SheIsNotSisterButMother.jpgマブレックス先生の『ゴッホちゃん』第1巻(スクウェア・エニックス)を読みました。周囲に理解されずとも自らの信念を貫き通した情熱の人というイメージのゴッホですが、何とも愛すべき駄目なおっさんとしてユーモラスに描かれています。
ロートレックやゴーギャンといった友人達もこれまた愉快に描かれており、なかなか異色の題材ながら気軽に楽しめるコメディとなっていますね。

 さて本日は、猫玄先生の『俺に妹はいない❤』(富士美出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『みんなの先生』(コアマガジン)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
妹ヒロインを中心としたキュートなヒロイン達と朗らかな雰囲気で繰り広げるラブコメ&ラブエロが楽しめる作品集となっています。

SheIsNotSisterButMother1.jpg 収録作は、小さな頃に妹が欲しいと言っていた主人公の願いをママさんが強引に叶えてあげるタイトル短編「俺に妹はいない」(←参照 “自称・妹”なママさんが主人公に妹?を作るべく奮闘中 同短編より)+二人のその後の顛末な描き下ろし後日談8P(カバー裏を含む)、および読み切り形式の短編9作。
描き下ろし後日談を除き、1作当りのページ数は全て20Pとコンビニ誌初出としては中の上クラスのボリュームで固定。概ねエロメインの分かり易い抜きツールとして構築しつつ、柔和な読み口で魅せるシナリオパートとのバランスも良好に仕上がった構築と言えます。

【ピュアな恋愛描写を織り交ぜつつライト指向のラブコメディ】
 掲載誌によって、ヒロインがぺたんこなロリっ子ちゃんかたわわなバストロリ巨乳さんかの違いはあるものの、基本的には男女のラブアフェアを適度なコミカルさと甘い幸福感とで描き出すスタイルは概ね共通しており、今単行本ももちろんその路線。
自らを“妹”と言い張るママさん(短編「俺に妹はいない」)や、幼少時の結婚の約束を貫き通して主人公にラブエロアタックをかけ続けるお姉ちゃん(短編「姉が嫁になりたさそうにこちらを見ている」)など、例外も相応の本数でありますが、単行本のメインを占めるのはそのタイトルに反して妹さんとのラブエロストーリーとなっています。
 概ね、コミカルでライトな雰囲気で通していることもあって、近親相姦の禁忌感には乏しい傾向にあり、何だかんだで親密な家族関係の中に性愛が内包される心地良さで勝負するスタイルと言えるでしょう。
美少女が男性教師に調教され、籠絡される短編「マーキングラブ」は明確に方向性が異なりますが、各ヒロインのエッチに対する積極性やドタバタ的なコメディの楽しさなど、いかにもコンビニ誌ラブコメ的な快活さが重視される傾向にあります。
SheIsNotSisterButMother2.jpg とは言え、コメディとしてのアッパーな勢いやお気楽感に強く依存することなく、好き合う男女の恋路のドキドキ感やピュアな熱情を適度に織り込むことで(←参照 悪戯好きな妹の純な素顔 短編「ある日玄関を開けたらおっぱいだった」より)、キャラの魅力を立てると同時に恋愛ストーリーとしての要所を締めており、シナリオ面を決して退屈にしないのは流石43冊目を数えるこの業界の大ベテランと評すべきところ。
 その一方で、恋愛ストーリーとしての甘さをたっぷり練り込むラストではなく、ほのぼのとギャフンオチ的なまとめ方で軽快な終わり方をしており、読後感はいい意味でさっぱりとした仕上がりとなっています。

