JKpedia.jpg九井諒子先生の短編集『竜のかわいい七つの子』(エンターブレイン)を読みました。ドタバタギャグもあれば心温まるストーリーもありますが、いずれも優しい空気に包まれたファンタジー作品集ですね。
表帯にある通り、“親と子の絆”は収録作の多くに共通するテーマですが、そのテーマが人のみに閉じておらず、“人でないもの”も含めて語り出すところに、作品の柔らかさ・温かさがあると感じます。

 さて本日は、舞原マツゲ先生の『JK図姦』(エンジェル出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『相姦恋愛』(コアマガジン)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
肉感エロエロボディのJK美少女さん達がハードなプレイに揉みくちゃにされる強力抜きツールとなっております。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計8作。カラーページのある短編「姦染列車」(24P)を除き、1作当りのページ数はエンジェル倶楽部掲載作の恒例として20Pで固定。このため、このレーベルの単行本としてはやや厚みに欠ける印象もあります。
シナリオ的な読み応えはあまり感じられませんが、エロシーンのボリューム感は、ページ数的にも体感的な濃度にしても十分に強く抜きツールとしては適度な満腹感を叶えてくれています。

【雰囲気の明暗がやや拮抗しつつも凌辱・調教系がメイン】
 どちらかと言えばあっけらかんとしたエロコメディを得意とするという印象のある作家さんであり、不良に絡まれていた女の子を助けたお返しに文化祭のお化け屋敷でエロエロプレイな短編「お化け屋敷は触り放題」など、ドタバタコメディ的な要素を持った作品は今単行本でも存在します。
JKpedia1.jpg しかしながら、今単行本でメインを担っているのは、ダーク&インモラルな凌辱・調教系作品であり、クール美少女を脅迫して恥辱プレイを課したり(←参照 短編「噂のあの子」より)、優等生な委員長キャラを罠にはめて輪姦したり(短編「修姦旅行」)と、割合にストレートな凌辱・調教系が目立つ印象があります。
ただ、前述した短編「修姦旅行」や、これまた脅迫・凌辱されている状態から抜け出そうとした女の子を更に罠にはめて精神を打ち砕く短編「囚ワレ。」など、暗い雰囲気を強く有した作品もありつつ、エロコメ系と凌辱系の境界が曖昧な作品も存在しています。
勘違いネタからのエロコメ展開と思いきや、ラストはダークな方向を示す短編「留美の夏休み」や、逆に脅迫凌辱展開を示してヒロインが堕ちていく・・・と見せかけてどんでん返しのギャフンオチという短編「噂のあの子」などは、方向性が“曖昧”な作品の例であり、悪く言えば個別の方向性に対する踏み込みが弱いところ
 もっとも、シナリオ展開に作品構築上の重点はあまりなく、エロシチュエーションを整えて濡れ場へサクサク突入することを意識した構築であるため、特定の方向性にタイトに絞らないことは、読み口の軽さを維持する上では悪くない選択でもあるでしょう。
 前述した通りに、ギャフンオチ的なコミカルな幕引きもありますが、シナリオの性質上、ヒロインの堕ちた姿や行為のエスカレートによる引き返さない境地への落下など、その苛烈さ・悲愴さは作品によってかなり幅がありつつ、ダーク&インモラルなまとめ方をすることが多くなっています

