BrandishFive.jpg貴志祐介氏の『新世界より』(講談社文庫版・上中下巻)を読みました。いやー、特に最終盤は緊張感の強い展開に引き込まれて一気に読み通しました。各種設定もしっかりしていて、SFとしての面白さも明確にありますね。
アニメ版は、小説と比べると物足りなさはやっぱりありますが、これからアニメ作品としての魅力を作っていって欲しいです。

 さて本日は、或十せねか先生(原作:Rusty Soul)の『Brandish 5』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。なお、本作第4巻のレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
新たな悪しき策謀が渦巻く中、サキュバスヒロイン・ツィスカとショタ勇者・テーオのエロエロ&ドタバタ珍道中が繰り広げられる毎度おなじみの長編シリーズとなっています。

BrandishFive1.jpg 収録作は、ティスカの助力もあって魔族軍から街を救ったテーオ達一行と、彼を(性的な意味で)付け狙うツィスカは人間界侵攻を目論む魔族軍の新たなる策謀に巻き込まれてしまい~な長編「Brandish」シリーズ第26~32話(以下続刊:←参照 船員に変身中のティスカが何者かに捕まって!? シリーズ第27話「Ghost Actress」より)、ツィスカがまだ魔界の学校で淫魔のお勉強中であった時代を描く番外編1話。
なお、これまでも単行本ごとにストーリーのまとまりをつけているため、今単行本から読んでも理解は難しくないと思いますが、サブキャラクターも含めて登場人物が比較的多いコトなどもあり、第1巻から第4巻までを読んでおかないと作品の面白みは半減することには留意されたし。
 番外編も含め、1話当りのページ数は16~24P(平均20P弱)と中の下クラスのボリュームで推移。ここまで積み重ねてきたエピソードの厚みもあって漫画としての読み応えは相応にあり、その上でエネルギッシュなエロを十分量お届けな作品構築となっています。

【ドタバタ展開の中しっかり屋台骨が形成されるファンタジー長編】
 コミックアンリアルが誇る長期連載作であり、登場人物達のエロバトルといった小エピソードを繰り返しながら、それぞれ異なる目的で魔族軍と対峙するツィスカとテーオ君勇者一行を描く長編ストーリーとしての骨組みも有しており、1巻単位でのストーリー構築が為された今巻は長編としての面白みがより鮮明となっています。
 ツィスカの元・婚約者が首謀する魔族軍の人間界支配に向けた新たな策謀が徐々に明らかになり、その魔の手がツィスカとテーオ君それぞれに及ぶことで、両者の“ピンチ”を生み出すことで物語の盛り上がりを図っています。
22229e27.jpgテーオ君が手に入れようとした伝説の武具を奪取されたり、ある種超越的な強さを誇るツィスカ様が敵の手に落ちて拘束凌辱&エロ調教をされてしまったりと、なかなか危機的状況となっていますが、仲間達の助力によって何とか返り討ちにしていますし、またいわゆる“エロバトル”で決着を付けるため、シリアスな重さはほとんど無いのも特徴的と言えます(←参照 サキュバスに襲われた勇者のピンチ!? 長編シリーズ第29話「Succubus Alumnae」より)。
 別々に敵対勢力に襲われたティスカ様とテーオ君が合流、もといティスカ様によるショタ逆レイプが敢行されることで再び彼らが共闘することになる展開をほのめかして今巻の幕引きとなっており、次の巻以降に期待をもたせる“引き”の良さも、単行本を重ねた長編作らしい巧さと言えるでしょう。
基本的にエロメインの構築ではあり、またドタバタとしたシナリオ展開であることもあって、重厚長大なファンタジーという印象はあまり感じないのですが、それでもストーリーがしっかり進行することで、安定的な面白みが生じているのは美点。
 良くも悪くもマンネリ感があると考えていた長編作ですが、第5巻に突入してマンネリズムの悪い部分を削ぎ落している様に感じられ、軽い読書感で楽しませつつ程良くストーリーに引き込んでくれています。