【デフォルメ感の可愛らしさで魅せるロリ顔巨乳ヒロインズ】
 前述した通りに妹ヒロインを多数擁するヒロイン陣ですが、お姉ちゃんや超若づくりなママン達といった年上キャラクターや、妹系ヒロインではない美少女さんも登場しており、ある程度設定がバラけた陣容ではあります。
ただ、前述のお馬鹿で一途なお姉ちゃんや清楚なJK美少女を除けば、ミドルティーン級の美少女といった容姿のヒロインで統一されており、年齢や設定にあまり関わらず大人っぽさよりかはキュートネスを重視したキャラデザインが基本となっているのはいつも通り。
 突飛な行動で主人公を困らせるママさんや大きすぎるバストにコンプレックスを持つアホ娘ちゃんなど、漫画チックに楽しいキャラクター付けが中心と言える一方、ベタなキャラクター設定で固め過ぎずに心情面で純朴な可愛らしさを引き出してくるのが魅力的です。
SheIsNotSisterButMother3.jpg 別レーベルではぺたんこバストなロリっ子ちゃんを描いておりますが、このレーベルでは巨乳ヒロインをメインとしており、一部の例外(偽乳さん)を除き、あどけないキュートフェイスとたわわなもちもち巨乳を組み合わせたロリ顔巨乳タイプで統一(←参照 ショート巨乳美少女は正義! 短編「雪山のおののき」より)。
お肌のスベスベ感やロリータ色の源泉でもあるプニプニ感を重視した女体描写ですが、濃厚な艶っぽさや逆に華奢さを感じさせる写実性などとは縁遠いタイプであり、デフォルメを効かせて割合に素朴な可愛らしさを重視するタイプではあります。
 長いキャリアの中で安定させた絵柄であるため、オールドスクール感はそれなりにありますが、萌えっぽさも程良く感じさせるキュートネスの抽出やエロシーンでの陶酔感の打ち出しなど、キャラクターを魅力的に表現する技量は現在でも一線級で通用する所以と評し得るでしょう。

【程良い演出で十二分な陶酔感とアタックを打ち出すエロ描写】
 女の子(ごく一部熟女)達の可愛らしさをしっかりと引き立てつつ、エロシーンに十分な尺を投じており、滑らかな展開でスムーズにエロ描写に橋渡しする安定した構築は美点。
 調教凌辱的な傾向にある短編「マーキングラブ」を除けば、ラブエロ系で占められていることもあり、羞恥プレイ的なシチュエーションやヒロインによる逆レイプ的な味付けはありますが、そこらの特殊性を突きつめることは全くなく、あくまで甘いラブエロへのちょっとしたスパイス的な位置付けとなっています。
 比較的多めに分量を配分した前戯パートでは、その存在を自己主張するもちもち巨乳を揉んだり吸ったり、はたまたナニを挟んでもらったりで活用しつつ、舌を絡め合うキスや性器へのクンニなどでヒロインを感じさせるプレイも併用しており、このパートでの射精シーンなども含め前半の盛り上がりを形成。
SheIsNotSisterButMother4.jpg この段階ですっかりスイッチの入ったヒロイン達が自らぱかりとお股を開き、エロ台詞で挿入を誘うことで抽送パートへ移行しており、処女ヒロインの場合でも苦痛描写を排除してのっけからピストンの快楽にビクビクと体を反応させ、きゅんきゅんと肉棒を締めつける反応を示してくれます(←参照 短編「きゅ~くつ」より)。とは言え、エロ展開のシークエンス一辺倒ではなく、これまた要所で素直な気持ちの交歓などで恋愛セックスとしての盛り上げを図っているのも巧さの一つ。
 全体的に過激なエロ演出を避けており、絵柄との相性もあってどちらかと言えばマイルドな演出表現となっていますが、エロのアタックが弱い訳では決してなく、潤んだ瞳の軽度の蕩け顔や舌ったらずであったり恋心を打ち明ける甘さがあったりのエロ台詞、割合に明確な性器アップ・結合部見せ付け構図などを配置してフィニッシュシーンまで煽情性を着実に積み上げていきます。
大ゴマ~1Pフルのフィニッシュシーンは、膣内射精で導かれる絶頂にキュッと瞳を閉じて堪えつつ肢体はしっかりと反応して嬌声を上げるヒロインの痴態を投入しており、明確な結合部見せ付け構図で中出しを強調することなどもあって抜きの信頼性のある描写となっています。

 これまで通りに、安心の猫玄先生クオリティであり、キュートなヒロイン達の魅力をシナリオ・エロの双方で心地良く楽しめる作品群と言えましょう。
個人的には、ちんまいロリ顔巨乳なママさんに積年の想いを打ち明けてメイクラブな短編「母が家出をしてきまして・・・」と、たっぷりバストの元気娘と水着でエッチな短編「きゅ~くつ」が特にお気に入りでございます。