【程良くだらしないエロさを香らせるJK美少女の肢体】
 単行本タイトルに偽りなく、全作品のヒロインはミドル~ハイティーン級の女子高生キャラのみで占められており、制服を中心にジャージ、スク水など、その年齢層故に輝く衣装もしっかり装備
JKpedia2.jpg キャラクター設定的には、この作家さんお得意の変態美少女もちょこちょこ登場しており、露骨なアピールや過激なプレイに自ら飛び込んで行ったり、特殊な性癖を持っていたりで状況をトンデモない方向へと引っかき回す魅力を有しています(←参照 セルフ緊縛&露出で誘惑 短編「突進彼女」より)。
その一方で、悪漢によって罠に嵌められ、堕ちていく優等生キャラや、クールな表情・容姿でありながら気弱な男子に調教される美少女など、元々ぶっ飛んだ性癖・言動ではなく、徐々に“変容”していくタイプの女の子が多いのは凌辱・調教系の作品がメインである故でしょう。
 肢体造形的には、程良い肉感のある体幹に、程良い重量感とむにゅむにゅと柔らかい質感のある巨乳を組み合わせたデザインで概ね統一されており、ストレートなセックスアピールが強いタイプ。
女体描写において、ティーン美少女としての瑞々しさもある程度尊重しつつ、だらしなくたわむ柔らか巨乳や、ぷっくりといやらしく膨らむ乳輪、陰毛濃い目・陰唇がしっかり発達の股間などなど、程良い下品さも込めることで煽情性の基盤を形成しています。
 絵柄自体は、モダンなアニメ/エロゲー絵柄であり、十分なキャッチーネスがあることが、この女体描写における程良い猥雑感とバランス良くまとまっており、ベタやトーンワークも含めた上で密度の高い作画が維持されているのも加点材料となっています。

【じっとり濡れた肉感ボディを突きまくるパワフルなエロ描写】
 作劇面での練り込みこそ乏しいものの、ストレートに流れに乗り易い構築である分、エロシーンの尺は十分に長く確保されており、肉感ボディのJK美少女達が快楽と精液に染め上げられる痴態をたっぷり鑑賞可能。
JKpedia3.jpg ロープで緊縛しての拘束プレイ(←参照 短編「留美の夏休み」より)や集団凌辱、痴漢プレイ、露出羞恥系プレイなど、ハードであったりアブノーマル系であったりするエロシチュエーションが多いと言えます。和姦系のシチュエーションもありますが、それでもラブラブ感はあまり強く無く、性的欲望の解放の喜悦がより重要な描かれ方と言えるでしょう。
 前戯パート→抽送パート→フィニッシュという標準的なエロ展開にあまり縛れず、両パートを交互に投入する様な展開で射精シーンを複数箇所設けるといった組み立ても示しており、濡れて妖しく照りを出す粘膜をねっとり攻め立てる愛撫描写や、激しい攻めに陶酔し切った表情を示す痴態描写などは両パートに共通しています。
前戯・抽送の両パートに渡って適時投入されるフェラやパイズリなどの口淫描写や、二穴挿しやバイブ挿入などによるアナルセックスの描写など、性器結合以外でも各肉穴をしっかりと有効活用するケースが多いのも特徴。
JKpedia4.jpg 全体的な傾向として嗜虐性・暴力性を過度に高めることは強く避けているものの、汗や汁に塗れた肉感ボディを激しく揺れ動かしながら、透過図や断面図、露骨な性器見せ付け構図で愛液や黄金水も漏らし続ける秘所を曝け出す美少女達の乱れようは、それで十分な攻撃性と支配欲の充足を生み出すものでしょう(←参照 短編「交配指導」より)。
 前述した通りに、射精シーンは複数回投入され、ぶっかけや口内射精など各種用意されていますが、フィニッシュシーンは断面図や透過図も併用して子宮内に白濁液をたっぷり注ぎ込んでヒロインをアクメに追いやる描写を1Pフルでガツンと投入しています。

 ここ数冊と作風の傾向が異なるため、変態美少女さん達が大暴れなエロコメ系をお求めですと不満が残るかもしれませんが、これらのストレートかつインモラルな雰囲気はエンジェル倶楽部では正統派とも言え、訴求層を狭めるものでも決してないでしょう。
個人的には、我慢を重ねる余りにヒロインの恋心と欲望がトンデモな方向へと大暴走な短編「突進彼女」と、クールな一匹狼と思いきや実は可愛いもの好きな美少女の秘密を握って手籠めに~な短編「噂のあの子」に愚息が大変お世話になりました。