ComeOnCats.jpgTVアニメ版『これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド』第6話「ちゃうねん、勝てててん」を観ました。あぁ、もう、トモノリは実に乙女で可愛いですなぁ。巨乳だし!(おっぱいは正義やん・・・)
大先生も何か企んでいる様ですし、クリスちゃんも妙な雰囲気を出していますし、ストーリー面でそろそろシリアスな方向へ舵を切っていくんでしょうかねぇ。個人的にはずっとドタバタコメディでもいいんですが。

 さて本日は、こんちき先生の(成年向け)初単行本『おいでませ にゃんにゃん』(ワニマガジン社)の遅延へたレビューです。“山田秀樹”名義での『魔乳秘剣帖』で有名な作家さんですね。個人的にはそっちで知っていて、快楽天での初掲載作を知った際には「おお!」と思ったのですが、その後あまり載ることはなく正直成年向けでの印象が薄かったものの、やっとこさの成年向け初単行本ということで嬉しいところ。
生活感や日常感を大事にした雰囲気の中でピュアな性欲が弾ける快活なラブエロ漫画が詰まった1冊となっています。

ComeOnCats1.jpg 収録作は、主人公のサラリーマンがひょんなことから捨て猫と女の子を“拾う”ことになり、自室には彼女の友達である女の子も通うようになる「おいでませ」シリーズ全3作(←参照 猫タイプの女の子と子犬系の女の子 同シリーズ第2話「おいでませ わんにゃん」より)、および読み切り形式の短編6作。なお、全ての作品に2Pのおまけ掌編が描き下ろされています。
1話・作当りのページ数は16~24P(平均22P強)とコンビニ誌としてはボリューム感の強い方であり、単行本としてもかなり厚さがあります。どちらかと言えばテンポ良く読ませるスタイルであり、エロ描写に質的なボリューム感が強くないこともあって、ページ数の割にはサクサクと読めるタイプと個人的には感じます。

【愛すべきキャラクター達の織りなす青春ラブエロ物語】
 帯にやたらと刺激的な売り文句が並ぶものの、作風的にはかなり穏やかな雰囲気を有するタイプであり、実用性をある程度担保しつつもシナリオとエロを絡めた作品全体としての魅力で勝負するタイプ。
怪談の体を取りつつ雪女の哀しい想いとその救済を描く短編「吹雪に待つ女」を例外としつつ、現代日本を舞台として会社員やら大学生やらの恋とエロの物語を描き出しており、そこに漫画チックな誇張は勿論あっても、彼ら彼女らの感情や欲望が等身大なソレとして描かれているのが魅力でしょう。
 タイプが異なる女の子二人とハーレム状態になる「おいでませ」シリーズや、宅配便のお姉さんが荷物を破損させたお詫びに中身のエログッズを使ってセックスしてくれる短編「おとどけ❤快楽便」など、棚ボタ感の強い作品もありますが、男性キャラクターにとって都合の良い存在が出現するというよりかは、女性キャラクター自身の意志や感情により重きが置かれているのが特徴と言えます。
ComeOnCats2.jpgこれに対して野郎連中もただ状況に流されるのではなく、お馬鹿であったり意地悪であったりしても、ヒロイン達とエロ的にもラブ的にも幸せになるために一生懸命な姿を見せてくれるのもなかなかに爽やかな雰囲気を生み出しており(←参照 彼女とおっぱいへの想いで前者が勝った主人公 短編「やわらか彼女モミタイナ」より)、また登場人物達のちょっと“駄目”なところを魅力的に描き出せる能力も◎。
 漫画ファンタジーとしての面白さよりかは、感情移入のし易さや登場人物への親近感などで魅せる青春模様と言え、この作家さんの作品で言うならば『魔乳秘剣帖』タイプではなく、短編集の『とある女子大生の日常にみる』タイプと言えるでしょう。
もっとも、悪く言えば少々地味な作劇スタイルではあり、コメディとしての微笑ましさがしっかり打ち出されるのに対して、恋愛エロとしての甘ったるさや幸福感は強くない、というか現実的なサバサバ感さえあるので読み手によっては好みが分かれるかもしれません。

