Wives_20120728231516.jpgTVアニメ版『氷菓』第14話「ワイルド・ファイア」を観ました。お料理対決での千反田さん可愛かったですなぁ。僕も人目のない薄暗い所で千反田さんにお願いされたいです。おっと、涎が・・・
今回、料理部の解説(部長)役で出ていた杉田さんの「私、気になります!」の(たぶんアドリブ)台詞には焼酎吹きました。あと、沢木口さん、結構好きなのですが、あの料理の腕前には愕然でしたわ。

 さて本日は、よこやまなおき先生の『ワイフズ』(マックス)のへたレビューです。前単行本(初単行本)はスルーしてしまったので。当ブログでは今回が発登場となりますね。
ファンタジー要素も織り交ぜた作劇の中で甘い雰囲気たっぷりのラブエロ模様を提供する1冊となっています。

7c1af18d.jpg 収録作は、少子化対策の一環として年収一億円以上の男性に複数の女性を娶ることが許された世界で、それぞれの夫婦生活を満喫する「ワイフズ」シリーズ全3作(←参照 二人の奥さん 「ワイフズ-Wifes-」前編より)+描き下ろしのおまけ後日談8P、および読み切り形式の短編6作。なお、短編「カズン」「メタモル」「ケミカル」にはおまけ漫画(それぞれ1P)が描き下ろされています。
描き下ろしのおまけ漫画を除き、1話・作当りのページ数は18~22P(平均20P)と標準並みのボリュームで安定しています。重過ぎず軽過ぎずの読書感はバランスが良く、またエロシーンのボリューム感もページ数相応の強さが感じられます。

【ファンタジー要素も絡めた穏やかなラブストーリー】
 収録作の方向性に関しては、ドタバタ感の強いラブコメ・エロコメ系統も存在しつつ、若い男女の恋愛ストーリーを程良い濃度の甘さとしっとり感で魅せるスタイルがメイン。
 幼い時の結婚の約束を信じて来日した従妹の女の子との恋愛譚(短編「カズン」)や妹の友達と相思相愛になりつつ実はお兄ちゃんラブな妹も含めて3人で幸せに結ばれるお話(短編「シスフレ」)なども、少女漫画チックなファンタジーさがありますが、その他の作品では色々とファンタジー要素を混ぜた作品が目立ちます。
 小さな時に再会を約束したサンタさんと結ばれる短編「キャロル」や、不思議な飴で女性になってしまった男友達とセックスしてしまうTSモノな短編「メタモル」、主人公の持つ不思議な治癒の能力に頼ろうとする少女の献身を描く短編「カーミラ」などがその好例であり、SF(すこしふしぎ)要素が作劇のファンタジーさの形成に寄与。
もっとも、それらの漫画的ファンタジーはシナリオの中核を担っているわけではなく、あくまでアクセントとして機能しており、作劇の本質はあくまでピュアなラブストーリーにあると評し得ます。
0d0da1c1.jpg 複数の奥さんとエロエロプレイを大満喫しつつ、彼女達を等しく愛して幸福な家庭を築く「ワイフズ」シリーズを含め、セックスをその場のみの快楽を求める行為ではなく、子を為し家庭を築くための行為として位置づける作品が多く(←参照 短編「カーミラ」より)、彼ら彼女らの幸福が末永く続くことをラストで明示しているも特徴であり、幸福なラブストーリーの〆として実に心地良いものがあります。
そこらのテーマ性を前面に押し出すことはなく、基本的にふわりと軽い読み口にまとめているため、両者のマッチングによっては空回り感が出ることもあるものの、エロのゴージャス感や適度なコミカル感などの要素も含めて作劇をまとめる技量は十分に高く、短編作として適切にまとまっていると言えます。

