品に関しても、概ね明るさ・楽しさが重視される誌風のRinでは、一方的な行為としてではなく描いたりアモラルな雰囲気の形成に留めたりと読み口をマイルドにする一定の配慮があったのに対し、LO移籍後では、生意気なアイドルに対する懲罰として酩酊させた上での集団凌辱や(短編「Sweet Juice」)、悪徳医師が女の子を治療と偽って凌辱(短編「アンバランス」)など、よりストレートに嗜虐性の強い凌辱エロとなった印象があります。
 漫画チックに楽しいドタバタラブコメがお好きな方には残念な部分もある変化ですが、元より作風に幅がある作家さんなので、受け入れにくいということはあまりないとも考えます。

【絵柄・キャラデザインの変化が明瞭なヒロイン描写】
 年齢不詳の人外美少女さん達も登場していますが、彼女達の見た目の外見も含めて小○生ガール達がほとんどを占めるヒロイン陣であり、短編「スマイル レス スマイル」に登場の唯一のJCガールも含めてローティーン級の女の子達で統一。
FleshColorFeeling2.jpg 今単行本において特筆すべき点は、デジタル作画への移行とLO移籍に伴う絵柄・キャラデザインの変化であり、女の子の小ささや華奢を重視つつ程良くロリプニ感のあるボディデザインを萌えっぽさのある二次元絵柄で描いていた画風が、描線をより細く繊細にした上で等身を上げたり、目の大きさを小さくしたりと写実寄りな方向性へと移行しています(←参照 LO移行後の絵柄/マイクロビキニは健在 短編「Sweet Juice」より)。
適度にオサレ感や表現としての繊細さを持つ絵柄になったため、LOの読者層には歓迎されるタイプと評し得る一方で、変更前の絵柄における、いかにも二次元絵柄的なあざといキャッチーネス・萌えっぽさは無くなっているため、読み手の好みによって賛否は大きく分かれる絵柄・キャラデザの変化と言えるでしょう。
 また、細い手足にスレンダーな体幹、肉付きが薄くうっすらと弱い筋肉が感じられる肢体造形そのものは大きく変化しておらず、ぺたんこバストや一本筋が走るプニプニな股間等、ロリータキャラとしてのデザインも安定していますが、絵柄の変化もあって華奢さや儚さがより強調されるボディデザインに変わったと感じます。
FleshColorFeeling3.jpg フェンタジーヒロイン達も含めて、お馬鹿キャラや健気に頑張るエロ娘など愛嬌のあるキャラクター設定も、LO移行後はそこらの漫画チックな味付けを排して普通の女の子の延長線上として描く傾向にあります。もっとも、日焼け娘やモデルの女の子、各種人外ヒロイン、金髪美少女などなど、キャラデザインや設定の多彩さは今単行本でも強みの一つ(←参照 Rin時代の絵柄/ビキニの日焼け跡がうっすら 短編「マッキーナ」より)。
なお、この作家さんの十八番であるマイクロビキニを筆頭に、女児ぱんつやスポーツブラ、ストッキング等、ガーリッシュな可愛らしさを引き立てる各種着衣が充実しているのも変わらぬ美点と言えるでしょう。

【華奢ボディな美少女ヒロインがメロメロに蕩けるエロシーン】
 上述した通りにエロメインの構築であり、シナリオ面の作品における比重は様々ではありつつ、スムーズに状況をお膳立てしてエロシーンへと移行する分、分量的な満足感は十分強くなっています
 凌辱エロを数本含んでいますが、嗜虐性を打ち出しつつもあくまで快楽で支配・征服する傾向にあり、露出プレイや大人のオモチャを使ったソフトSM的なプレイを投入するケースでも和姦エロの範囲内に納めて行為としての過激さはあまり追求しないタイプ。
 前戯パートにおいて、フェラなど女の子側からのご奉仕プレイを投入しつつも、それと同時にヒロインの性感帯を攻め立てるなど、どちらかと言えばヒロインの華奢ボディを愛撫して性的快感を覚えこませていくシークエンスに重点があるスタイルで、射精シーンも設けつつ抽送パートまでのタメをじっくり形成させています。
ここで十分な助走を行っていることもあり、愛液ですっかり準備が整った女児ま○こに挿入すれば、一気に性的快感を高めての痴態を曝け出しており、野郎側の実況台詞とヒロイン側の嬌声を織り交ぜつつアグレッシブなピストン運動を連続させていきます。
FleshColorFeeling4.jpg 演出面では比較的強度が高い傾向にあり、ある程度乱れた描き文字で表現されるハートマーク付きの喘ぎ声や、目端から涙の粒を、口からは涎を零れさせる蕩け顔、各部位への攻めに呼応する大小様々な擬音の散りばめなどで密度の高さを形成(←参照 短編「かみさまとねがいごと」より)。近作では、だらしのないアヘ顔も投入しており、ここらも作風の変化の一つかもしれません。
結合部アップ構図はあるものの、小ゴマに留めており、それよりも華奢なボディの全体を見せ付けることに注力するエロ作画と言え、キュンキュンとち○こを締めつける小さな秘所に中出し敢行なフィニッシュでも大股開きな構図ではありつつ絶頂に震えるロリっ子の肢体を十分なインパクトで描出しています。

 作劇・作画面の変化に関して賛否は大きく分かれると思いますが、新たな舞台に適応しようとする作家側の意欲・努力が明確である故の変化でもあり、好悪の判定はなかなかに難しいところ。
個人的には、ワガママ美少女モデルにきっつい仕置きな短編「Sweet Juice」と、同居中の半人前なメガネ淫魔さんが“本業”を頑張る短編「悪魔嬢べるり」がお気に入りでございます。