【いい意味で“野暮ったさ”のある女体描写】
 短編「吹雪に待つ女」に登場する雪女さんは年齢不詳ですが、コンビニ誌の制約もあって、その見た目の年齢も含めて20歳前後~20代後半程度の美少女・美女でヒロイン陣は占められています。
 キャラ付けに関しては不器用だったり駄目なところがあったりするヒロインが多く、素直になれないツンデレさんという定番もあれば、極度の恥ずかしがり屋や胸もお腹もたっぷり育ってしまった食いしん坊娘、果ては金銭感覚が滅茶苦茶で挙句自分のエロボディでお金を稼ぐ破天荒お姉さんなど、ちょっと変わった女性達が登場しています。
決してポピュラーな属性付けが明確に為されているわけでもないため、多少の取っ付きにくさはありますが、野郎連中や周囲の頑張りもあってそんな彼女達と幸福な関係を築いていく幸せ流れそのものに魅力があるのも確か。
41ee0a7b.jpg 肢体造形に関してはかなり多様であり、もっちもちとした質感の巨乳・巨尻をお持ちなグラマラス美女も居れば(←参照 この肉感! 短編「おとどけ❤快楽便」より)、プランパー系寄りのぽっちゃり娘、肉付きの弱い貧乳スレンダーさん、並乳装備で全体的に程良い肉感の健康的ボディなど様々。逆に、エロ漫画的に王道な、モデル体型的なスレンダー巨乳はあまり登場していません。
ぽっちゃりさんにしても、スレンダーさんにしてもその肉感は割合に現実的であり、モンゴロイド的な野暮ったさが女体に強くあるため、端正さや煽情性を肢体描写に強く求め難いのは確かですが、あくまでしっかりコントロールされた野暮ったさであって、むしろそこに混和する適度なオサレ感で魅せているのが作画面での武器でしょう。
 成年向けでのデビュー以前から漫画家・イラストレーターとしてのキャリアがあるため、絵柄の完成度は初期から高く、また初出時期が広いにも関わらず絵柄の質的な差異はあまり感じません。ただ、絵柄にストレートな煽情性のノリが悪く、エロティックに魅せつつも抜きに供するのにやや戸惑うタイプの絵柄かなとは個人的には思います。

【程良い熱っぽさと陶酔感を持つライト指向のエロ描写】
 前述した様に、抜き特化の作風ではあまりなく、シナリオパートで雰囲気を十分に盛り上げてから導入されるエロシーンは、どちらかと言えばライト指向。
肢体描写に特徴があることもあって、女体をしっかりと見せ付ける全裸セックスを重視しており、女体と男性の体が触れ合い、絡み合うことでセックス描写に柔肌や吐息の熱を感じさせるのは大きな魅力であり、陶酔感の形成に寄与しています。
 ただし、特に演出面で顕著なのですが、標準的なエロ展開をスムーズに流していく一方、ここぞで盛り上がる描写や演出に欠けており、コンビニ誌として標準的な尺を抽送パートに割いているにも関わらずフィニッシュシーンに至るまでの流れに少々あっけなさを感じてしまうのは抜きツールとして小さくない問題でしょう。
このエロ演出面での弱さは、絵をページ内にしっかり詰め込んでいるにも関わらず印象が軽いという長所でも短所でもある状態を生み出していたのですが、初出時期が最も新しい「おいでませ」シリーズ第3話では作画密度が格段に上がっており、演出や構図の良さもあってエロに濃厚さを打ち出してきたのは頼もしいところ。
ComeOnCats4.jpgまた、初期作から派手な表情変化を抑制しつつ快楽に紅潮するヒロインの表情や、舌を絡め合わせるキスや性器結合部の描写といった粘膜の絡め合いなどを淫猥さが過剰にならない程度に構図に含める手法など(←参照 フィニッシュシーン 短編「~変な彼女~見つめられるのが駄目なんです」より)、過激さはむしろ抑えてベーシックな演出・作画で徐々に快楽曲線を押し上げていくスタイルは、ライト指向の読者層にはむしろ好適な要素と言えます。
 尺の都合上、前戯パートに割ける余裕があまりなく、ヒロインの柔らかボディの愛撫などを描きつつもフェラやパイズリでの射精パートは少なめで、あくまでピストン運動から持ち込むフィニッシュシーンが抜き所。なお、個人的には減点対象では全くありませんが、現在のエロ漫画単行本としては中出しフィニッシュの割合が低めで、ぶっかけフィニッシュやゴム付きセックスも頻出することには要留意。

 強力な抜きツールとしのお勧めは管理人としては出来ない一方で、エロが十分に有っての微笑ましい青春ラブストーリーとしてはしっかり魅力的であり、かつ読み手をあまり選ばない作風。成年向けジャンルでの今後の活動は不確定な部分が大きいものの、前述したエロ演出の飛躍的な向上などを見るに、今後により期待をしたいところ。
個人的には、子犬系もっちりボディヒロインをドックスタイルで激しくエッチな「おいでませ」シリーズ第3話「おるすばん わんわん」が実用性が最も高く感じて最愛でございます。