RolitaAndOurReal.jpgTVアニメ版『新世界より』第8話「予兆」を観ました。タイトルにある通り、一見平穏な日常に戻れたと思えた主人公達を襲う変異の予兆が徐々に見えだしてくる回でしたね。
アニメ版だけだと、どうにも理解の及ばないところもあるので原作小説を買って読み始めたのですが、「あー、なるほど、そういうことだったのか」と感じる部分が多く、両方楽しむのがベターなのかもですね。

 さて本日は、クジラックス先生の初単行本『ろりとぼくらの。』(茜新社)のへたレビューです。いやはや、やっとこさの初単行本というか、舞った甲斐があったというものです。
キュートなロリっ子が蕩けまくるエロシーンと明暗問わずに踏み込みの強いシナリオ運びが楽しめる1冊となっております。

RolitaAndOurReal1.jpg 収録作は、大学で同じくロリコン趣味で相当の駄目人間と出会った主人公は彼と奇妙な友情を深め、歪んだ欲望を解放して女児を連続強姦する自動車旅行を始める短編「ろりともだち」(←参照 なんら躊躇も後悔も無く)+彼らの蛮行の被害者となった女の子達の過去の平和の日常を描く描き下ろし番外編10P、女の子と仲良くなるために頑張っていた漫研大学生達の前に現れたのは悩みを抱える優しい女の子で~な短編「学祭ぬけて」正続編、および読み切り形式の短編6作。
描き下ろし番外編およびフルカラー短編「JSえっち講座 女児ルーム編」(8P)を除き、1作当りのページ数は10~38P(平均26P強)と幅はありつつも中の上クラスのボリュームで推移。後述するように作品構築の方向性には幅がありますが、余韻も含めて読み応えのあるシナリオが多く、またエロシーンの量的満足感も十分にあります。

【幻想としてのハッピーロリータと揺るがぬ現実と】
 後述するヘビィなテーマ性を有した作品群を中心として話題先行の態を示しているものの、少なくとも表面上は比較的マイルドさを保っているため、先ずはそう構えて読まなくても大丈夫でしょう。
RolitaAndOurReal2.jpgいわゆるハッピーロリータ系の作品も存在しており、女性にモテなくて寂しい思いをしていたオタクの男子大学生達と孤独を抱えていた女の子が幸福な関係を築く短編「学祭ぬけて」や(←参照)、大好きな漫画家の先生のためにロリっ子が(色々な意味で)一肌脱ぐ短編 「まなでし!」などがその好例。
 とは言え、これらの“ファンタジーとしての少女性愛”とそれがもたらす幸福感を逆に手酷く突き放す作品も多く、ある種ブラックジョーク的な表現をすることで表面上の刺を避けている傾向にありつつも、じわじわと湧き上がる鋭さで読み手の精神に踏み込んでくる作品も目立ちます。
自己中心的な言動を繰り返しながら女児への強姦を繰り返し自殺による死に逃げ込む二人の男性を描いた短編「ろりともだち」や、ある決意を抱いて法廷に立ったレイプ被害者の女児に壮絶なセカンドレイプが展開される短編「ロリ裁判と賢者の石」などは、その好例であり、一方的な欲望の叩き付けによる被害者の悲劇と犯罪者の末路によって“幸福な少女性愛”という幻想を激しく攻撃してきます
誰にも幸福が訪れず個々の平穏が壊れたままである故に、そこに勧善懲悪の清々しさは皆無であると同時に、歪んだ欲望にせよ、誠実な恋心であるにせよ、少女性愛を抱く男性達は、友情や人恋しさを感じられる存在でもあることが、ロリエロ漫画を好む読者に対して“自分の認識の範囲外”として思考を放棄させることを許さないのが、苦く乾いた余韻を残す要因と評し得るでしょう。
 ファンタジーとしてのハッピーロリータ空間の構築も上手い分、それを盲信する愚かしさとそれが生む惨禍の酸鼻は非常に鋭く、描き手側からの挑発性や悪意をさほど感じさせない分、余計に毒が沁み込む作風と言え、相応に読み手を選ぶであろうとは感じます。

