PinkyStudy.jpgツジトモ先生(原案:綱本将也氏)の『GIANT KILLING』第24巻(講談社)を読みました。川崎戦との打ち合いを制してチームがノリに乗ってきたと思いきや、変な方向で波風が立ち始めてしまいました。
羽田がなんであんなにムキというか頑な態度なのか分からなかったのですが、応援に心血を注ぐ様になった背景が相当に重かったですな。それがいいことなのか、そうでないのかはこれからに依るのでしょうが。

 さて本日は、木谷椎先生の『ももいろstudy!』(一水社)のへたレビューです。なお、先生の前々単行本『どっちもLOVE!?』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ロリっ娘さんからアダルト美人までぞれぞれのエロさを誇るヒロイン達の美しく艶やかなエロ描写がたっぷり詰まった1冊となっています。

PinkyStudy1.jpg 収録作は、学習塾の講師をしている女子大生のお姉さんが問題児なショタボーイにすっかりエロ調教されてしまうタイトル長編「ももいろstudy!」全6話(←参照 最初からすっかり主導権を握られる美乃里先生 同長編第1話より)、および読み切り形式の短編3作。
1話・作当りのページ数は16~24P(平均18P強)と書店売り誌初出としては控えめな部類。もっとも、エロの質的・量的満足感は十二分に高く、抜きツールとしての完成度は高くなっています。

【ちょっぴり嗜虐的でありつつ明確に快楽全能主義】
 前単行本がカラー作品としての事実上の新装版であったため、今回が純粋な新刊単行本となっていますが、ちょっとだけアモラルな雰囲気を含めながらも快楽全能主義で貫く基本的なスタイルは不変。
ほのぼのとしたエロコメディもあれば、真面目な委員長さんが不良連中にねっとり調教されてしまうダーク色の強い作品もありますが、アッパー・ダウナーのどちらにも強く踏み込むスタイルではなく、エロシチュエーションを整えることに徹しています。
 なお、今単行本ではタイトル長編と短編「男優志願」が、ショタ少年に年上のお姉さんが性的に翻弄されてしまう展開であり、ある意味ではこれも嗜虐性を有しているのですが、男性キャラクターがショタである故に陰湿さや重苦しさといった暗い印象を与えにくいことが一つ大きなポイントでしょう。
PinkyStudy2.jpg お姉さん塾講師と関係を持ったことを皮切りに、同年代のロリっ子や義母の妖艶美女とも関係を持っていくショタ少年を描く長編作は、彼が抱える問題へのいらつきからメインヒロインにSっ気のあるプレイを強行したりするものの、お姉さんの優しさに抱かれることで問題を解消させ、皆で仲良し4Pセックスを経てのハッピーエンドへ落着(←参照 お約束の展開 長編「ももいろstudy!」第6話より)。
 長編作でも各短編作に関しても、展開がやや忙しない感があり、ストーリー面で面白みを出す余裕には欠けるものの、後述するように満足感の高いエロシーンで読み手の脳味噌を麻痺させてくるので、そういった面に気を取られることはあまりないでしょう。

【美しさを保ちつつそれぞれのエロさを引き出すヒロイン描写】
 短編3作はいずれも女子高生ヒロインで統一されているのに対し、長編作ではメインヒロインである女子大生のお姉さんにロー~ミドルティーン級と思しき美少女さんと20代半ば~後半程度と思われる義母さんが参戦しています。
表情にあどけなさを残しつつも大人びた清楚な色香も有するミドル~ハイティーン級の美少女キャラの造形のハマり具合は勿論のこと、年齢層による描き分けもしっかりしており、ロリ系では可愛らしさを、大人ヒロインではフェロモンだっぷりの色香をしっかり含有させているのが○。
 今単行本では、どちらかと言えば真面目な性格の女性キャラクターが多いのですが、それ故にショタキャラに翻弄されてしまったり、変態チックな願望を隠し持っていたことが明らかになったりすることで、ギャップの良さを引き出し、エロシーンの実用性を高めることに貢献させています。
PinkyStudy3.jpg Jカップおっぱいをお持ちの美乃里先生を筆頭に巨乳キャラが多めであり、ちっぱいさんは長編作のサブキャラ1名に限られます。とは言え、過度に肉感をアピールする巨乳を並べることはあまりせず、十分な膨らみを持たせつつも等身高めのスレンダーボディとのバランスをしっかり保つ範疇に収める傾向にあります(←参照 並乳~ギリギリ巨乳レベル 短編「露わな放課後」より)。
また、柔肌のスベスベ感やサイズをかなり小さめにまとめつつツンと自己主張する乳首、大人ヒロインの妖しげな瞳の表情など、細部の体パーツが美しい肢体のエロティックさを増強させているのも魅力的。
 引いた構図などで多少ラフになることはあるものの、絵の密度が低下することはなく、二次元的キャッチーネスをベースとしながらも華やかさのある絵柄でヒロインの魅力を潤沢に引き出しており、これ単体で十二分な売りになるのは流石このレーベルの看板作家の1人と評し得ます。

【的確な演出・構図の積み重ねで陶酔感を濃密に練り上げるスタイル】
 各エピソードのページ数が必ずしも多くないこともあって長尺の濡れ場とは言い難く、またエロシーンの分割構成や複数の状況の投入によって早漏展開になりがちなことは体感的なボリューム感を押し下げる要因の一つ。
と言っても、抜きツールとしての満足感が全く低くないのは、快楽に火照り淫液に濡れる端正なエロボディをたっぷりと見せ付ける作画の威力によるものであり、体パーツの強調構図に依存せずに肢体をしなやかに動かしてみせる技術が大きな武器。
PinkyStudy4.jpg ある程度は結合部見せ付け構図や性器のアップコマなども投入していますが、描写量をそれらにあまり割かず、蕩けた表情なども含めて女体全体の描写をきっちり見せた上でアングル・体位をテンポ良く変えていく作画上の流れを形成しています(←参照 挿入アップは別コマに配置して全身を見せる画 長編「ももいろstudy!」第3話より)。
エロ演出面においても、乱れた描き文字のエロ台詞や擬音の散布、瞳が蕩ける官能の表情など、オーソドックスなものを適度な密度で投入しており、特段の派手さや強烈さはない一方で、個々に的確な構図・演出を十分な強度で積み重ねてくる安定感は見事。
 加えて、羞恥プレイやショタっ子のリードなど、ヒロインを快楽で制する嗜虐的な雰囲気をアクセントとして加える分、エロ演出やエロ展開がだれることなく、快楽曲線の盛り上げに切れ目が無いのも美点。もっとも、切れ目が出来るほどの尺がそもそもないとも言えるかもしれません。
 あまり多量に描き込むタイプではないものの、精液や愛液がヒロインの肢体にふりかかるぶっかけ描写に魅力を持ち、それらのシーンも各エピソードで投入。フィニッシュを外出しにすることもありますが、フィニッシュシーンは愛液たっぷりの蜜壺に白濁液を注ぎ込んで両者絶頂な様を大ゴマで提供しています。

 絵柄の高質さとそれ故のキャラクターの性的魅力が揺るぎない美点であり、良質な抜きツールとして完成度高め。もうちょっと長尺に構えて欲しいというのが唯一の難点でしょうか。
個人的にはそれぞれタイプの異なる3人のヒロインとの個別エロシーン&合同4Pが大変に眼福で愚息がお世話になった長編作が最愛でございます。