【それぞれのキャラが立つファンタジー世界の住人達】
 本作の主人公でもあるツィスカ様や、その使い魔であるネリンちゃん、勇者一行の魔法使い&女騎士などのいつもの面々に加え、今作でもゲストキャラの女性キャラクターがが多数登場
伝説の武具の封印を守る異種族の巫女や、魔族軍の先兵となってツィスカや勇者一行の前に立ち塞がる褐色肌のサキュバス三姉妹、魔族軍に捕えられ凌辱される“犯られキャラ”の娘達など、ファンタジー作品らしい設定が多いのもこの作品らしいところです。
 奔放な性格のショタ大好きっ子なツィスカがショタを搾り取ったり、逆にドSな性格のライバルサキュバスに凌辱されて快楽調教されてしまったりと活躍していますが、その魅力は彼女のキャラ立ちの良さに由来する部分が大きく、その他の登場人物達に関してもメインキャラ達を中心に個々にキャラクターが立っているのが○
BrandishFive3.jpg ツィスカも含め、デフォルメ気味のボディラインながら巨乳&桃尻の肉感を重視した肢体設計が多いのですが、ツィスカのロリ時代を描く番外編やご主人様奪還のために頑張るネリンちゃんの活躍(←参照 敵の使い魔である兄と近親エロバトル中 長編シリーズ第31話「Incest Combat」より)、その身に封印を宿す獣人のロリ巫女さんとのエッチなどもあって、ロリ色の強いボディの女性キャラクターが多いのは今回の特色と言えます。
 なお、これまで以上にエロに絡んでくるサブキャラクターの数が多いこともあってか、この作品の名物であるツィスカ様コスプレ七変化の要素は控えめ。もっとも、前述のロリキャラやケモ耳美少女、褐色肌のサキュバスさんなど、視覚的な多彩さは別の方向で形成されていると言えるでしょう。
 小ゴマでの作画の緊張感の切れ方や、キャラデザ・デッサンの多少の不安定感は依然残っているものの、そこを含めて既に完成された絵柄ではあり、適度に萌えっぽいあざとさも有したキャッチーなアニメ/エロゲー絵柄は表紙絵とほぼ完全互換で単行本通して一貫していると評し得ます。

【ヒロイン達の恍惚の痴態描写を重視したエロ描写】
 セックスで勝負を重んじる淫魔やその使い魔といったキャラクター設定などの利便性もあり、エロシーンにはサクサクと雪崩れ込んで実用的読書に十分な分量を用意する作品構築はもはやお手の物と言え、抜きツールとしても有用。
ツィスカ様などが嬉々としてショタっ子の精液を搾り取る逆レイプや、魔力を封じられた彼女がサキュバスのフタナリち○こに蹂躙される拘束凌辱、ネリンちゃんとその兄貴の近親エッチに勇者一行の魔法使いと女戦士の主従によるレズセックスなどなど、エロシチュエーションも豊富と言え、ここらの多彩さは長編作として飽きさせない工夫を追求してきた故の美点でしょう。
 前戯パートでのフェラからの口内射精と抽送パートからの中出しフィニッシュを組み合わせるなど、射精シーンを複数回設けることも多い多回戦仕様となっていますが、描写の重点はヒロイン側の性的快楽による喜悦にあると言え、彼女達が繰り返していく絶頂シーンをこそ抜き所として配置しているとも感じます。
BrandishFive4.jpg 蕩け顔を中心としつつ稀にアヘ顔チックな表情付けをしたり、秘所をぐっしょり濡らす愛液や粘膜に絡みつくどろっとした白濁液などの液汁描写が充実していたり、透過図・断面図および結合部見せ付け構図の十分量の使用が認められたりと、エロ演出としては相応に強度の強いものを用意してヒロイン達の激しい痴態を描出(←参照 割合にストレートに淫猥なエロ台詞も美点 長編シリーズ第26話「Steward Assassin」より)。
小ゴマに魅力をやや欠く傾向にあるため、コマを詰め込んだ画面構築で雑な印象を持つことも時々あるものの、大ゴマの威力は十分であり、またさほど淫猥さの強くないデフォルメ系の性器描写に関してもその直接的な淫猥さに依存せずに、表情付けや肢体の動きで魅せているなど、弱点をカバーする作画・演出が施されれているのも成長を物語る点でしょう。
 大股開きのポージングで膣内に白濁液を噴出されたヒロインが絶頂の快楽に包まれて感極まった嬌声と表情を曝け出すフィニッシュシーンは大ゴマ~1Pフルで描かれており、そこまでの勢いもあってアタックの強い抜き所となっております。

 ついに5巻突入で、更に続刊ということもあり、現在のエロ漫画ジャンルでは稀有な長期連載作となっていますが、それはストーリーやキャラ、エロに確たる魅力があるからであり、そのことをしっかり示した最新刊と感じます。
個人的には、敵役ではありつつ褐色肌のサブヒロインが増えるわ、キュートな使い魔ネリンちゃんがしっかり活躍するわで楽しめる要素が多かった巻でしたね。