【ぺたんこバストのキュートなJSガールズ】
 ヒロイン陣に関しては、全ての作品で小○校中学年~高学年のランドセルガールズ達が登場するロリ好き鉄板の陣容。
一部彼氏君とのキスやエッチを済ませているおませさんもおりますが、ある程度の性知識はありつつも経験は無く、純粋さを保ったキャラクターとして描かれており、その純粋性を無理矢理踏みにじられるのか、初心な恋心の甘さを醸し出すのかは作品に依って異なります。
漫画チックに明確な属性付けをするタイプではあまりなく、短編「ろりともだち」などでは被害者のワン・オブ・ゼム程度の位置付けに留まることもありますが、彼女達の優しい感情や逆に忘れられない憎悪を描き出すこともあり、それぞれの方向性のシナリオの魅力を増す要因となっています。
RolitaAndOurReal3.jpg ネコ耳コスプレの様な実にあざとい衣装も投入しつつ、様々なタイプの私服や小物で女児達の設定を表現しており、そこから露わになるのはぺたんこなバストと寸胴気味の体幹、そしてその表面を包み込むスベスベとした肌、一本筋が走るふにふにの股間という王道的なロリボディ(←参照 9年前に製造された弁当箱の妖精さん 短編「がんばれ便所飯くん」より)。
基本的に成人男性とのセックスが中心となることもあり、薄い胸や華奢な四肢なども含め、男性の肢体との対比において、彼女達のボディの可憐さや柔らかさが強調される描かれ方になっているのも美点。
 初単行本であり、また初出時期が広いこともあって絵柄の統一感が高いとは言えませんが、表紙絵から分かる通りに現代的なキャッチーネスを十分に含んだ上で女の子の可愛らしさを引き出す柔らかなタッチで魅せる絵柄となっており、近作の絵柄はそれ単体で十分に強い訴求力を有しています。

【ヒロインがぐしゃぐしゃに乱れるハード凌辱&和姦エロ】
 恋愛感情を介した和姦エロもある一方で、恐怖と混乱に包まれるロリータ美少女を監禁・拘束して一方的に凌辱・調教するシチュエーションも多く、かなり陰湿な雰囲気になることもしばしばあるので、そこらが苦手な方は要留意。
 各作品に十分なボリュームがあることもあって、エロシーンの分量は十分な長尺となっており、次々とレイプを繰り返すためにスライドショー的にもなる短編「ろりともだち」を例外として、行為のエスカレーションに重点が置かれたエロシーンの構成となっているのも特徴でしょう。
 シナリオ面において、幻想と現実の衝突がテーマ性をなることが多いのに対し、エロ描写に関しては概ねファンタジーとしてのそれを貫徹しているのはある種皮肉めいてもいますが、強烈な未知の快感に心身を染め上げられて蕩けまくる女児の痴態描写で俄然読者を抜かせにかかる頼もしさは見事。
RolitaAndOurReal4.jpg前戯パートでは舌やら指やらで未成熟な秘所やぺたんこバストにちょこんと位置する乳首などをねっとり愛撫し、抽送パートでも四肢を拘束しつつ遮二無二ピストンを加えていく中で、焦点を失った瞳やだらしなく広がるお口の蕩け顔を曝け出し、乱れた描き文字で表現される呂律の回らない台詞回しなどで、凶悪な陶酔感とそれを強要する嗜虐性を喚起して行きます(←参照 長時間の電マ責めの結果 短編「さよなら姦田先生」より)。
初出時期によって質的な差異はありつつも、各種擬音やハートマーク付きの嬌声の散りばめ、適度に豊かな液汁表現、表情や結合部をアップするコマの配置など、やや雑然とすることもありつつ、情報量の多い画面構築となっているのも体感的なボリューム感を押し上げています。
 ヒロインのキュートフェイスに白濁液を大量にぶちまけたり、絶頂の余韻でヒロインが失禁してしまったりと、抜き所を多数配置させつつ、フィニシュシーンはヒロインの膣内や直腸に精液を大量に注ぎ込んで絶頂に追い込むパワフルな抜き所となっており、シナリオの影響で賢者タイムに後ろめたさを覚えることはありつつ、優秀な抜きツールとしても完成度は高いと評し得ます。

 ロリエロ漫画を楽しむ上での、「幻想は幻想・現実は現実」という理性の前提にある種の揺さぶりをかけてくるタイプではあるため、好悪は相応に分かれると思います。そこらのもやもやとした不安感を改めて認識させるという意味でも、また優秀な抜きツールという意味でも、“これは僕らの漫画だ”という謳い文句はなるほどなと感じるところ。
個人的には、シナリオ面でも抜き的にも強烈なものがある短編「ろりともだち」と、奇妙な関係ではありつつも皆が相応に救済されているハッピーロリータな短編「学際ぬけて」が特にお気に入りでございます。