SisterSister.jpgTVアニメ『TARI TARI』第1話「飛び出したり誘ったり」を観ました。P.A.WORKSのオリジナル作品ということで大変期待しておりましたが、なかなか面白そうな青春活劇ですなぁ。
ちびっ子暴走娘にツンツン気味の真面目ガール、芯の強いおっとりスポーツ少女と、立ち位置こそ異なりますが、この黄金のトリオは『花咲くいろは』の三人娘をちょっと彷彿とさせますな。これからが楽しみです。

 さて本日は、椿十四郎先生の『シスター⇔シスター』(ジーウォーク)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『近親相姦ってイケナイ事だからしたくなるんでしょ?』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
棚ボタ的な充足感の中で近親セックスを大盤振る舞いな1冊となっております。

SisterSister1.jpg 収録作は、互いに憎からず思いながら素直になれない姉と弟の関係において、ある事件をキッカケとして弟君が並行世界にワープして!?なタイトル中編「シスター⇔シスター」全4話+描き下ろしフルカラープロローグ4P、妹との性的関係が母や姉に露見するも主人公の近親エッチの対象は更に拡大していく中編「ファミリープラン」全3話(←参照 同中編第1話より)。
描き下ろしのフルカラー作品を除き、1話当りのページ数は22~32P(平均25P弱)と、中の上クラスのしっかりとしたボリューム。この分量の多さは、どちらかと言えばエロの分量を多めに取ることに割り振られており、抜きツールとしての構築が明確であると言えます。

【ストーリー性を追求した作品とご都合主義を徹底した作品】
 中編2作で構成した今単行本は、この作家さんがほぼ専業とする近親相姦エロという主題を同じくしつつ、方向性はそれぞれで異なります。
 タイトル中編「シスター⇔シスター」においては、ある事故をキッカケにして主人公の弟君が別の世界の自分と入れ替わり、本来居た世界の姉とは性格や容姿が全く異なる“姉”と爛れた関係に陥るという、ちょっとしたSF作品
308406b6.jpg別の姉と関係を持つことによって、自分が本来有していた“本当の姉”への思慕を再認識した主人公が、再び事故の衝撃で世界線を越えるものの、そこでは自分の姉が別世界の自分に犯されていて~とかなり複雑な様相を呈していきます(←参照 中編「シスター⇔シスター」第4話より)。
作劇の狙い所そのものは非常に面白かったと思うのですが、この仕掛けを魅力的に仕上げるための作品全体の構築には不備が多く、伏線らしきものが回収されなかったりラストも投げっぱなしで終わったりといったことは、この作品のストーリー性に対する評価を著しく低下させています。
 これに対して、中編「ファミリープラン」の方は当初妹と関係を持っていた主人公が、それを受け入れた母や抵抗する姉とも関係を構築し、更には叔母や従妹ともセックスに至るという棚ボタテイストの強いハーレム近親エロとなっており、ご都合主義的ながらそのストレートな全能感は十二分に魅力的。
 作劇面での挑戦はこれからも是非行って頂きたいものの、安定感や読み口の滑らかさという意味では、エロ漫画的ご都合主義をフルスロットルで駆け抜ける後者の中編の方に今のところは軍配を上げたいといった印象です。