【綺麗なお姉さんタイプの美少女が多数登場】
 年齢不詳のサンタ美少女さんや20代前半のお姉さん達も登場していますが、ヒロイン陣の主力はハイティーン級の美少女さん達であり、若妻さんもいれば普通に学校のクラスメイトもおります。
 「ワイブス」シリーズの様に、ハーレム的なエロのゴージャス感を重視する場合には、キャラ付けを明確にすることもありますが、特定のキャラクター属性を明確化することはあまりなく、会話の中で感情や恋心を丁寧に表出させていくスタイル。
とは言え、旦那様に献身的に尽す若妻トリオや、逆に普段は傲岸不遜な旦那様にお仕置きプレイをして上げる女王様な嫁コンビ、つれない態度のクール系ツンデレや純真無垢の幼馴染など、相応に分かり易いキャラクター描写をある程度意識している分、エロにもシナリオにも没入し易くなっています。
4615377d.jpg ボディデザインに関しては、控えめおっぱいの低身長キャラクターも少数名いるものの、等身高めの華奢なボディに程良い肉感の巨乳&桃尻を組み合わせたタイプで統一(←参照 巨乳メガネっ子礼賛 短編「ケミカル」より)。濃厚な淫猥さや肉感とは縁遠いタイプですが、可憐な美少女といったイメージがぴったりなタイプと言えます。
このため、ロリ的キュートネスを感じさせる女の子も登場している一方で、可愛らしさよりも綺麗さ・美しさを重視したキャラデザインが主流となっています。
 ポプリレーベルの一つの主流である、あざとさたっぷりの萌え絵柄とは異なるタイプで、同レーベルのもう一つの主流である繊細で修飾性の高い少女漫画チックな絵柄は表紙絵と同水準で概ね安定。いちなみに、男性キャラに関しては、これまたいかにも少女漫画的なイケメンさんが揃っていますので、苦手な方もおられるでしょうが、絵柄的にはハマっています。

【美しい肢体と表情を淫らに乱すエロ描写】
 シナリオとエロの量的バランスもよく整っているため、美少女ヒロイン達がキュートでありつつもぐしゃぐしゃに乱れる痴態を十分な尺で鑑賞可能な抜きツール。
 基本的には、ラブストーリーとして正統派の1対1のラブラブHが主流ですが、複数の奥様とのラブラブ複数人Hやダブル女王様のお仕置きプレイ、女体化しての性転換エッチや、野外エッチなど多少特殊なシチュエーションを投入することもあります。
 前戯パートにも相応の分量を割いており、ヒロインの柔らかおっぱいや秘所に丁寧な愛撫を行うと共に、キュートフェイスで肉棒を口に含んで射精に導くサービスも投入することで両者の興奮を十分に高めた上で抽送パートへ突入。
挿入オネダリ台詞と共に秘裂を自ら割り開くヒロインを描いてから突入する抽送パートは、綺麗な表情が涙や涎でぐしゃぐしゃに乱れた官能の表情や、背中を仰け反らせるなど快楽の強烈さや行為の力強さを物語るポージングで魅せており、そこらの濃さやパワフルさが繊細な絵柄といい意味でギャップを形成しています。
Wives4_20120728231514.jpg 複数人ヒロインとのセックス描写で特に印象的なのが、枠線とそれに由来する時間軸を取っ払ってページをフルに活用した上でエロ描写を敷き詰めるスタイル。これは、コマ内に複数のヒロインを同時に投入する技法などで他の作品にも認められ、密度の高い描写を形成しようとする意図が明確です(←参照 別の場面を同一のコマ内に 短編「シスフレ」より)。
 男女とも性器描写の質が高いとは言えないことや、演出上意識的に描線を乱すことなど、エロ作画に関して難点もあるものの、フィニッシュシーンを含めて複数の射精シーンを設けた複数ラウンド制は抜きツールとして頼もしいところ。

 心地良い読書感と安定した実用性のある1冊であり、ファンタジー要素で味付けを変えつつまとまりの良い作品構築で通しています。
個人的には、トリプルヒロインとのハーレムエッチがゴージャスな作画で楽しめる「ワイフズ」シリーズがお気に入りでございます。