【スレンダーボディに程良い肉感の乳尻な近親ヒロインズ】
 登場ヒロインは(並行世界の人物も含めて)血縁関係にある近親ヒロイン達であり、30歳代半ば~後半程度と思しき母親や叔母さんも登場する一方、人数的にはローティーン~ハイティーン級の姉妹、従妹といった美少女さん達が主力を張る陣容となっています。
熟女陣に関しても若々しさはしっかり保たれていますが、年齢による描き分けはある程度はっきりしており、大人の色香を出すタイプから、ロリ色の強いタイプ、等身高めの健康的ボディな思春期後半ガール達など、それぞれに魅力的。
 近親相姦に対して強い抵抗感を持つキャラクターも登場しますが、それを快楽を以て上塗りする嗜虐性を喚起しており、またシナリオ進行の要請もあって、割合にあっけらかんと近親エッチへ踏み込んでいくキャラクターも多く、背徳感の強弱は作品やキャラクターによって異なっています。
SisterSister3.jpg 肢体造形面に関しては、艶っぽさの濃淡や背丈の高低、肉感の強弱にある程度差異を設けつつ、すらりとしなやかなスレンダーボディに程良いサイズの並~巨乳と締まったヒップを組み合わせるスタイルで概ね統一(←参照 女系家族勢揃い 中編「ファミリープラン」第4話より)。ボディデザインに強烈さこそありませんが、その普通っぽさがある故に、近親ヒロインとしての日常性とその裏返しとして生じる背徳感が強化されているとも評し得ます。
性格面においても、キャラデザ面に関しても、この普通っぽさはかなり意識されている感があり、地味メガネなキャラやショートヘアでサバサバとした性格の叔母さん等、そんなごく普通の容姿の女性陣がいざセックスとなればメロメロに蕩けて一挙に色気を増す変化がエロシーンの魅力でもあるでしょう。
 現代的なアニメ/エロゲー絵柄のキャッチーネスとはやや異なりながら、割合に素朴で健康的な色香を併せ持つ漫画絵柄は、強い訴求力には欠けつつも、幅広い層にとって受容し易いタイプであり、またキャリア相応に絵柄はしっかり安定しています。

【地味系ヒロインがハードに乱れるセックス描写】
 方向性こそ異なりつつ、両中編ともヒロインの性愛への積極性を活かしてエロシーンへとスムーズに雪崩れ込んでおり、濡れ場の分量はしっかり確保。
結局あまり活かされなかったものの、伏線を配した中編「シスター⇔シスター」第1話では性器結合のあるエロ描写を敢えて投入しないという気骨を示していますが、その他のエピソードにおいては共に各種淫液をたっぷり塗した前戯描写と抽送描写にバランス良く尺を配置して抜き所も複数設ける盤石のエロ展開を装備させています。
 この作家さんのもはや名物といって良い主人公の包茎ち○この皮を剥いて口の奥まで頬張るフェラチオシーンは、口腔内の感触をねっとり味わう秀逸なものであり、たっぷり出した白濁液をヒロインがお口を開いてアピールする描写で前戯パートの盛り上がりの最高潮を形成。
 両者すっかりスイッチが入った状態で突入する抽送パートは、下半身同士がぶつかり合う擬音を奏でながらアグレッシブに進行しており、愛液が肉棒に絡みつく結合部見せ付け構図も十分量を投入してピストン運動のパワフルさをしっかり喚起しています。
SisterSister4.jpgキャラデザインや絵柄が割合に地味な部類に入る分、アヘ顔チックな表情付けや擬音の乱舞、理性が蕩け切ったエロ台詞などの演出の乗りがかなり良く、行為に対するヒロイン達の陶酔と喜悦を豊かに描き上げているのも一つのポイントでしょう(←参照 この満足し切った表情 中編「シスター⇔シスター」第2話より)。なお、行為の気持ちよさを強調するために、野郎連中の満足し切った表情なども投入するのは、読み手によって好みが分かれるところでしょう。
 結合部描写や断面図などのストレートな淫猥さでも力押しする抽送パートから移行するフィニッシュシーンのパターンは割と多彩であり、中出しフィニッシュ以外にもダブルヒロイン同時ぶっかけや、敢えて膣から引き抜いて口内射精を決め込む展開などもあり、複数の抜き所を設けつつ前のめり気味にアグレッシブに進行するドライブ感は良好です。

 中編「シスター⇔シスター」が面白くなりそうで終盤失速してしまった感が強いのですが、それを差し引けばアグレッシブな近親相姦抜きツールとして大変に信頼感のある1冊。
ヒロインの多数配置と、状況が主人公にとってどんどん美味しいものになっていく中編「ファミリープラン」に愚息が大変お世話になりました。